喉の筋肉を鍛えよう!


高音のために輪状甲状筋を鍛えよう。
低音のために外側輪状披裂筋と声帯筋を鍛えよう。
音を各種コントロールするために後輪状披裂筋、横披裂筋、斜披裂筋、甲状披裂筋を鍛えよう。
響きある音のために甲状喉頭蓋筋、オトガイ舌筋、舌骨舌筋、胸骨舌骨筋、甲状舌骨筋、その他を鍛えよう。
歌や滑舌のために舌骨上筋群、懸垂機構、口蓋帆挙筋を鍛えよう。
その前に・・・、これらの筋肉のおおよその場所と正しい動き方を知ってください。
そして、運動能力あふれる筋肉に仕上げるには、筋肉の柔軟性が必須。
あなたは喉のボディビルダーになりたいのですか!?
お願いです・・・、見せる筋肉でなく、声と歌のために使える筋肉を作り上げてください。



後輪状披裂筋の正確な位置(水色円内部に存在)
喉の筋肉を鍛えよう!_e0146240_658329.jpg
アメリカ合衆国メイヨークリニック喉頭機能外科教室にて




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:発声には関与しない、つまり主に嚥下にかかわる筋肉、下咽頭収縮筋と中咽頭収縮筋と茎突咽頭筋が恒常的に硬いひとは、喉の自由度を奪ってしまい、思い通りの発声ができません。もちろん、呼吸や嚥下には問題なく、声もふつうに出ますから、病気ではありません。ただ、美声や歌がうまいから外れるのです。また、喉づめ発声や過緊張発声の方も、この三つの筋肉の柔軟性が乏しくなっている特徴を有しています。下咽頭収縮筋が硬くなると、甲状軟骨の動きが悪くなります。さらに頚椎方向へ移動し、声帯の開閉を担う後筋に影響を与えかねません。中咽頭収縮筋が硬くなると、舌骨が奥に引き込まれ、音色の調節で大切な咽頭共鳴腔を狭くする可能性が出てきます。茎突咽頭筋が硬くなると、甲状軟骨を上方奥に移動させ、本来の機能である「咽頭を持ち上げ広げる」役目が損なわれてします。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-05-28 06:30