音大生Kさんからのメッセージ


音大生のKさんからメッセージをいただきました。
きっと、日本どころか世界に通用する歌い手になるのではないかと、大いに期待しております。
ご寄稿の御礼と共に、Kさんのご成功とご活躍をお祈りします・・・





私がボイスサロンに通いだしてもうすぐ1年になります。今回は、會田先生への感謝の気持ちを述べるため、また、ボイスサロンへの通院を迷っていらっしゃる方に少しでも参考にして頂ければと思いVoive to Voiceに投稿しました。
私は大学でクラシック声楽を学んでいます。歌うことの楽しさと希望でいっぱいだった入学当初でしたが、無理な高音発声と練習のしすぎがたたり、声帯結節を患ってしまいました。耳鼻科では「結節を作るなんて、声楽に向いていないんじゃない?」と言われました。お医者様の心ない言葉にも傷つきましたが、調べると声帯結節は一度できると癖になり、なかなか治らないとのこと。精神的にも弱かった私の気持ちはどん底。その時は徹底した絶対安静で治癒しましたが、以前と比べて特に高音発声がしづらく感じ、またいつ再発するかわからないという不安から、歌うことがだんだんと怖くなっていました。思うような声がでない、歌っていても声のコントロールがままならないため、「音」を出すことに必死になり全く歌う楽しさが見いだせない・・・
そんな時「會田ボイスサロン」のHPを発見しました。今までこんなに「喉」について詳しく分析されているのを見たことがなかったので、夢中で過去の記事を読みあさりました。「声帯結節ができにくい状態へ」「より良い声へ」と書かれているのを見て、ドキドキしました。私も診てもらいたい!住んでいるところが西日本なために、ずいぶんと悩みましたが、一か八かでも試してみる価値はある!と思い月2回ずつ東京へ通うことを決心しました。

會田先生に会われた方は皆さん思われるでしょうが、まず「声がとてもいい!」。そのへんの男性(といったら失礼ですが)では聴けないような、響きのあるなめらかな素晴らしい声でお話しされます。それだけでも、普段どれだけ喉、声に対してケアをされているのかが伺えるほどです。
初診では長い時間をかけて丁寧に今の私の喉の状態がどのようであるか、今後どのようなケアをボイスサロンで行なっていくのかを説明してくださいました。その時の私の喉は會田先生のお言葉を拝借すると「ガチガチ」。喉周辺の写真に書きこまれた文字は「深奥」「tight」「tonus」・・・。でもあなたはすごくいい喉の形をしている、一緒に頑張って良い状態にしていきましょうね、と励ましてくださり、涙が出そうになったことを覚えています。

月2回の東京通いが始まり、私の喉の状態も少しずつ変化してきました。2回目の通院後感じたことは、息がしやすいこと、のみこみがスムーズであること。大袈裟かもしれませんが、息を吸う感覚だけで、いつもの状態と自分の喉が違う(もちろん良い方に)ことがよくわかりました。4回ほど通った頃、以前の喉の状態からかなり良くなっていることが実感できました。声が楽に出るようになってきている!やっぱり決心をして良かった!そして、15回ほど通った頃には、前の状態がどんな状態だったか忘れてしまうほど、喉が良い状態だと実感できました。それも、最初の方の「通院後はいい状態だけど何日かたつと戻ってしまう」ではなく、恒常的に良い状態がキープできるように!もちろん、私の歌にもそれは大きく影響しています。まず通院前は声が思い通りにでないために「発声すること」に必死で、どうしたら良い声を出せるかということにがんじがらめになり、どういう風に歌いたいかなんて考えることもできませんでした。高い音が常に怖く、そのため音域が少しでも高い歌は避け、歌いたい曲が歌えない、歌いたいように歌えない、何を歌っても上手くいかない、練習すればする程下手になる、そんな状態でした。それが今では、声を出すということに一生懸命にならずとも思うような声が出るようになり、余裕が生まれ、もっとこういう風に歌おう、こう表現しようという次のステップにも進るように。周りからも「前と全然違うね、どうしてそんな急にうまくなったの?」と言われ、自分だけではなく他者が聴いても全く違うんだ!と嬉しく思いました。歌を歌うということの楽しさと喜びをかみしめています。以前どん底の気持ちでいた私とは全く違う心のありよう・・・もちろん、体調など様々な要因から調子が悪い時だってあります。それでも、前ほど「良い時と悪い時」の差が大きくなく、悪い時でもある程度のレベルでは歌えるのです。これも喉の状態が良くなったからだと思います。

一重に、會田先生のおかげです。一回一回の丁寧で真摯な診察、そしてそれを支える何年にもわたる先生の熱い研究・・・。喉を診てくださる先生の手からは、ビリビリと熱意と真剣さが伝わってきます。たくさんの患者様と向き合われるのはお疲れになられるでしょうに、そんなことは微塵も感じさせない笑顔で元気に迎えてくださり、いつでも真摯な姿勢で診てくださる先生には尊敬の念を抱かずにはおれません。診察の度にかけてくださる励ましのお言葉、それに私がどれだけ勇気と希望を頂いたことか・・・。歌う喜びを私に取り戻してくださった先生に、いつもいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

通院を迷っていらっしゃる方に少しでも参考になればと、体験談ですが書かせて頂きました。HPを見ただけでは、なかなか踏み出せないお気持ちもよくわかります。ですが、私は會田先生に出会えて本当によかったと心から思っています。声に悩んでいらっしゃって、現状の苦しみから抜け出せない方には、私もその苦しみがわかるからこそ、先生に会って診て頂くことをおすすめしたいです。
長々と失礼いたしました。そして、會田先生、いつもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
by aida-voice | 2012-01-23 14:25