2016年 02月 07日
間違わないで!《呼吸》【過去記事再掲載】
上絵の肌色湾曲線が横隔膜です。
右側が高く、心臓のある左側は、やや下がり気味。
まず、この事実を知っているひとがどれほどいるでしょう!?
次の絵は横隔膜を前下方から見た状態の模式図です。
右側が高く、心臓のある左側は、やや下がり気味。
まず、この事実を知っているひとがどれほどいるでしょう!?
次の絵は横隔膜を前下方から見た状態の模式図です。
皆さんの多くは、横隔膜はおわん型と思っているでしょう。
実は違います。
脚(あし)があるのです。
まるで、お味噌汁をよそうときに使う
お玉(調理用具)を逆さにして柄を短くしたような形。
これは『腱脚』と称し、第3腰椎前面に付着して、横隔膜を保持しています。
したがって、呼吸と腰はとっても関連があるのです。
そう、腰痛には注意しましょうね。
さて、よく「ほらほら、腹式呼吸がなってない。もっとお腹(おなか)に空気を入れて!」と叱咤されますが、実際には腹式呼吸をしてもお腹に空気は入りませんよ。
もし、横隔膜より下に空気が入ってしまったら、最悪、死んじゃいます。
腹式呼吸とは、腹部の体幹筋を使って、横隔膜の下制を促進させるのが目的の方法なのです。
つまり、呼吸運動の補助なのです。
本当に空気が入るのは上絵の肺の中だけ。
先日、いまだに正確な呼吸を教えていないボイストレーナーに出会いました。
「お腹だけを動かせ。胸は一切動かすな!」
この方法では歌唱に適した呼吸は獲得できません。
その先生から習っている生徒さんに歌のセンスがあるとしたら、もったいない話ですね。
まあ、先生を選ぶのは自由ですから、お好きに。
さて、ここで問題です。
呼吸に関与する筋肉を列挙しますので吸息(息を吸う)で活動するのか、呼息(息を吐く)で活動するのか、振り分けてください。
1:内肋間筋
2:外肋間筋
3:横隔膜
4:斜角筋
5:胸横筋
6:肋軟骨間筋
7:上後鋸筋
8:下後鋸筋
9:肋下筋
わかりましたか?
難しい名前が並んでいますが、名前を覚える必要はありませんよ。
ただ、その筋肉の場所と動き方を知ると「そうか、呼吸ってこういうことだったのか!」と膝を打つはず。
あなたの先生に、この問いの正解や、各筋肉の場所と動き方を詳しく教えてもらいましょう。
きっと、発声力や歌唱力がグンと増しますよ。
実は違います。
脚(あし)があるのです。
まるで、お味噌汁をよそうときに使う
お玉(調理用具)を逆さにして柄を短くしたような形。
これは『腱脚』と称し、第3腰椎前面に付着して、横隔膜を保持しています。
したがって、呼吸と腰はとっても関連があるのです。
そう、腰痛には注意しましょうね。
さて、よく「ほらほら、腹式呼吸がなってない。もっとお腹(おなか)に空気を入れて!」と叱咤されますが、実際には腹式呼吸をしてもお腹に空気は入りませんよ。
もし、横隔膜より下に空気が入ってしまったら、最悪、死んじゃいます。
腹式呼吸とは、腹部の体幹筋を使って、横隔膜の下制を促進させるのが目的の方法なのです。
つまり、呼吸運動の補助なのです。
本当に空気が入るのは上絵の肺の中だけ。
先日、いまだに正確な呼吸を教えていないボイストレーナーに出会いました。
「お腹だけを動かせ。胸は一切動かすな!」
この方法では歌唱に適した呼吸は獲得できません。
その先生から習っている生徒さんに歌のセンスがあるとしたら、もったいない話ですね。
まあ、先生を選ぶのは自由ですから、お好きに。
さて、ここで問題です。
呼吸に関与する筋肉を列挙しますので吸息(息を吸う)で活動するのか、呼息(息を吐く)で活動するのか、振り分けてください。
1:内肋間筋
2:外肋間筋
3:横隔膜
4:斜角筋
5:胸横筋
6:肋軟骨間筋
7:上後鋸筋
8:下後鋸筋
9:肋下筋
わかりましたか?
難しい名前が並んでいますが、名前を覚える必要はありませんよ。
ただ、その筋肉の場所と動き方を知ると「そうか、呼吸ってこういうことだったのか!」と膝を打つはず。
あなたの先生に、この問いの正解や、各筋肉の場所と動き方を詳しく教えてもらいましょう。
きっと、発声力や歌唱力がグンと増しますよ。
追記1:多くのボイストレーナーや音楽教師に会います。勉強熱心で非常に優秀な先生もいれば、本人だけしか通用しないエキセントリックなメソッドを押し付ける先生までさまざま。前者は、謙虚な人格者や、歌がうまくなるのに努力したひとが多いのではと思います。後者は、練習せずにもともと歌がうまかったり、努力なしでデビューできてしまったりしたひとが多いのではと感じています。もちろん、どちらが良い悪いはありません。さらに、歌を歌うのに、発声科学や医学も必要ありません。これは真実です。ただ、プロの指導者として他のひとを教えるなら、それなりの責務が生じるのではと考えるだけです。国家資格までとは言いませんが、指針となる資格制度の確立が待たれます。現状、ボイストレーナーの看板を掲げれば、発声の知識があろうがなかろうが、歌唱力があろうがなかろうが、誰でも今日から先生になれます。
追記2:自動車教習所の先生が、エンジンの構造を知らないはずがありませんよね。車の状態を無視して、運転テクニックだけ教えていたら、いつか故障や事故を起こしてしまいます。これと同じ。最低限、正しい発声科学の知識を持った先生から習いましょう。とりもなおさず、それがあなたのためだからです・・・。
追記3:今回は、やや厳しい内容でしたが、発声事故を無くしたい一念からです。あまりに無茶な発声指導を受けて、喉を壊してしまったり、音声障害になったり・・・。「耳鼻咽喉科でも治療には限界がありました。この先、どうしたらいいのでしょうか!?」と泣きながら来院するひとが少なからずいるのも現実なのです。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2016-02-07 18:26