植村先生からのメッセージ


Voice Lab.代表ならびに上席ボイスアドバイザーの植村典生先生からメッセージをいただきましたので掲載します。
植村先生は、歌に対するセオリー(理論)・フィジカル(身体)・テクニック(技術)の三位一体のバランスに優れた非常に有能な先生です。
また、いつお会いしても常に笑顔を絶やさず、気遣いと穏やかな人柄も最高です。
植村先生、メッセージありがとうございました。





京都でボイストレーナーをしております、植村典生と申します。

昨年、ボイスアドバイザーの認定を頂きましてから、大分と時間が経って
しまいましたが、こちらで會田先生との出会いや私の思っていることを
書かせていただきたいと思います。


もう3,4年ほど前になるでしょうか。当時から、安達先生やDAISAKU先生
との交流があったので、會田先生のうわさは耳にしていました。

そして、先生が京都の一色クリニックにて施術されていることを知り(今は
もうされていません)、早速受診させていただきました。

そのころ、ちょうど自分のボイストレーニングのスタジオを立ち上げたばかり
だった私は、何度か通院させてもらったある日、施術後先生にあるお願いを
しました。


「先生のHPに僕のスタジオのHPリンクを貼っていただけませんか?」


とてもドキドキしながらも、淡い期待を持って話を切り出しました。先述の
安達先生やDAISAKU先生が會田先生のHPにリンクされていたので、私にもほんの
少しでも可能性があるのではないか、と思ったわけです。

僕の話を聞いた先生は、まじめな顔で、


「ちょうど植村さんのようにリンクして欲しい、という話は沢山頂くのですが、
私のホームページは、ご存知の通り、声に興味のある方や真剣な悩みを持った方
などがご覧になるページです。なので安易にリンクすることは出来ないのです。
私が植村さんのことをまだ良く知らないのに、無責任にリンクしたりすることは
私のページを真剣に見てくださる方のためにも出来ないんです。・・・すみません。」


と、丁寧にゆっくりと、そして、はっきりとおっしゃいました。もちろん残念な
思いはありましたが、先生の馴れ合いではない「声」に対するはっきりとした姿勢
に、むしろすがすがしい気持ちもしました。

すると、先生は続けられました。


「・・・だから、植村さんのことを私によく教えてください。良かったら今度一緒に
ご飯でも食べませんか?」


と言っていただきました。


「・・・え、いいんですか?ぜひお願いします!ありがとうございます!」


びっくりしました。こんなことを言ってくれる人がいるんだなって、とても新鮮な
気持ちがしました。ただでさえお忙しい方なのに、全く無名な一トレーナーのために
時間を割いて下さるなんて、リンクしていただくかどうかに関わらず、ありがたい事
だと思いました。

そしてお会いする当日、とても緊張して、東京のサロンの方に伺い、施術を受け、
その後、夕飯をご馳走になりました。

最初はどんな風に話そうか、と戸惑いながらでしたが、いったん声のことになると、
あれこれ話が進み、時間が経つのがあっという間でした。

私は、自分が声や歌で一番こだわる部分を「心」と「声」の関係だと話させてもらった
ように思います。私は、普通のトレーナーさんよりはメンタルの部分により多く
こだわっていると思います。ですが、メンタルに徹底的にこだわっているからこそ、
テクニックやフィジカルの事もとても大切になってくると感じています。

テクニックのみ、フィジカルのみ、では歌に感動がないように、メンタルのみでも、
歌は美しくなることは難しいと思います。

歌も声もバランスなのだと思っています。バランスよく保つということが感動に
繋がると思っています。バランスよく保つためには、自分を知る必要があります。
フィジカル・テクニック・メンタルの3面で、今進行中の行為(つまり声を出すと
いうこと)についてそれぞれ自覚的であることで、自分という人間の今の最高の歌が
歌えると思っています。


その日は、歌の話以外にも、本当に色んな話をしていただきました。ちょうど
スタジオを立ち上げて間もなかった私にとって、とても勇気をいただけた貴重な時間
となりました。

最後に先生が笑顔で、


「植村さん、ホームページリンクしますね。」


と握手を求めて下さいました。


私が先生のことをすごいと思い、尊敬するところは、知識の多さではありません。

もちろん、その発声医学に関しての知識は、世界的にみてもトップレベルにあるのは
間違いないと思います。

ですが、先生が本当に魅力的なところは、人間的な部分にあると思います。デジタルな
知識としての「発声医学」にのみ走るのではなく、芸術的な「声」という現象に迫りたい、
という想いからの知識欲なのだと思っています。


昨年、「喉体操」の講演で京都にお越しいただいた時も、参加された方から、「内容も
すごかったですけど、會田先生という方の人間力がすごいと思いました。」という感想
を多数いただきました。



・・・最後に・・・、

先生が体調を崩されているとお聞きして以来、すこし心配しています。

どうか歌や声に懸ける情熱を、幾分かでもご自分の身体や心を休めるためにも使って
頂けたらな、と思っています。

声を求める人のために、歌を求める人のために、どうかご自分の時間をちゃんと持って
のんびりとされるときも作っていただきたいと、願っております。

これからの先生の研究や声や歌の着想にとても期待しております。

いつもありがとうございます。

それでは、失礼いたします。



Voice Lab. 代表   植村典生




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-03-09 03:09