2009年 12月 13日
耳管開放症と喉筋反応
発声は、声帯を含め、すべて筋肉の運動です。
喉頭周辺の筋肉がキチンと動いてこそ、歌唱テクニックや歌心が活かせます。
旧態依然の古式観念にとらわれず、最新発声医学に基づいて、正しい知識と論理で、極上の声を Get しましょう。
世の中は進歩しています。
根性や感性だけでテキトーに歌う時代は終わりました。
楽器としての 「喉」 をケアして、最高の鳴りに仕上げてください。
喉の中に、ステレオやスピーカーは入っていません。
さて、今回は耳菅開放症と喉能反応に関してお伝えします。
「有名なボイストレーナーに長く習っているが、なかなか上手くならない・・・。だからボイスケアサロンの施術を受けたい」 とおっしゃって来院される人がいます。
喉頭を丁寧に調べてみると、動きが悪かったり硬かったりするのではなく、ほんの少し筋反応が低下しているケースがあります。
つまり、音に対して運動性能が追いついていないようなのです。
詳しい話を聞いていくうちに、音取りが下手だと言われていることが判明しました。
もしかすると音を聞き分ける能力の問題、あるいは耳の構造欠陥があるのではと考え、音声専門耳鼻咽喉科に行ってもらうことにしました。
その結果、耳菅開放症であることが判明しました。
つまり・・・、耳菅のトラブル → 正確な音が聞き分けられない → 音の再表現が難しい → 喉頭周辺筋に悪影響 → 歌が上手くならない! のチャートが考えられます。
その後、数名の耳菅開放症の患者様に接しましたが、その多くは筋反応がかなり低下していました。
優秀な耳鼻咽喉科医の元で治療した後、当サロンの施術で筋反応がアップしました。(思い通りの声で活躍している歌手もいます!)
やはり耳の疾患は声にマイナス要因を与えます。
早く治しましょう。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:その他、耳管狭窄症と後鼻漏も発声力低下に関与している研究結果を得ています。当サロンは病院ではないため、耳の治療は行っておりません。信頼のおける優秀な医師にご相談ください。
~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice
| 2009-12-13 15:18