輪状甲状筋を探せ③《触診編》【過去記事再掲載】

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下の写真を見てください。
今回は触診の様子。
この方の輪状甲状筋は、筋力が発達して筋腹が盛り上がり、正確な場所と形状がわかります。
そう、触るとプリプリしてる。
どんな感じかって?
そうですね、最高級の仙台笹かまぼこを触っているような・・・
形状も似ていますしね。
ただし、大きさは極小ですよ。
筋肉の長さは1~2㎝程度。
個人差大です。
最下絵で、わたしの親指と筋肉の大きさを比較してください。
なお、努力で筋腹を太くすることはできますが、筋長を伸ばす(成長させる)ことは無理。
さらにこの方の輪状甲状筋は、斜部と垂部も判別できるほど素晴らしい。
お見事です!



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追記:複数の摘出喉頭〔解剖は医師〕から、輪状甲状筋の大きさ・形状・筋厚・筋硬度・走行具合など徹底的に調べました。わかったことは、個性がやたらあること。一人として同じものはありませんでした。今回は走行具合に関して。下絵は触診時の摘出喉頭を描いたもの。この方の輪状甲状筋の斜部と垂部は、辺縁でやや重なるように存在していました。その他のケースとして、完全に離れているものから筋幅の半分以上が重なっているものまで、本当にさまざま。究極は、細心の注意を払いつつ解剖しても、垂部と斜部の判別が無理だったものもありました。やはり、外皮から垂部と斜部を探り当てるのは至難の業であることをあらためて思い知らされました。ますます指先の練磨を成し遂げなければ・・・


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by aida-voice | 2016-07-25 00:18