声の短問短答【続編】62


「ストレートネックは喉頭深奥ポジションになりやすいの?」

そのように指摘する専門家もいるようですが、正確にはわかっていません。
絵図をご覧ください。
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左が正常な頚椎、右がストレートネック。
簡易図をデフォルメして描きました。
頚椎は7つあり、前弯して頭部を支えている特徴があります。
喉頭(舌骨と甲状軟骨)は、主に茎突咽頭筋〔青線〕と茎突舌骨筋〔赤線〕によって吊り下げられています。
これを懸垂機構と称し、その他に顎二腹筋やオトガイ舌骨筋なども存在します。(ここでは割愛)
ストレートネック状態により、見た目の喉頭の位置が深くなります。
そう、見た目!
これによって喉頭深奥ポジションと判断するのでしょうが、実際は頚椎前縁との距離によって判断されますから、ストレートネックだからと言って一概に喉頭深奥ポジションだとは断言できないのです。







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by aida-voice | 2013-04-03 07:18