2014年 11月 14日
声の短問短答【続編】302
「今日(2014年11月13日)のヤフーで、May Jさんが喉の不調(声帯浮腫)で歌えなかったと書いてありましたが、以前、喉ニュースの記事でMay Jさんの喉は素晴らしいが気になる点があるって言っていたのが当たりましたね!」
実際に検査しておらず、画像と音声から推察したに過ぎませんが、May Jさんの外喉頭は非常に優秀な形状です。
さらに動きも確かで、発声運動性能を大いに有しています。
本当に素晴らしい!
けれども、ほんの少し気になる点があります。
今回もその内容は公表しませんが、上気道炎から声帯浮腫になったのには訳があると考えます。
上気道炎だけなら、ある程度、歌うことが可能です。
しかし、声帯がむくんでしまえば、つまり、声帯粘膜が厚くなり、①高音が出ない、②裏声が困難、③声の低音化、④嗄声(かすれ声)などが起こり、聴くひとを魅了する秀歌は叶いません。
したがって、風邪を引いたり気管支炎になったりしたとき、歌手は、声帯への悪影響を抑え込む必要があるのです。
誰でも風邪やインフルエンザにかかることはあります。
まずは、何よりも予防。
主に、①感染源から遠ざかる、②手洗い、③こまめな水分補給、④感染しても発症しない体力強化、⑤その他でしょうか。
なお、うがいに関しては、医師によっても賛否ありますので、推奨程度としますね。
そして、残念ながら発病した際は、喉を守るためにやって欲しいことがあります。
それは、声帯浮腫防止マッサージ!
ある文房具を用いた特殊な簡単マッサージですが、やり方を正しく覚えなければなりませんので、方法は施術後の防音室内でお尋ねください。
これは2014年11月限定とします。
May Jさんを含め、職業歌手の皆さま全員の、ご健康とご活躍をお祈り致します。
追記1:「風邪を引いたな」と思ったら、まずは医師にご相談ください。そして同時に、この声帯浮腫防止マッサージを行ってください。風邪が声帯に影響を及ぼす前に阻止する。声を大切にするひとは、これが一番大事。最新の発声論理と繰り返しの検証で、効果は抜群!
追記2:声帯浮腫で辛いにもかかわらずキャンセルや口パクでごまかさなかったMay Jさんには頭の下がる思いです。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2014-11-14 08:26