2012年 11月 23日
声の短問短答【続編】25
「習っている歌の先生から『高音を出すときは青色を見て、中音域はオレンジ色、低音は濃い緑色を見なさい』と教えられました。どのような理屈があるのでしょうか?」
色を見分けることでピッチに影響する話は初めて聞きました。
確かめるために簡易な検証をしました。
最初に、青・オレンジ・濃緑を全面塗ったA4各紙を用意。
4名(男2・女2)に目的を伝えず、単音の発声(統一して「あ」音)をお願いしました。
まず、目を閉じたまま最も楽な中音で発します。
発声の途中で目を開けます。
眼前にはオレンジ色の紙が。
その瞬間の音の変化を、本人と検査人が調べました。
次に、目を閉じたまま自分の操れる最高音の1音上を発声します。
目を開けます。
眼前には青色。
声の変化を調べます。
同様に低音で濃い緑色。
何度も試します。
本人の感覚だけでなく、マイクで収録し周波数も調べました。
結論から言えば、大きな効果はありませんでした。
被験者も少なく曖昧な検証であり、感性の差異が影響するかもしれませんが、諸手を挙げて正しいとは思えないような気がします・・・
皆さんは、どう思いますか???
追記:この検証中に、他の色の意見も聞きました。「いいえ、中音域はピンク色で、低音域は茶色です」と。さてさて真偽は如何に・・・
by aida-voice
| 2012-11-23 00:02