声の短問短答【続編】23


「過去に病院で声帯萎縮と診断され、最近、体重が減少したら嗄声が酷くなったのですが、このようなことは有り得ますか?」

はい、あると思います。
身体がやせれば、声帯も軟部組織(主に筋肉と粘膜)ですからやせます。
その結果、声門(声帯間の隙間)が広がって空気が漏れやすくなり、かすれ声がひどくなります。
声帯萎縮に罹患されている方は、体重の大幅な減少によって、嗄声の程度が増す可能性は否定できません。
ただし、萎縮の程度が進んでいる状況も考えられますので、信頼できる専門医にご相談ください。

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声帯萎縮の状態の作絵



追記:これは声帯萎縮(病気)に限ったことではありません。健常な声帯でも、急激に太ると声帯筋の重量も増して低音化したり、無理なダイエットで声帯ヒダもやせ細って嗄声高音化したりするケースもあります。この場合の低音化・高音化は、決して音楽的・芸術的ではありませんので、声を大切にしているひとは体調管理に十分気をつけましょう。


声の短問短答【続編】の詳解
by aida-voice | 2012-11-15 09:08