2012年 11月 24日
甲状腺手術後の声の問題は、術後1年以内が勝負!
手術によって・・・
①出血後の瘢痕
②皮膚と筋膜ならびに筋膜と筋の癒着
この結果、喉頭周辺筋による発声運動が阻害され、「声が出し辛い」「声が引っ掛かる・引っくり返る」「声を出すと喉が詰まる」「かすれる」「高音が出なくなった」「声が小さくなった」などが現れます。(声がまったく出ない訳ではないため、声を使う仕事や声を大切にしているひとが対象となります)
当サロンでは、適切なアプローチで声を出しやすくします。(各種アプローチで、瘢痕消失の促進・各軟部組織癒着の解除・毛細血管の新生補助となります。なお、当サロンは発声の運動性を高めるものであり、声の病気を治すことを主目的としていません)
ただ、手術後1年以上経過すると、創部が固着安定し、アプローチの効果が半減します。
したがって、手術後3か月~6か月以内に開始するのが望ましいと考えます。
最近では、反回神経麻痺の有無にかかわらず、甲状腺専門医からの紹介状を持って来られる方も増えました。
ステキな声をもう一度・・・
追記1:現在、わたしも甲状腺腫瘍を患っています。一昨日も、懇意にしていただいている甲状腺専門伊藤病院〔院長〕伊藤公一先生にご高診いただきました。内圧の変化によって輪状甲状筋の動きが緩慢になり嗄声が起こりやすく、同病の皆さまのお気持ちが痛いほどわかります・・・
追記2:甲状腺手術後の声の問題とアプローチの取り組み等に関し、伊藤病院において、甲状腺専門医向けに講演を行ったことがあります。
by aida-voice
| 2012-11-24 11:32