2011年 12月 05日
すごい患者さま来院!
本日、来た歌手のお話。
すごいのです。
何が?
知識と観察力!!!
当サロンでは、初検時の問診票に症状(状態)を記載してもらいます。
その方の書いた内容をお見せしましょう。
●発声時(特に高音)に喉に力が入ってしまう。
●声の裏返り、ロングトーンが苦手。
●調子の良い時と悪い時の差が激しい。
●初音が出しづらいことがある。
●舌骨が左右で高さが異なる。
●喉頭深奥Position・ハイラリンクス。
●グライディングすると、左→右の時にクリック音あり。
●首こり、肩こりの調子によっても大きく影響される。
●輪状甲状関節の可動性が小さい(?)
そして、検査後の喉頭周辺予想図(外皮より)が以下です。
どうです、自己申告の喉状態と喉頭周辺が、完全に一致しているのです。
そして、説明しても完璧にすべてを知っている。
喉頭解剖時のビデオを難しい解説で行ってもOKでした。(ふつうはお見せしません)
本当に、よく勉強しましたね。
お見事です!
初検時に、外喉頭知識が卓越し、そして、こんなに自分を正しく知っている方に会ったのは初めて・・・
残念ながら彼の現在の喉頭は相応のケアを必要としていますが、きっと知識と観察力の秀逸さも手伝って、乗り切れることと思います。
さらなる活躍をお祈りします。
追記:問診票の内容も喉頭周辺予想図(外皮より)も、ご本人の承諾を得て掲載しました。
by aida-voice
| 2011-12-05 15:06