2009年 09月 05日
発声関与筋は随意筋だが不随意に近い!?
声帯筋もそれを動かす後輪状披裂筋・外側輪状披裂筋・前筋(輪状甲状筋)などもすべて随意筋です。
つまり骨格筋ですね。
骨格筋は読んで字の如く骨格を動かすための筋です。
意思に従ってほぼ自由に動かすことができます。
しかし発声に関与する筋達は自由に動かすことができないのです・・・
例えば「それでは輪状咽頭筋に力を入れてください」と指示しても無理でしょう。
それは、①明確な場所が分からない、②どのように動いているか感じられない、からです。
躯体四肢ならば、場所も動き方も理解できるため自在に動かせます。
特に過緊張や筋硬化症によって筋運動能力が低下している状態では、不随意筋と言っても過言で無いほど動きません!(痙攣性発声障害の場合も該当します)
けれども心筋や内臓筋ではないため感覚を掴むと動きを察知&操作することも可能です。
それには、①正確な場所を知ること、②筋感覚を養うこと、です。
①が大変重要です。
私は「ここが輪状甲状筋ですよ。右と左の筋腹圧が異なるため差がありますね。今から私が輪状甲状関節を動かしますから感じてください」と教示しています。
場所や動き方がわかります。
これを「輪状甲状筋モビリゼーション」と称しています。
何度か繰り返していると、ついに自由に運動させることができます。
あなたもノドの筋肉を自在に動かして自由な声を勝ち得てください。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:自分自身の本当のノド状況を正しく知ってください。どんなに歌唱テクニックを磨いても、ノドが正常に機能していなかったらすべては徒労に終わってしまいますよ・・・
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-09-05 14:45