声の短問短答【続編】318


「以前、はぎの耳鼻咽喉科で喉図を書いてもらい、その1年後、ボイスケアサロンで喉図を書いてもらいましたが、やや違いがあるような気がするのですが・・・」

まず、わたしの描くのは、あくまで外喉頭の予想図です。
このことは毎回、図の最下段に記載しています。
丁寧な触知とビデオ検査で、外皮から概ねの状態を判断します。
したがって、その時々の硬さや動き具合が異なるため、図も多少の変動を生じます。
ただし、成長が止まった甲状軟骨や舌骨の大きさと形状は変わりません。
ここで、甲状軟骨の図が違うケースを指摘されたことがありますが、実は三次元(空間)を二次元(面)に描くため、ビデオで映した角度や観察した方向の差によって、喉頭の形や位置が異なって見えます。
下の絵をご覧ください。
声の短問短答【続編】318_e0146240_0114761.jpg
このような状況です。
よって、描くたびに異なる図となる可能性が高いのです。
それでも、大切なポイントは逃さず記載しておりますので、ご安心ください。
あなたの喉は、発声のための大切な楽器(道具)です。
その大きさや形は、世界に一つしかありません。
個性の塊!
愛でてくださいね。




追記:従来、喉頭がよく見えるようにと、やや下方から検査撮影しておりましたが、最近は甲状軟骨に対し真正面から撮っています。このことも予想図が違って見える原因の一つと考えます。
声の短問短答【続編】318_e0146240_0124660.jpg






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2015-02-05 00:13