2010年 07月 05日
ボイストーク With JOY Part8
テレビやラジオで活躍中のグリーンウッド・ジョゼフ (通称 JOY:ジョイ) さんと対談しました。
JOY君は、以前より、当サロンでボイスケア (施術) を受けており、今般、ご許可をいただき、彼のいだく声に関する素朴な疑問を、トーク形式でお答えします。
実際のトークでは、説明不足になった内容を付け加え、編集してアップしました。
JOY君は、非常に優秀な喉 (大きさと形状) をお持ちのタレントさんで、とても素晴らしい声をしています。
歌手でもあります。
本当にセクシーな音色です。
ファンの皆さんに喜んでいただくために、さらに良い声になるよう当サロンでメンテナンスをしているのです。
この先、もっともっと多くの方々に、感動を与えるステキな声になるでしょう!
それでは、第8回目の始まり始まり~
JOY
おはようございます、會田先生。
今日もよろしくお願いします。
さっそくですが、歌と声に関して教えてください。
声が良いのと歌がうまいのは違いますか?
會田茂樹
そうですね、それではJOY君は「声が良い」と「歌唱力がある」では、どっちが欲しいですか?
どちらか一つを選んでください。
JOY
そうだなぁ、「声が良い」かな!?
會田茂樹
なるほど、実は、正解はありません。
説明しましょう。
まず、それぞれの特徴です。
★声が良い・・・ 音色、音程、響きなど自由にコントロールする能力
★歌唱力がある・・・ テクニック(技術)を駆使して聴く者を感心させる
この二つは、関連しない部分と関連している部分があります。
最初に、関連しない内容からお話しましょう。
例を示すと、会話声はステキだが音痴で歌唱力がないひともいれば、だみ声だけど歌がメチャクチャうまいひともいます。
どちらが正しいとは言えません。
個性の範疇に属します。
声の良さと歌唱力が独立していますね。
次は、関連する内容です。。
関連関係は順位によって変化します。
わかりやすくお話しましょう。
声が良いひとは、喉頭環境が整っているケースが多いため、容易に歌唱力が身について歌がうまくなる可能性が大きくなります。
逆に、素晴らしい歌のテクニックがあるからと言って、声そのものが良くなるとは考えられません。
つまり、声が良いことは基礎的な分野で、歌唱力があることは応用的な分野になります。
JOY君の得意なサッカーで例えれば、声が良いとはサッカーをするための走る・蹴る・跳ぶ能力を養うことで、歌唱力があるとはリフティングや無回転シュートなどテクニック習得にあたります。
リフティングは超絶技巧でうまいけど、走れないプレーヤーでは、試合に勝てませんよね。
これと同じです。
まず、声を良くしてください。
声が良くなれば、高音も低音も、響く声も絞めた声も、何でも自由自在です。
その状態で正しく練習すれば、歌唱力も自ずとグングン備わってきます。
ただし、インプット(音程聴力)やアウトプット(音程表現力)のメカニズムに問題があるひとは、この限りではありません。
実際、10年以上さまざまなレッスンを積み重ねても歌えなかった曲が、ここで声を良くしたら、アッと言う間に楽々歌えるようになった症例があります。
他人を感動させるには、もちろん歌唱力は必須ですが、声が良いことが最初の必要条件になっているのです。
そう、【歌】は【声】の延長上にあるのです。
ちょっと難しい話でしたか?
JOY
大丈夫です。
よくわかりました。
會田茂樹
さすが、ボイスアドバイザーですね。
JOY君の声と歌を楽しみに待っているファンの皆さんのためにも、さらに精進してください。
最近は、とくに忙しいと思いますが、身体と声の体調に十分気をつけてくださいね。
JOY
はい、ありがとうございます。
ますます良い声になるようがんばります!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2010-07-05 20:25