秋山英一郎さんからの寄稿


秋山英一郎さんからメッセージをいただきました。
ありがとうございます。
元々、声の良い秋山さんでしたが、この頃は抜群の美声になったのです。
ひと声 聞けば「おぉ、良い声してる!」と感じるはず。
喉頭の形状も Excellent 。
甲状軟骨の大きさと角度、輪状軟骨の大きさと位置・・・
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ご本の許可を得て、喉頭部写真をのせました。
さらなるご活躍とご健康を心よりお祈り申し上げます。







ボイスケアサロンで初診を受けたのは2011年の6月になります。

自分は体が弱いので入退院をよく繰り返しています。
音楽と声に拘りが非常に強いので、声が出し辛くなってからは、身体的に生きているけれど、精神的に生きている感覚を今一つ感じられない燻ぶって悶々とした日々をただただ送っていました。

今振り返ればですが、初診時は甲状軟骨・舌骨は筋肉の奥へめり込み、柔軟性は皆無に等しい、間違った発声法の成れの果ての喉の状態になっていました。

初めの頃、先生に「甲状軟骨を前に出す」と言われても、甲状軟骨両翼に筋肉がこびりついている状態なので「ホントなのか?」とそれをイメージできませんでした。

何回か通ううちに甲状軟骨はに柔軟性が出て、10~11月ぐらいからは舌骨を前に出す事に集中していました。この時は甲状軟骨が前に出た経緯があるので、大変だけどいけると思っていました。

そして舌骨が前に出始めて仕上げの段階。

甲状軟骨よりも舌骨を前に出す。もちろん上級の柔軟性も。

これは12月~1月くらいだと思います。

ここで躓きました。自分の舌骨は大きい上に、重度の首・肩こりがありました。
この頃からマメに首・肩のストレッチをするようになりました。

声がよく出る人になったけれど、魅力的な声とは、又そうなるにはどうしたらいいのだろうと考えていた時期でもありました。

2月の1/fゆらぎの施術で、どういうわけか舌骨がより前に出てきました。
サイケデリックに喉が溶けていくような感覚は受けていて心地よかったです。
自己満足の極地ですが、魅力ある声になってきたと思います。

この施術を聞いた時は、効果を期待するのはもちろんですが、
最先端を試行錯誤しながら切り拓いていく姿勢を感じたい。
という動機の方が強いなか参加しました。

なので予想外に良い結果が出て、受けて良かったです。
施術中、よくこんなこと考え付いたなぁと感心していました。
自分にはこの施術も合っていたんだと思います。

 話は少しかわりますが、ボイスケアサロンは単に柔軟性のアプローチから発声能力を向上させるだけの所ではないということです。

自分が通っていて思ったのは耳も鍛えられたことです。

声がどういう原理で成り立っているのかを少しずつ知ることによって、声質を深く理解する事ができる。

声質を理解していく事で様々な声を聞き分けられる。

そして、院内に置いてあるオーディオはいい音がしています。良いオーディオについても実際に知ることができました。

自分の独断ですが、人間の声は弦楽器や管楽器の音の要素を併せ持っている印象を受けるのでそういった楽器を聴いてよりよい声とは、よりよい音とは、と考えるようになりました。

今はアニメの声優が各話によって喉や鼻の調子、声色が微妙に違うのを感じることが多くなってきています。

 あと此処は発声方法は教えていないのですが、触診での印象で「喉に変な力をいれて間違った発声をした疲れ方をしている。」「輪状甲状筋が少し付いてきてる」「とにかく力を抜いて楽に発声できるように」など、ヒントになる言葉をくれます。
「とにかく力を抜いて楽に発声する」に尽きるのだと思いますが。

結果を焦る感情が喉に力を入れさせてしまいます。

筋肉が育つ大体の期間を教えてもらったので、今はじっくり確実に鍛える事に集中できます。

 後は実際に通ってからの「喉ニュース」の理解度です。

実際に教えてもらって見るのと、生半可な独学の知識だけで見るのでは全然違います。

 初診で何も歌ってないのに、歌で困っている事をバチバチ当てられたときは驚き、感心しました。

先生はその人自身よりもその人の喉・声の本質を分かっている部分があるという事です。

6月から通う前に思い描いていた結果よりも予想外の良い結果が自分には出ています。


ただ、ここに来ている・来ようとしているほとんどの人のネックにあるのが値段ではないでしょうか。

確かに額面だけ見ればめちゃくちゃ高いです。
でも、今まで方法も無く、値段のつけようも無かったこの分野に、
値段がついて獲得できるようになったというのは、とても安いことではないでしょうか。

実際かかった費用だけ見ると、「結構かかったなー。」と思います。
しかし費用対効果をみると「こんなに安くていいのかな。」と思います。

初診から2、3回通ってみて、通うたびに薄皮を重ねるように効果が出てきたのを実感していたので、「ここは恨みっこなしのギャンブル感覚でボイスケアサロンにかけてみよう。」と決めました。

もし失敗したら、「それは自分がそこまでの人間だったんだと素直に認めて諦めよう。」と思っていました。

自分は喉とは違う病気で何度も医者にお世話になっていたので、大事な所で人のせいにするのは愚かな事で、何も状況は変わらないし、結局は選択した自分に責任があると肌で感じていたので、「恨みっこ無しのギャンブル」という感覚が出てきたのでしょう。

幸い、自分は効果を実感できて「もっとお金を払った方がいいんじゃないか。」と思ってるくらいですから、とても感謝しています。

そして「ギャンブルに勝った。」と自己満足で喜んでいます。

もちろんこれは特殊な経験をした特殊な価値観ではありますが、正直な気持ちです。


 初診時にもらった「宿題」をちゃんとこなす事で改善のスピードは上がってきたと思います。
あの小さな紙切れに書いている事は、重要な事なんだと何回か通っていて気づきました。

そして、最後に

発声学の歴史は必ず先生が切り拓いた道の上を通っていく。

これは何十年後も経った未来から振り返ってみなければ分かりませんが、自分は密かにそう思っています。

今まで観念的だった発声向上の分野に、現実的なアプローチで挑んでいるのは革新的なのではないでしょうか。

 声に興味の無い人にとっては理解できない世界だと思いますが、声を本気で想っている人をここは裏切らないと思います。

 まぁ、個人的感想をつれづれと書いた訳ですが、こういう人間が実際にいたという事が、ここに通ってる人、通おうと迷っている人、これを見かけた人の少しでも参考になれば嬉しいです。








追記:喉ニュースや Voice to Voice へご寄稿いただいた文章には、ご本人からの依頼がない限り、一切、手を加えていません。
by aida-voice | 2012-02-24 00:20