2016年 01月 26日
顎二腹筋の筋線維ストレッチ ~声で損していませんか?~【過去記事再掲載】
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他人は、あなたの声の第一印象だけで、人柄までも勝手に判断してしまいます。
そう、声を発した瞬間に決まります。
かぼそい声、妙に甲高い声、耳障りな声・・・
初対面で「なんだか胡散臭いのでは!?」「頼りないわ!」「信用し難いなぁ」と思われたらアウトです。
もちろん生まれつきの声質もありますが、共鳴腔の再構成で、声の響きや艶は獲得できます。
それには、舌骨の動きとPositionが重要。
また、舌骨の位置が高くなってしまうと、滑舌に悪影響をおよぼし、言葉をかみやすくなってしまいます。
この状態では、内容も正確に伝わらなくなるでしょう。
今日はそれらを改善する方法です。
正確かつ確実には、ボイスケア(施術)が必要ですが、印象良くする簡易な一法としてお伝えします。
顎二腹筋の筋線維ストレッチ
まずは顎二腹筋の情報です。
★起始
後腹‐側頭筋の乳突切痕
前腹‐下顎骨の二腹筋窩
★停止
中央が中間介在腱となり、茎突舌骨筋停止部をくぐりぬけ、線維輪によって舌骨に付着
★機能
舌骨を固定する
★神経
前腹‐顔面神経の枝
後腹‐下歯槽神経
この顎二腹筋が十分な柔軟性と運動性を獲得すれば、舌骨の固定力が低減して前方移動、すなわち、咽頭共鳴腔の構成に寄与する可能性が増えます。
まず、乳様突起の周辺を人差し指腹でじっくり伸ばしましょう。
円を描くように。
そこから、斜めに下りていきます。
この部分(後腹)は、母指で優しく伸ばすように圧をかけます。
そして、最後は顎下部(前腹)を手前にストレッチします。
なお、前腹に関しては、このケースでは停止から起始に向かっていますが、細い筋肉を的確に見つけられれば、反対手指で固定しながら起始から停止に向けて敢行することで、さらに効果が増します!
これはマッサージではなく、筋線維ストレッチです。
微細な筋線維を一本一本伸ばすような感覚で行ってください。
力加減には十分注意してくださいね。
弱いと効果はありません。
強すぎると筋肉や筋膜を痛めます。
また、場所を間違えたり、はずしたりすると、茎状突起骨折や血管神経性反射を引き起こしかねません。
すべて自己責任で。
責務は負いませんので、お気を付けください。
あなたは声で損していませんか?
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2016-01-26 16:09