2010年 02月 21日
カラオケ 高音のコツ
高音の発声には二通りあります。
Ⅰ輪状甲状筋を正しく作動させて声帯を伸ばす方法
メリット
ⅰ高音の音色が良い
ⅱコントロールできる
ⅲ発声が楽・ブレスが長くなる
ⅳ聴くひとが感動する高音
デメリット
ⅰ喉周囲の筋肉に柔軟性が絶対不可欠
Ⅱ声帯筋を固める方法
メリット
ⅰ力ずくゆえ簡易
デメリット
ⅰ音色が硬い(金属音)
ⅱコントロールできない
ⅲ声帯の振動率が落ちるためブレスが短い
ⅳ聴くひとが疲れる高音・耳ざわり
やはり Ⅰ の声帯をしっかり使いきった高音が理想ですね。
高音をうまく出せないひと・高音を出すとき喉がつまってしまうひと・高音で声がひっくりかえってしまうひと・高音がかすれるひと・・・
このような方々の99%は、喉の筋肉が硬くなっています。
そう、ほとんど Ⅱ に属します。
全身で例えれば、立位体前屈でマイナス50cmくらいの感じでしょう。
このような体の硬さでは、どんなスポーツをしても好成績は出せませんよね。
声は、声帯もふくめ、すべて筋肉から作られますので、声に関してもスポーツと同じです!
基礎発声は、やはり科学的でなければなりません。
そこで、喉頭のストレッチング (喉体操) が役立ちます。
今日は、そのうちの決定的なコツを紹介しましょう。
これは、カラオケや歌唱レッスンで試したり練習したりして、つかんでくださいね。
まずは理屈から。
頚部後面および後頭部の筋肉に力を込めることで、喉周辺を弛緩 (やわらかく) させます。
つまり、ヒトは頚部前面と後面を同時に過緊張させることができないからなのです。
方法は簡単。
マイクを持たない手のひらを半円状に丸めます。
外後頭隆起のすぐ下、僧帽筋の付着部に小指側面が当たるように、手のひらを置きます。
高音発声時に、頭全体を思いきり後ろに移動させます。
そのとき、手のひらでグッと押さえつけます。
力を拮抗させ、外見上は動かないようにしましょう。
ポイントは、①最大の力で行うこと。
②タイミングを正しく合わせることですね。
③首の後ろに力が入っているのを徹底的に意識してください!
高音のときだけで OK です。
最初はうまくできないかもしれませんが、何度も繰り返しているうちに、軽々と高音が出てくるコツをつかむことができます。
慣れてくれば、手のひらを当てなくても、喉頭の周辺のリラックスを覚えて、高音発声が楽にできます。
声帯が、しなやかにギューンと伸びるのを感じる瞬間があります。
こうなれば、どんな高音も出せます。(ただし一部のPOPS超高音歌やクラシック難曲を除く)
効果は絶大です。
もし、うまくいかない場合は、正しく行われていないだけです!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:喉頭が硬いひと・・・、つまり、声を出すときに首の筋肉が浮き上がったり高音発声時に喉詰めになったりするひとは、最初にボイスケアを受けてください。喉に柔軟性が無いと、結局、魂を揺さぶるような素晴らしい高音は獲得できません。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2010-02-21 12:23