声の短問短答【続編】265


「歌って自己流じゃダメなんですか?」

いいえ、自己流でOKですよ!
芸術のカテゴリーに入るので基本的に規則などありません。
歌は自由。
ただ、あなたは歌に何を求めているのか?
関わる人間は、歌うあなたと、あなたの歌を聴くひと。
主に、この二者が織りなします。
まず、歌うことで自分が気持ちよく、それ以外に目的がないひと。
つまり聴かせる意図はない。
この場合、歌の上手下手、歌い方など気にしません。
そう、自己満足の世界。
次に、聴くひとに感動を差し上げたいひとや、カラオケでうまいと言わせたいひと。
そう、相手あっての歌となりますから、身勝手すぎてはいけません。
心打つ歌声が必須になります。
料理で例えてみましょう。
前者は、自分で作って自分で食べておしまい。
食事とは、栄養補給が唯一の目的。
料理の美味しさや見た目なんてどうでもいい。
後者は、食べてもらうひとのことを考えながら調理する。
いっぱいの愛情を込めて。
きっと、無添加や有機栽培等、食材にもこだわるはず。
こんな感じでしょうね。
よって、どちらが良い悪いはありません。
繰り返します、あなたは歌に何を求めているのか?

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追記1:ボイスケアサロンの施術は、後者(他者に聴かせる目的)を求めるひとに向いています。発声は、声帯を含む、外喉頭の筋肉の運動です。その運動性を高め、より発声しやすい環境を整えるのが当サロンの役目。驚くほど声が出しやすくなります。ただし、破格と曖昧が融合する部位ゆえ、即時および継続の可否は個人差が大きいのも特徴です・・・。




追記2:長大な時代を経て確固としたルールが作られたクラシック音楽(オペラや声楽)では自由度は少なくなります。大きなホールで多人数に聴かせるのが目的だから。それゆえ皆から愛され長く続いているのですよね。






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2014-08-08 19:39