2009年 07月 28日
顎関節の動きの良い人は声が良い!?
以前、顎関節症を奥深く研究していた時期がありました。
最近、若い女性患者様の中で顎関節症に罹患している人が結構います。
やはり口を開くタイミングがずれ、正面から見るとS字状開口になっています。
顎関節には関節円板が存在し、かつ、ヒンジ運動とスライド運動のダブルアクションジョイントです。(これは輪状甲状関節と同じですね!)
そして顎関節の動きが悪い人の多くが発声に問題を抱えています。
すなわち顎関節の動きが良いと、声にも良い影響を与える可能性があります。
さあ、顎の動きをスムーズにしましょう。
顎関節の動きを良くする運動
①頬筋の力を抜いて口を軽く開く (上下の歯間が2~3ミリ程度)
②下顎をまっすぐ前方に突き出す (うけぐちのような形状)
③その状態でゆっくり開口する (痛い場合は中止)
④最大開口のまま10秒保持する (できる範囲の開口でOK)
⑤ゆっくり口を閉じて②の形状にします
⑥下顎を引き込んで元に戻す
⑦完全に口を閉じる
⑧この動作を一日5~10回繰り返す
リラックスした体勢で行ってください。
入浴しながらも効果的ですね。
また、噛みしめ・食いしばり・歯ぎしりの方にも有効です。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:オペラ歌手や声楽家およびアカペラ歌手にとっても縦開口は必須ですよね。この運動でスピーディかつ自由自在な開口が可能になります。お試しください・・・
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-07-28 14:49