2009年 11月 12日
甲状腺手術後の瘢痕・癒着の取り除き方
甲状腺摘出やリンパ節切除の手術後、反回神経麻痺を伴わないが 「声が出し辛い・・・」 「高音が出ない・・・」 「かすれる・・・」 「むせる・・・」 「声が沈む」 「人としゃべるのが億劫になる・・・」 とおしゃる方が多くいます。
さまざまな原因が考えられますが、主に手術創下の軟部組織の瘢痕や癒着ですね。
創そのもの、および、組織変性のための圧等が加わり、発声関連筋の動きが悪くなったり神経伝達を阻害したりします。
その結果、声が出なくなる程ではありませんが 『何となく』 声が出難く感じるのです。
当症状の瘢痕・癒着はどのようにして治していくのか?
①正しい場所を探し出す
精密な触診と共に、変性部位の存在のために何が起きているのかを確認してください。
②瘢痕の場合
瘢痕組織の中心部を探り当て、指先のピンポイントバイブレーションで軟化と毛細血管再生を促しましょう。
③癒着の場合
どことどこが引っ付いているのか正確に見極め、痛みや出血を伴わないよう指先で剥離するように各組織を引き伸ばしましょう。
④術後経過が長い(1年以上放置)とき
周辺も筋硬縮を起こしているケースが多いため、その部位もじっくりMassageを施しましょう。
瘢痕・癒着を的確に取り除いてゆけば、お悩みの声の改善は可能です!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:曖昧な軟部組織が相手ゆえ、個人差が大きく、難治症例が存在することも追述しておきます。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-11-12 12:43