声の短問短答【続編】40


「ヘッドアップで声帯が締まり、ヘッドダウンで声帯が緩む、これは正しいの?」

NO。
頭頚部の動きと声帯を動かす筋肉(輪状甲状筋、声帯筋、および、声帯閉鎖筋や声帯開大筋)は連動していません。
したがって、どんなに頭を動かしても音声の変化はありません。
ただし、ヘッドアップを過度に行うと、頚部前面にある広頚筋が突っ張ってしまい、喉頭の自由な動きを阻害します。
同時に、甲状軟骨・舌骨・輪状軟骨を頚椎方向へ押しこむパワーベクトルを生じ、各共鳴腔の空間を小さくしてしまいます。
逆に、ヘッドダウンを過度に行う(下顎先端が胸骨に触れる程度)と、これまた喉頭の運動制限を加速させます。
頭を動かしながら歌うことには問題ありませんが、行きすぎないよう気をつけましょう。
声が出し辛くなったり、声の質が落ちたりしますからね。


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喉まわりの筋肉って小さく複雑…







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by aida-voice | 2013-01-11 09:55