2009年 12月 27日
声帯結節とポリープの違い
みなさんは声帯結節とポリープ様声帯の違いを知っていますか?
声帯表面の『デキモノ』ですが、実は少し原因と内容が異なります。
なお、二枚の絵は、多少わかりづらいのですが、声帯結節とポリープの様子 (絵中の青色丸印) を描いたものです。
声帯結節
声帯前1/3あたりにできる胼胝(たこ)のようなデキモノです。
原因の多くは過緊張や乱用によって声帯がぶつかり合うことによります。
声帯の粘膜が胼胝(たこ)のように硬くなり変性します。
発声時にこの部位が当たって痛みを感じたり、ポチっと膨れますから声帯が完全に閉じられず息が漏れてかすれ声になったりします。
過緊張が伴う場合は繰り返し罹患しやすく、当サロンでは8回声帯結節になり、そのうち2回も手術した有名声優がいました。
疼痛に伴う過緊張を軽減したところ快癒し、再発しなくなりました。 ← 素晴らしい!!!
ポリープ様声帯
声帯は大雑把にいえば二層から成り立ち、筋組織と粘膜組織に大別できます。
風邪や大声などで声帯が充血したとき、無理すると声帯筋が内出血します。
内出血といっても細い血管ですから大量の出血はしません。
実は声帯粘膜は厚みがあるため、この血液が外部には浸み出さず、粘膜と筋肉の間に溜まります。
その状態で発声を続けると、まるで焼き餅(もち)のように、プクッと膨らみます。
これがポリープ様声帯の概略です。
タバコや飲酒で助長されます。
★体質改善的な回復をしておかなければ、ともに繰り返し罹患しやすいのも大きな特徴です。
★根本快癒のキーポイントは、①喉頭筋の柔軟性と、②喉頭への血流を増やすこと(おもに上喉頭動脈)です。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:当サロンでは声帯結節やポリープの治療をするものではなく、その根源となっている原因を取り除くことで終息および再発を防止する役目を担っています。喉の治療ではありません。このことは、痙攣性発声障害・音声振戦症・過緊張性発声障害・吃音構音障害・反回神経麻痺・輪状甲状筋萎縮・声帯萎縮・声帯溝症の発声障害回復にも当てはまります。声の出しやすい環境を整えて、正常発声を惹起させるのです。いわゆる体質改善的施療であり、このような外喉頭から根本アプローチを専門に行えるのは世界でも当サロンだけです。もちろん改善できなかった人もいますが、大勢の方々が良くなって行きました。
ここでは、病気そのものを治しているのではありませんよ。思い違いしないでね・・・
なお、絵の元情報は、各音声専門病院で鋭意研究したものです。
~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice
| 2009-12-27 14:02