2013年 10月 22日
声の短問短答【続編】134
「LDP だと低音も出なくなるの?」
この質問は的を射ています。
答えは、YES。
そう、LDP のひとは低音発声力が低下します。
それは、共鳴腔が狭くなるから。
想像してみてください。
相似形のギター(アコースティック)とウクレレでは、低音を奏でやすいのはどちらでしょう?
もちろんギターですよね。
ボディ〔胴〕の容積が大きいほど低音も豊かになります。
この理論と同じ。
LDP によって咽頭共鳴腔の空間が狭くなり、低音域は減ってしまいます。《加えて篭った音声になる特徴もあります》
雄大な低音には、共鳴腔の十分な活用が必須なのです。
他者を魅了する声を求める方は、LDP を解消するべきだと考えます。
追記:LDP は見た目と声の状態からも推察できます。舌骨の位置と動きを観察してください。喉頭隆起とオトガイの間が深くくぼみすぎていたら要注意。加えて声がくぐもって聞こえる。
追記:LDP は高音にも悪影響。咽頭共鳴腔が狭くなると、透明感あるピュアな高音や、どこまでも昇っていく力強い高音が不可となります。これは、素晴らしいグランドピアノの中に毛布を突っ込んで右側鍵盤を弾くようなもの。決して魅力的な高音にはなりませんよね。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2013-10-22 00:02