2012年 07月 21日
呼吸は芸術だ!
呼気から吸気の瞬間、その逆の吸気から呼気の瞬間、いかにスムーズに切り替えるか。
そこに真呼吸の真骨頂があります。
呼気は、ギターなら弦を弾く力(ストローク)、ピアノなら鍵盤を押し下げる力。
その力が弱かったりコントロールできなかったりしたら、曲は台無しです。
喉頭の柔軟性と運動性、そして強く美しい呼吸。
これらが伴ってこそ、最高の良声が生まれてきます。
そう、呼吸も芸術なのです。
さて、概念はこれくらいにして、少し科学的に。
声のための理想的な呼吸には・・・
①肋椎関節の可動域の拡大
②内・外肋間筋の柔軟性と筋力の獲得
③前胸郭の伸縮性(肋軟骨の使い方)
この3点の要素が揃ってこそ可能になります。
どれか一つでも欠けてしまうとビューティフルブレス、すなわち、ビューティフルボイスは難しくなります。
次に、トレーニング方法。
①は、12対(最上位と浮遊肋骨を除いた9対がメイン)の肋椎関節を、正確な手技で丁寧にモビリゼーションする。
②は、加圧呼吸トレーニングが最適。
③は、手を頭の後ろで固く組み、術者が背部(胸椎中部)に膝を当て、肘を開きながら後屈&吸気、肘を閉じながら多少の前屈&呼気、を数回繰り返す運動を行う。
この三つで、驚くほど真の呼吸を感じ取ることができるようになりますよね。
繰り返します。
呼吸は芸術です。
美しい呼吸を!
追記1:加圧呼吸トレーニングに関しては、間もなく、詳細に報告いたします。乞うご期待。
追記2:真呼吸とは、深呼吸の意味ではありません。わたしが勝手に作った造語で、声のための正しい呼吸を指します。
by aida-voice
| 2012-07-21 00:53