雑話【噴門強化トレーニング】


※声に関係しませんので、お読みにならなくても構いません…

胃酸逆流の方々に朗報です。 
噴門(食道と胃を分ける場所)の動きは、残念ながら不随意であるため、意図的に絞めることはできません。
しかし、この部分は、横隔膜の正中近くを貫いているのです。
そして、横隔膜は筋肉と膜様組織から形成されます。
横隔膜は、不随意にも、意図的にも、動かすことができます。〔例:睡眠時でも無意識に呼吸は行われるが、深呼吸時には意識的に呼吸することが可能〕
そこで、この横隔膜を利用して噴門部を締め上げれば、胃酸の逆流を少なくしたり阻止したりすることができる報告が得られました。
胸骨柄に両手指を軽く添えます。
地面から、足裏を通し、空気を吸い上げるようなイメージで、思い切り吸い込みます。
これ以上は入らないと感じるほど最大に吸気しましょう。
横隔膜が上がり、骨盤底筋が下がり、お腹に超特大な風船が入り込んできたような感覚を持ってください。
大変苦しいとは思いますが、そのまま10秒間維持してください。
そして体を斜め45度に倒し(お辞儀)、「ハッ、ハッ、ハッ、・・・・・・」と、10回に切って、肺の中の空気をすべて吐き出します。
声を出す必要はありません。
押さえている手指で押し返すよう、確実に10回で出し切ってください。
これを連続で5セット/日を行ないます。
一朝一夕には効果は出ませんが、およそ3か月で、胃酸逆流の減少を感得する方が増えてきます。
ただし、このトレーニングで胃酸逆流症や逆流性食道炎が完治するものではありません。
あくまで補助運動にしかすぎません。
それらの病気は、あなたの消化器官を丁寧に診てくれる優秀な医師にかかってください。
お大事に・・・

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by aida-voice | 2015-03-24 09:27