2010年 05月 25日
明石家さんまさんの声
つい最近、某テレビ局から、「企画段階ですが、明石家さんまさんの声を分析しようとうい趣旨の番組を予定しているので、出演してください」との連絡を受けました。
残念ながら、企画そのもが立ち消えたようで、私は出演していません。
実際、この頃、よくTV局や番組製作会社から協力依頼が舞い込んできます。
しかし、あまりに行き過ぎたバラエティに対してはお断りしています。
現在も、これまでも、相当な探求を続けていますが、まだまだ私の研究は世間的に認知されていないため、面白おかしく茶化されたら、そこから先は無くなってしまいます。
さて、お話をいただいたとき、さんまさんの喉を、前もってじっくり研究しておきました。
結局、触診や発声検査をしていないので、正確にはわかりませんが、たくさんのTV画面と音声から外喉頭の様子が推察できました。
難しくならないよう簡単に述べます。
さんまさんは愛煙家です。
したがって声帯および内喉頭に乾燥があるのは必至でしょう。
声の質からも想像できますね。
さんまさんは何時間もしゃべりまくっています。
そう、四六時中、常にしゃべっています。
まさに疲れ知らず。
ふつうなら、かすれや枯れがひどくなり、長時間の発声が困難になるはずです。
しかし、さんまさんは大丈夫。
なぜ?
その答えはわかっています。
外喉頭の筋力低下があっても、余りあるほどの舌骨上筋群(とくに懸垂機構)の柔軟性と活発性があるからです。
さんまさんの発声時の動画をスローにしたり、静止画にしたりして、目視確認できました。
おっと、ちょっと難しいですね。
つまり、のどぼとけ(甲状軟骨)周辺の筋肉が、使い過ぎや加齢によって若干落ちたとしても、のどぼとけ(甲状軟骨)をつっている筋肉群がしなやかに動いているため、声を作り共鳴させる空間も大いに使いこなし、素晴らしいトークを連発し続けることができているのです。
さらに付け加えるなら、口腔共鳴腔の体積です。
口の中で音を作る空間が大きいということ。
これで調音を効果的に行えるため、発声効率も良いのです。
もちろん、さんまさんの上顎前突傾向も、音声作りに一役買っています。
さすがです!
すごいです!
お見事!
やはり、しゃべりも天才ですが、喉頭環境(のどの運動性)も天才だったのです!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記1:さんまさんの懸垂機構の良好な運動性を参考にすれば、正しいボイス・アンチエイジングのアプローチ方法が浮かび上がってきますよね。下は舌骨に付着する各筋の模式絵。濃赤色:茎突咽頭筋、緑色:顎二腹筋、オレンジ色:顎舌骨筋、青色:茎突舌骨筋(茎突舌骨靭帯が並走しています!)
追記2:舌骨上筋群の柔軟性により、甲状軟骨舌骨間の間隙も健全に保持されていると考えられます。すなわち、上喉頭動脈からの内喉頭への血流も多いため、分泌液も確保され、乾燥に強い喉だと言えるかもしれません。しかし・・・、声をこれだけ使って、あんなにタバコを吸って・・・、やっぱ、さんまさんの喉は超優秀です!
追記3:さらに・・・、舌骨上筋群の柔軟性により、舌奥の上方圧迫が少なくなります。これによって舌の運動性能は損なわれないことになります。つまり、言葉をかむことが少なくなる・・・、そう、滑舌も良好になりやすいのです!
これまで、滑舌は口元周辺の筋肉の問題とされてきましたが、実は、舌骨上筋群の筋柔軟性にあったのです。滑舌の優れたアナウンサーやナレーターで検証済み。「と言うことは・・・、言葉をかみやすいひとは、この部分を柔らかくすれば良いのしょうか?」「はい、その通りです」「方法は?」「それは、ひ・み・つ」
追記4:さんまさんに似た細面の顔に上歯をデフォルメし、甲状軟骨と下顎一部の絵を重ね、茎突咽頭筋(赤)と茎突舌骨筋(青)を描きました。正確性に欠けますが、自由度のある喉頭の位置や筋図を確認しましょう。
追記5:これらは数多くの映像や音声をもとに、徹底的に研究した報告です。実際に検査はしていませんので正確でない可能性が高いことをご承知ください。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
そう、四六時中、常にしゃべっています。
まさに疲れ知らず。
ふつうなら、かすれや枯れがひどくなり、長時間の発声が困難になるはずです。
しかし、さんまさんは大丈夫。
なぜ?
その答えはわかっています。
外喉頭の筋力低下があっても、余りあるほどの舌骨上筋群(とくに懸垂機構)の柔軟性と活発性があるからです。
さんまさんの発声時の動画をスローにしたり、静止画にしたりして、目視確認できました。
おっと、ちょっと難しいですね。
つまり、のどぼとけ(甲状軟骨)周辺の筋肉が、使い過ぎや加齢によって若干落ちたとしても、のどぼとけ(甲状軟骨)をつっている筋肉群がしなやかに動いているため、声を作り共鳴させる空間も大いに使いこなし、素晴らしいトークを連発し続けることができているのです。
さらに付け加えるなら、口腔共鳴腔の体積です。
口の中で音を作る空間が大きいということ。
これで調音を効果的に行えるため、発声効率も良いのです。
もちろん、さんまさんの上顎前突傾向も、音声作りに一役買っています。
さすがです!
すごいです!
お見事!
やはり、しゃべりも天才ですが、喉頭環境(のどの運動性)も天才だったのです!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記1:さんまさんの懸垂機構の良好な運動性を参考にすれば、正しいボイス・アンチエイジングのアプローチ方法が浮かび上がってきますよね。下は舌骨に付着する各筋の模式絵。濃赤色:茎突咽頭筋、緑色:顎二腹筋、オレンジ色:顎舌骨筋、青色:茎突舌骨筋(茎突舌骨靭帯が並走しています!)
追記2:舌骨上筋群の柔軟性により、甲状軟骨舌骨間の間隙も健全に保持されていると考えられます。すなわち、上喉頭動脈からの内喉頭への血流も多いため、分泌液も確保され、乾燥に強い喉だと言えるかもしれません。しかし・・・、声をこれだけ使って、あんなにタバコを吸って・・・、やっぱ、さんまさんの喉は超優秀です!
追記3:さらに・・・、舌骨上筋群の柔軟性により、舌奥の上方圧迫が少なくなります。これによって舌の運動性能は損なわれないことになります。つまり、言葉をかむことが少なくなる・・・、そう、滑舌も良好になりやすいのです!
これまで、滑舌は口元周辺の筋肉の問題とされてきましたが、実は、舌骨上筋群の筋柔軟性にあったのです。滑舌の優れたアナウンサーやナレーターで検証済み。「と言うことは・・・、言葉をかみやすいひとは、この部分を柔らかくすれば良いのしょうか?」「はい、その通りです」「方法は?」「それは、ひ・み・つ」
追記4:さんまさんに似た細面の顔に上歯をデフォルメし、甲状軟骨と下顎一部の絵を重ね、茎突咽頭筋(赤)と茎突舌骨筋(青)を描きました。正確性に欠けますが、自由度のある喉頭の位置や筋図を確認しましょう。
追記5:これらは数多くの映像や音声をもとに、徹底的に研究した報告です。実際に検査はしていませんので正確でない可能性が高いことをご承知ください。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2010-05-25 20:28