2013年 06月 10日
声の短問短答【続編】92
「SDの発声は外喉頭の筋肉に影響を与えるの?」
多くの症例を診てきた結果(一色クリニックを含む)、痙攣性発声障害時の発声によって、外喉頭の筋肉にある種の特徴が現れてきます。
罹患後おおむね半年以上を経過すると判別できます。
内転型、外転型、混合型、位相型によって、筋肉の動きや状態が異なるのも特徴です。
内転型は閉鎖筋の過緊張を誘発するために比較的容易に見分けられます。
特異なのは位相型。
声門閉鎖が左右異なるため、外喉頭の筋肉にも左右差が生じます。
では、目視できるか?
喧騒な場所での発声や電話対応による不調時などの症状がひどいとき、LDP現象と共に目視できるケースもありますが、それ以外のほとんどは、精密な触診をしなければ判断できないでしょう。
お大事になさってください・・・
