声帯の器質的不可逆性疾患


声帯の病気には、声帯結節やポリープなど、無声(安静)や投薬で完治が可能なものと、声帯萎縮や声帯溝症など、あらゆる手段を講じても完治が難しいものがあります。
どちらも最終手段は手術。
これには、切除・摘出・注入(装具、溶液、自家脂肪など)・移植・細胞再生・喉頭枠組など多種多様です。
手術は、目標に向かって的確に変化を与えることができるので、即時改善ができます。
しかし、難点も二つあります。
一つは、ほとんどが全身麻酔が必要になることです。
これは、反射が起きやすい場所ゆえです。
二つ目は、デザインしても結果と結びつかないケースが多いことです。
全身麻酔下では、声を出して状態をチェックすることができないため、術後に「こんな声じゃないのに・・・」とショックを受けた方を何人も知っています。
声帯は、ごく小さいため、ほんの少しの形成変化でも、声に影響します。
やはり、優秀な音声外科医を探して、手術を受けてください。
やり直しの利かない手術が多いのも特徴です。
とくに、声を生業(歌手、アナウンサー、声優、住職、教師など)としている方は、十分な情報を集め、自分に見合った病院を賢く選択し、治療に臨んでくださいね。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:当サロンでの器質的不可逆性疾患のアプローチは、優秀な医師から診断を受けた方が対象です。外喉頭の状態を徹底的に調べ、最適なアプローチを見出し、自己治癒能力を最大限に発揮させます。治癒を目指してはいません。少しでも『発声が楽になる』状態が目標です。これまで、手術後も不調を訴える方々が多くいらっしゃいました。良くならず、落胆された方も大勢います。一方で、日常生活に問題ないほど改善した方もたくさんいます。器質的不可逆性疾患の快癒は難しいのですが、当サロンの施術は、一つの手法として試す価値はあるかもしれません・・・



追記2:全国からさまざまな患者さまがお越しになり、その受けた治療内容や医師の様子を多く聞いています。その伝聞から、それぞれの治療法には一長一短があり、それぞれの医師の素質や才能があることがわかってきます。「この病気なら、あの先生が良い」「この疾患には、その治療がベストだと思われる」などおおむね判断できます。器質的不可逆性疾患でお困りの方は、必要に応じ、患者さん目線からの各種情報を差し上げております。




声帯の器質的不可逆性疾患_e0146240_21595.jpg
内喉頭が乾燥してひび割れ、声が出難い状態をイメージして作画しました
Let's treat your larynx from a crust.






~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2010-04-14 02:16