~再びご注意ください~


最近、自己マッサージやストレッチを行い、ケガをして、発声に悪影響が生じ困っている方が多くお越しになります。
以前にお伝えした注意事項を再掲載します。

★喉頭マッサージやストレッチを受けるときの注意★
この頃は、声のために外喉頭を施術する所もちらほら開設されているようです。声が出しやすくなったり、美声に近づいたりするチャンスが増えたのは、大変喜ばしいことですね。是非、お近くの施術所で発声運動能力をアップさせてください。ただし、注意点があります。受診する際は、以下の条件を満たしている先生に施術をお願いしてください。
①片手間でなく、喉を専門で行っていること
②喉頭医学と発声(歌唱)科学に相当の知識があること
③摘出喉頭触診の経験があること〔医師との共同研究〕
④外皮からの触診技術が卓越していること
⑤音声専門の耳鼻咽喉科で専門外来を経験していること
⑥常に医師(病院)と連携していること
喉頭は繊細です。壊れやすいのも大きな特徴です。
筋損傷や失神程度なら回復できますが、万が一、反回神経麻痺を引き起こしたら一生声がかすれたり(片側)、まったく出なくなったり(両側)しますよ。
断裂タイプの麻痺は治りません・・・。
とっても不幸な結果になります。
適切かつ優秀な先生の元なら恐れる必要はありません。
喉頭マッサージは声に効果的。きっと、極上の声を作り出していただけることでしょう。

また、喉頭のマッサージやストレッチは、素人の方は簡単にマネしないでください。
当サイトに記載した内容(喉体操や各種発声法)を試して事故を起こしても責任を持ちませんので、すべて自己判断で行ってください。

~再びご注意ください~_e0146240_20181154.jpg






追記1:平成25年夏、再び疼痛を得るひとが増えてきました。無茶な発声トレーニングで輪状甲状筋垂部の筋損傷、嚥下時に首をねじったことによる下咽頭収縮筋筋膜断裂、過度開口による顎関節円盤圧挫など、枚挙に遑がありません。十分、いいえ、十二分にご注意くださいね。





追記2:もし、ご自身で喉頭のマッサージやストレッチを行うなら、以下の5項目の3つ以上達成することを条件としてください。
●ご自身の輪状甲状筋の垂部と斜部を触り分けること
●ご自身の麦粒軟骨の左右差を判別できること
●ご自身の上喉頭動脈の位置を正確に特定できること
●ご自身の中咽収縮筋と下咽頭収縮筋の境目を探り出せること
●ご自身の肩甲舌骨筋の中間腱の位置と長さを触知できること





~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。




by aida-voice | 2013-07-21 05:05