2011年 08月 16日
声を良くするために首のコリをなくそう!
ある声楽家が、「歌う前に、頚のマッサージを受けると
歌いやすくなるの」と言っていました。
科学的根拠はあるのでしょうか?
頚部および肩部の筋肉を調べた結果、ありました。
まず、重要な事実があります。
首や肩の筋肉は、発声の筋肉に、直接つながっていません。
したがって、首や肩の筋肉を鍛えても声は良くならないのです。
しかし、筋肉の起始停止や走行部位が近いため、首や肩の筋肉が
不調になったり凝ったりすると、発声に悪影響であることがわかりました。
その中でも、胸鎖乳突筋、僧帽筋、頭板状筋が3大関与筋と考えます。
今日は、その中の頭板状筋に焦点を当てます。
頭板状筋(とうばんじょうきん:Splenius capitis)の情報
後頚部の深い場所にある筋肉
起始 項靭帯の下半分、第7頚椎と上位胸椎棘突起
停止 側頭骨乳様突起と上項線の外側
機能 首の回転、顔を上に向ける
神経 中・下頚神経後枝
下の絵は、頭板状筋の位置(黄色)の位置です。
ただし、やや深い場所にありますからね…
頭板状筋の上に僧帽筋と胸鎖乳突筋があります。
実際に触れられるのは小さな範囲になりますよ…(黄色部分)
上頚部に存在する頭板状筋は、懸垂機構や顎二腹筋の
近辺にあるため、影響を及ぼしやすいのです。
お手軽ケアは、両手指先端で、円を描くように
3分ほど Push-Massage すること。
初めは優しく、慣れてきたらしっかり揉みこんでも可。
歌う直前に行うと、より効果的です。
コリをなくせば、きっと、声が楽に出てくるようになると思いますよ。
是非やってみましょう!
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2011-08-16 15:30