2013年 05月 31日
声の短問短答【続編】85
「昔から私は鼻にかかったこもる声です。耳鼻科に行くとファイバースコープの管が入れにくいほど狭いため鼻腔が小さいのだろうと言われました。そちらでどうにかなりますか?」
鼻腔の体積は不変ゆえ、もし変化させるなら手術しかありません。
鼻中隔湾曲症などがこれに該当します。
さて、鼻腔は声の音色の中で主に『明暗』を担っています。
したがって、鼻腔が閉塞傾向にあると、どうしても声はこもり気味。
そこで、方法はないか?
実は、咽頭共鳴腔の大きさで随分カバーできることがわかっています。
試しに舌骨体を正確に前方へ引き出してみると、音像が定まり、声の明瞭度がアップするのが感じられますよ。
ここに答えがあります。
そう、改善は可能です。
ただし、舌骨周辺筋の筋硬度や運動性によって個人差があるのも付記しておきますが…
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2013-05-31 00:04