2011年 07月 24日
声の本質は・・・
楽器の要素×運動の要素
楽器とは、喉の形状のこと。
喉の中に本物の楽器(ギターやクラリネットなど)が
入っていないことは自明の理ですよね。
甲状軟骨と舌骨の縦横の大きさ・甲状軟骨板の角度・厚みなどで
楽器の要素が決まります。
さらに、その形状に伴う軟部組織の空間率と変化具合によって
音質が大きく変化します。
次に運動。
ご存知のように、声は声帯を振動させて音を作ってきます。
その声帯は、筋肉と粘膜から成り立ち、自身では動きません。
そう、周囲の筋肉によって、伸びたり縮んだり、開いたり閉じたり。
動かされているのです。
つまり、他のスポーツと同じように、運動なのですね。
ただし、手足と異なり、喉の運動は動いている感覚がないため
自由の利かない運動にほかなりません。
言葉や音階を意図して頭で命令を下しますが、声としての
結果が出てくるだけで、どこがどうやって動いているのか
知ることのできるひとこの世にはいません。
喉は、そんな不可思議な運動をしているのです。
そして、上記のような楽器と運動を掛け合わせて発声が完成します。
どうですか?
なかなか複雑でしょう。
それでも、喉としての楽器の形状を計れることや、良い声を出すには
どの筋肉が必要かなど、最近かなりわかってきました。
皆さんも自分の喉(外喉頭)の状態を正しく知って
ステキなボイスライフをエンジョイしてくださいね。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2011-07-24 10:38