2010年 01月 09日
プラシド・ドミンゴの共鳴腔
あけましておめでとうございます。
本年からは、発声能力を中心に投稿してまいります。
歌やアナウンスの発声医科学は、文字でなく、実際の音と共にお話ししなければ、真意が伝わりません。
したがって、ボイスケアサロン (初診施術) や喉体操 (講習会) で正しくお伝えしていきますので、喉ニュースには詳しく載せず、概略のみとさせていただきます。(記事の内容も回数も減ります。また、内容に重篤なまちがいがない限り、過去の記事の削除はしません。訂正または追記で対処します。有力情報が満載です。事典のようにお使いください)
詳しい内容をお知りになりたい人は、積極的にご参加ください。
外喉頭による発声は、日進月歩でグングン進化しています。
さらなる素晴らしい情報や効果をご提供できるものと自負しております。
発声は 『楽器とスポーツの要素をあわせ持っている』 のです。
楽器を整備し、運動能力を上げる。
声は、自由自在に出せるものなのです。
日本人の8割以上の人が、喉の能力を使いきっていません。
それすら気づいていません。
古いイメージだけにとらわれず、賢明なボイスユーザーになってくださいね。
オペラ研究で判明した内容の一部をご紹介します。
70年代のオペラ映像から最近のコンサート映像まで、繰り返し繰り返し鑑賞し、喉・口・姿勢・呼吸・体重移動などをつぶさに検証しました。
本当にいろいろ分かりました。
そして、最も驚いたことがあります。
それは、何度も何度も聴き返しましたが、毎回感動し、まったく飽きることがなかったことです。
同じDVDを何百回観たことでしょう。
素晴らしい・・・
極秘事項を除きますが、ドミンゴの最良の特徴は、咽頭共鳴の大きさと正確な筋運動だったのです。
歌う直前の無声時 【絵上】 とその直後の歌唱時 【絵下】 の喉状態を比較しましょう。
絵画ゆえ分かりにくいのですが、発声時にはシャツの襟からはみ出そうなほどふくらみます。
映像を元に測って描きました。
決してデフォルメしたものではありませんよ。
『彼の真骨頂は咽頭共鳴腔にある』
この一言に尽きます。
声で人の心を掴む (つかむ)!
あなたも目指してください。
なお、ホセ・カレーラスやルチアーノ・パヴァロッティも検証しています。
さらに最近では、オペラだけにこだわらず、J-POP歌手や海外ロック・シンガーなど映像の多い若手トップ歌手も検証しています。
ご報告できる日が来ればと存じます。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:まもまく、ドミンゴが来日してきます。2月14日には 『AIDA』 を歌ってくださるそうです。私の名前と同じです。非常に楽しみです!
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2010-01-09 12:01