各種ボイストレーニングとボイスケアサロンのアプローチの違い


ボイストレーニングは表現力の訓練であり、ボイスケア(アプローチ)は喉能力をアップさせること・・・


《甲状軟骨は声帯をおさめるケース》
ひとによって形や大きさが異なります。
これは持って生まれた個性であり、変化させることができず、生涯普遍です。(甲状軟骨枠組手術を除く)
楽器として構造が同じでケースの形が異なるものとして、アップライトピアノとグランドピアノが挙げられます。
楽器として構造が同じでケースの大きさが異なるものとして、ウクレレとアコースティックギターが挙げられます。
どちらが良い悪いはありませんが、音質や音色はやはり違いますよね。

声帯より上位にある共鳴腔は軟部組織で構成されているため、形や硬さを変えることができます。
共鳴腔は、甲状軟骨の形や大きさが変えられないのと異なり、自由度があります。
同じ楽器でも材質が異なると音色が違ってきます。
本物の木から作られたクラリネットと合成樹脂から作られたクラリネットのようなもの。
また、同じ種類の楽器でも空間の大きさが異なると音質が違ってきます。
例えば、ソプラノリコーダーとアルトリコーダーのごとく。
喉はこれらの複雑な要素を組み合わせて声を作っているのです。
感服しますね。
当サロンでは、自分自身の甲状軟骨の形と大きさを正しく知り、声帯より上位の軟部組織(主に筋肉)の運動性能を高めて自由自在な美声を目指します。


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追伸:「声帯は・・・、声帯の・・・」と巷では語られていますが、声帯の役目はたった二つ。一つは、音源。そう、音を作る。二つ目は、音程。すなわち高い声か低い声か。この二つの役目としての特記は、音楽的ではないこと。つまり、単に、音を出す、高いか低いであって、良い音や美しい音には関係しません。この点をお間違いなく!





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-11-24 00:53