2009年 11月 28日
声を良くする咽頭収縮筋ストレッチが大好評!
第2回の喉体操で教授した咽頭収縮筋ストレッチが 「素晴らしい効果がある」 との報告を、予想以上にたくさんいただいております。
施療中にも、メールでも、他の研究会でも・・・、絶賛を受けました。
私もお伝えして嬉しい限りです。
やはり咽頭収縮筋が恒常的にshrinkしていると、①声の詰まり感、②呼吸の閉塞感、③声のコントロール不全、が3大特徴として現れます。
正しいストレッチングを行うことで①~③が大幅に改善できるようです。
ただし一度ストレッチしたからと言って永続的な効能ではありません。
日々、少しずつ行って筋肉の柔軟性を獲得しなければなりません。
軟部組織の曖昧性と個人差に加え、この咽頭収縮筋は三部に分かれ、嚥下を担っているため、ストレッチがダイレクトに影響することが難しい場所です。
また、すでに1例の報告が上がってきましたが、筋損傷を起こしやすいため、十分に気をつけて敢行してください。(この患者さんは、下咽頭収縮筋および輪状咽頭筋の筋腱移行部の筋筋膜断裂でした・・・)
とくに反回神経や迷走神経を痛めると、正常な発声や呼吸が二度とできないケースもでてきます。
入浴時やシャワーを浴びて喉頭が弛緩傾向にあるときがお薦めです。
咽頭収縮筋ストレッチで、皆さんも極上の声を獲得してください。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記1:咽頭収縮筋ストレッチのポイントおさらい
●母指はなるべく縦にして甲状軟骨翼からはみでないよう軽く押しあててください
●喉頭隆起は必ず正中から動かないようにしてください
●さらにストレッチ効果を上げるには、下顎を突き出して調整してください
追記2:評価が高い人のほとんどがエリート・ボイス・ユーザー・・・ つまり活躍している人物(有名な歌手やTV局キャスターなど)です。調子いい声をさらに良くすることが可能になるのですね!
追記3:カラオケで歌っていても調子が上がらないときがありますよね。その場合、咽頭収縮筋がTightになっていることが確認できます。そこで 『咽頭収縮筋ストレッチ』 ・ 『茎突咽頭筋ストレッチ』 ・ 『軟口蓋アップ体操』 ・ 『エアすすぎ』 などを行います。全部で3分もかかりません。その後、『甲状軟骨引き出し』 と 『腹部突き出し』 をして発声のしやすさを感得してもらいます。するとどうでしょう・・・。先ほどまで上手く上がらなかった高音がスルスルっと軽やかに昇っていくではありませんか。また声の肌理(きめ)細やかさも向上しました。本当に歌が良くなったのでした!
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-11-28 12:40