声の短問短答59


「仮声帯発声ってなんですか?」

声帯ヒダの直上、喉頭室をはさんで仮声帯があります。
仮声帯と書くと、声帯の補助や第二声帯のように感じてしまいますが、実際は発声には大きな関与はしません。
逆に、関与する場合、音声が詰まったり二重になったり、好影響とはいきませんね。
現在では、仮声帯ではなく、前庭ヒダと呼称するようになってきました。
ここで、前庭ヒダが発声に向かない事実を列挙しましょう。
●明確な筋肉がない ⇒ 発声のための動きのコントロールができない
●水分の潤沢な粘膜(声帯粘膜)がない ⇒ 裏声は不可
●前庭靭帯は声帯靭帯と役目が異なる ⇒ 前庭靭帯は四角膜の下縁を構成する
●披裂軟骨の運動の影響を受けにくい ⇒ 軟部組織が正中に寄るだけ
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なぜ前庭ヒダがあり、どのような大切な任務があるのか?
確かなことは、わかっていません・・・


※声の短問短答の詳細※
by aida-voice | 2012-08-15 10:11