2013年 09月 28日
声の短問短答【続編】127
「肩甲舌骨筋の前腹と後腹の大きさによって喉頭の動きが違ってくると聞いたのですが本当でしょうか?」
はい、その通りです。
前腹の筋腹が太かったり長かったりすると、喉頭の下制力が増します。
後腹の筋腹が太かったり長かったりすると、喉頭の頚椎方向移動が大きくなります。
どちらにせよ過剰な動きは良声にとってマイナスとなります。
実に面白い存在の二腹筋ですよね。
追記:筋力は筋腹の横断面に比例します。肩甲舌骨筋の場合は、前腹と後腹の力のバランスと走行角度のベクトルを考慮しなければなりません。また、肩甲舌骨筋の急激な筋収縮によって懸垂機構を含む外喉頭筋群が伸長されると、筋紡錘が関知して防御的な収縮を起こし、発声関与筋の運動性が損なわれてしまいます。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2013-09-28 01:09