2013年 07月 25日
赤BAN
そうです、赤飯さんの待望4thアルバム。
発売前にサンプルで頂戴し、この一ヶ月の間、しっかり聴き込みました。
何回も何回も聴きました。
100回以上は聴いています。
まず、お伝えしたいのは、わたしの年齢(50代)からすると、この手の音楽を好んで聞くことはありませんでした。
これまで赤飯さんのCDはすべて所有し、細部までチェックしました。
それは、研究のためと考えていたのです。
ところが…、今回の作品は、前の三作品と違いました。
何が?
随所にアートを感じたのです。
驚きました。
重層音声が、ここまで自然で滑らかに仕上がり、リズミカルかつエキサイティングな伴奏と溶け込んで、まるで一つの絵画【抽象画】を鑑賞しているような感覚に陥ったのです。
とにかく、すごく楽しい!
聴いていて、気分が愉快なのです。
そこで、以前、桑田佳祐さんの歌声に最も合うヘッドホンシステムを研究しましたが、それを「赤BAN」でやってのけたのです。
それが、この短期間で、全曲100回以上を聴く結果となりました。
成果を発表します。
アルバムをWAV形式でPCに取り込み、リファレンス機器としてdynabook R732、ケーブルはすべてオヤイデ製品を使用。
さらに、今回はヘッドホンアンプも判定しました。
まずは試したヘッドホン。
①FOCAL SPIRIT ONE、②B&W P5、③AKG K702、④SENNHEISER HD650、⑤SHURE SRH1840、⑥Beyerdynamic T1、⑦FOSTEX TH900、⑧SENNHEISER HD800、⑨ULTRASONE Edition10、⑩AUDEZ'E LCD-3、⑪Beyerdynamic T5p、⑫ULTRASONE edition8 Julia、⑬DENON AH-D7100EM、⑭GRADO PS1000 Version2011、⑮ULTRASONE edition8 Ruthenium、⑯Beyerdynamic T5pの16機種です。
次にヘッドホンアンプ。
①Lehmann audio Black Cube Linear USB、②LUXMAN DA-100、③FOSTEX 32bitDAC HP-A3、④ALO audio The Continental V3、⑤Audinst AMP-HPの5機種です。
つまり80通り。
凄いでしょ!!!
でも楽しいから、あっと言う間にクリアしました。
そして、数種をピックアップし、さらに絞り込みました。
さあ、下の写真をご覧ください。
これが選んだヘッドホンです。
赤飯さんに付けていただきました。
赤飯さんの高音ならびに各種の音声がビビッドに浮かび上がり、音場の広がりと音像のフォーカスが一致する、素晴らしい音が聴けます。
そして、選んだヘッドホンアンプはAOLコンチネンタルV3です。
真空管の暖かみがグラドのやや硬質な高音をやわらげ、Sekihan Voiceが一段と鮮やかになったのです。
今回のアルバム「赤BAN」には、本当に楽しませていただきました。
赤飯さんに感謝申し上げます。
ありがとうございます。
最後に、もう一言。
ここまで聴き込んで感じたのですが、赤飯さんの優れた喉頭形状と運動能力から考察すると、さらに良い音声が期待できます。
そう、彼はまだまだ伸びますね。
芸術として、老若男女問わず支持されるようになるでしょう。
誰も追いつけないほど圧倒的な声を獲得する日も近いのではと、愉悦にほくそ笑みながらこの記事の筆をおきます。
追記1:なお、さらに高音質を求め、audioquest DRAGONFLY DAC と NICE SOUND AClear Porta NIP-01 も使用。さっそくオーディオ通の友人から連絡があり「グラドPS1000を選ぶなんて會田もわかってるねぇ。さらにフランス製真空管Thomson6111を用いたAOLコンチネンタルV3につないだのはジャストマッチかも。実に面白い…」と高評価をいただきました。この友人の音を聞きわける耳の精度は超抜群で、いつも舌を巻いています。そんなマニアな彼からお褒めに近い言葉を頂戴し、ちょっとだけ嬉しく感じております。
追記2:「ウルトラゾーン・エディション8・ジュリアとウルトラゾーン・エディション8・ルテニウムは同じではないか?」とのご質問をいただきました。確かにヘッドホンの形状もドライバも一緒なのですが、ハウジングの金属素材が異なることと、ジュリアはフルテックでリケーブルしたため、音が異なります。このことから二分類としました。 なんだか声(発声)の繊細さとそっくりですよね。おぉ、喉と声を研究する情熱がますます湧いてきます!!!!!
追記3:「スピーカーやイヤホンではやらないのか?」との問い掛けがありました。本当は実験したいのですが、資金不足で・・・。とは言え、手をこまねいているわけではありません。手持ちの脆弱なステレオシステムや知人宅に出向き高級オーディオを貸していただきながらスピーカーに関しても調査中です。いずれご報告できればと存じます。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2013-07-25 00:02