声の短問短答【続編】101


「太っていると輪状甲状筋の触診は不可能ですか?」

やはり皮下に脂肪が多い場合、輪状甲状筋だけでなく、それより上層にある甲状舌骨筋や胸骨舌骨筋なども探り出すことができません。
ただし、1オクターブ以上の急峻なピッチ変化を伴った発声の繰り返しで、輪状甲状関節が正しく動いている方は、精緻な触診で筋肉の動きを捉えることは可能です。〔高音発声の種類によっては垂部と斜部を判別できるケースもあります!〕

声の短問短答【続編】101_e0146240_11215038.jpg





追記:太っている痩せているなど体型だけで高音発声に欠かせない輪状甲状筋の運動可否を判断できるものではありません。音楽(芸術)的に良いと考えられる高音発声は、輪状甲状関節周囲の環境が整っている状態で筋力を高めることが大切ですね。





~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。



by aida-voice | 2013-07-08 11:26