声の短問短答【続編】311


「音声専門病院のリハビリの先生から喉のマッサージを受けました。ボイスケアサロンのマッサージとの違いは?」

病院で受ける喉頭のマッサージは、喉の病気や声の不調を治す目的の医療用マッサージです。
ボイスケアサロンでのアプローチは、マッサージと言うよりストレッチングや筋トレに近いと考えてください。
以前は、一色クリニック形成外科・耳鼻咽喉(京都市)で、一色信彦先生が命名された喉頭クリニカルマッサージを担っていましたが、やはり、それは発声障害を治す目標のマッサージ。
したがって、現在、ボイスケアサロンで喉頭クリニカルマッサージを行うのは、医師から依頼を受けた場合くらい。
99%はピンポイントマイクロストレッチです。
このピンポイントマイクロストレッチは、発声にかかわる小さな軟部組織(筋肉や靭帯)を見つけ出し、筋線維単位で適切に伸長させて動きを良くしていきます。
それゆえ、極小の力で最大の効果を引き出せます。
さらに、喉頭の柔軟性が確保されているひとには、咽頭共鳴腔拡大術、輪状甲状関節モビリゼーション、喉頭専用低周波を用いた輪状甲状筋の筋トレ等も行っています。
ボイスケアサロンのアプローチは、病気の治癒が目的ではなく、声を出しやすくしたり声質を高めたりするのが唯一の目的。
そう、声の性能を高めるのです!

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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2014-12-30 07:30