2010年 05月 17日
この3つで歌はうまく聴こえる!? (簡約)
前作「この3つで歌はうまく聴こえる!?」の内容が難しすぎる(英語多用を含む)とのご意見をいただきましたので、簡明に解説します。
実際に歌がうまくなるのではなく、「うまい」と思わせる戦略方法なのです。
その重要点は3つ。
①ビブラート
・輪状甲状筋をしっかり使うこと
・呼吸だけに頼らないこと
②ハスキー
・かすれ声を思い通りに使いこなすこと
・甲状軟骨の内側にある後輪状披裂筋と外側輪状披裂筋が重要
③フェードアウト
・胸郭の動きを伴った横隔膜の運動性を高めること
・各共鳴空間を十分活用すること
この3つの方法を織り交ぜながら歌えば、確固たるテクニックが無くても、他のひとに「歌がうまい人物」と思い込ませることができます。
なお、この3つを行うのには、必要条件があります。
それは、喉周辺筋の【柔軟】と【筋力】です。
もう一つ追加して言えば、呼吸に関して、肋椎関節の可動性でしょうか。
「よくわからないけど・・・で、この3つを体得するには、どうすればいいの!?」
ご安心ください。
これらに関しては、当サロンへお越しになっている全員に、もれなくアプローチしております。
つまり、通院中の皆さまは、獲得できる環境を作り上げる施術を含んでおりますので、まったく心配いりませんよ。
お任せください。
多くの方々が当サロンにお越しになりますが、ほとんどのひとは「自分の喉が硬い」(やや硬いを含む)ことに気づいていません。
とくに、古い概念しか持たない歌指導者や、過去の栄光に輝いた経歴を持つ大歌手に多くいます。
あいかわらず間違ったイメージオンリーで突き進み、生徒さんや自分の喉の状態なんかお構いなし・・・
「やればできる!」「根性が足りない!」「君には才能がない!」「こんな簡単ことが、なぜできない?」などなど。
これからの歌は、芸術性と科学性が融合しなければ、極一部の生まれ持った才能のひとだけのもので終わってしまいます。
これでは寂し過ぎます。
だって、誰もが自由にうまく歌えたら、ハッピーじゃないですか!?
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:当サロンの患者さまに「喉ニュースは読んでいただいていますか?」「内容はいかがでしょうか?」と頻繁に聞きます。その結果、「最近の喉ニュースは、濃厚過ぎて読まなくなった」「もっと簡潔に書いて欲しい」「以前より内容が充実して良い」「詳しく教えすぎではないか。お金を出して通っている私たちの優位性が失われている」との意見がありました。皆さまのお声を参考に、可能な限り配慮いたします。ご意見ありがとうございました。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2010-05-17 14:34