Q&A


Qどうすれば歌を上手く歌えるの?
Aまず、歌とは声に旋律をつけて発することです。歌の様態は、声楽のような生の声とマイクを通して聞かせるものに大別できます。声楽では、音声はその人の人体構造(喉、咽頭、口腔、身長、性別など)によって大きく左右されます。顔や性格に個性があるように、声にも人それぞれの特徴が必ず存在します。そこで、上手く歌えるというのは、自分自身ではなく、他人が感じて決めることになります。(自己満足でOKという人は除きます‐笑‐)その感覚にもやはり個人差はありますが、聴衆の大半が上手いと感じることができればそれなりの評価を得るはずです。そのための方法は、音楽的センスを身に付けること、つまり専門の教師やボイストレーナーから指導を受けることです。しかし、その前に、喉やその周辺をキチンと整備することを忘れてはいけません。最高の状態の楽器と整備不良の楽器で練習するとしたら、どちらがより上手く弾くことができるようになるでしょうか。喉も楽器と同じように道具と考え大切に扱い、お手入れが必要です。マイクを使用する場合は、電気的に調節したり変化させたりすることが可能です。しかし、大きな声量で声をぶつけてしまうと音が割れて散々になります。また、息漏れは、ある種の歌や演出としては一法ですが、過息は声の響きと色艶を奪ってしまいます。それを阻止するためには、しなやかな息の流れのテクニックが必要になります。喉周辺筋をコントロールして、息と喉と口腔を使いこなしてこそ個性豊かに上手く歌うことが可能になります。思いの外、マイクを使って歌うのも難しいものと考えましょう。常に上手くなろうと思う意志を強く持ち、喉を整備(施術)して、歌のレッスンを続けること。不断の努力が必ず実を結ぶはずです。


Q中学校の教諭です。大きな声で授業をしているつもりなのですが、生徒から声が聞き取りにくいと度々クレームを受けます。通る声にする方法を教えてください。
A声帯で発せられる原音は、ほとんどの人が同じようなブォーという音です。実際に、アメリカ合衆国のメイヨークリニックで、人間の摘出喉頭用いて検証してまいりました。その音は、声帯より上の器官によって色づけられます。その器官で響かせることが重要なポイントとなります。声の大小にかかわらず聞き取りにくいのは、このような響きが足りないからでしょう。ピアノのケースやギターの胴のような反響させる構造を体内に構築しなければなりません。それを可能にする場所は喉頭室から咽頭を経て口腔のあたりです。その部位は軟部組織であり、自分では目に見えず存在もほとんど意識できず、楽器のごとく簡単に形や大きさを規定し補正できるものではありません。スポーツと同じで、繰り返しのアプローチやトレーニングで筋肉に体得させるのが最も近道と考えます。顎と喉頭を下制する筋群の強化とストレッチングが必要です。確かな改善を得るためには来院をお薦めします。


Q喉の病気も診てもらえますか?
A当はサロンでは、口腔・咽頭・喉頭の疾患や障害は扱っておりません。独自に研究開発した外部(皮膚の上)からのアプローチによる施術手技や物理療法によって喉頭にリラクゼーションを与え、発声能力を高めるのが特徴です。喉の痛みや病気は、信頼できる耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。


Q健康保険は使えますか?
A美声にするための施術は、ケガや病気ではありませんから健康保険は使用できません。また、当サロンは喉の治療を行うものではなく、発声能力を高める施術です。この点をご了承の程よろしくお願い申し上げます。


Q治療費が高いような気がしますが・・・
Aはい、おっしゃる通りだと思っております。この訳には、これまで、世界で唯一の当研究に膨大な「時間」と「資金」と「労力」を費やしてきたからでございます。現在も不眠不休で施術と探究に取り組んでいます。また、お一人おひとり親身になって懇切丁寧な施術を行うため、多くの患者様を診ることができないからです。いま、当サロンは大変なご好評をいただいております。しかし、この成果に甘んじることなく、さらに皆さまにご満足いただけるよう決死の覚悟で日々施術を進化させ、その普及によって金額的にも還元できるよう努力して参ります。


Q何度も通院しなければならないのですか?
A求める声によって異なります。歌手や声を使うプロまたは愛好家の方は、常に上を目指して美声を維持するために最初のうちは2~3回/月の来院が好ましいでしょう。これから歌手になる人、音楽学校の学生、人の上に立って大活躍したいトップビジネスマンも、最上の声を作るために1~2回/月の割合でケアを受ければ、明るいボイスライフの可能性が広がります。発声は、声帯を含めすべて筋肉で行っています。スポーツと同じです。筋肉には反応性と記憶力があります。期間をあけずに施術を受ければ受けるほど早く思い通りの声を獲得できるでしょう。早々に、いったん覚えてしまえば、最上の状態をフィードバックさせることにより、喉が不調に陥っても回復できるのです。まずは、施術の素晴しさを知ってください。


Qどのような治療をするのですか?
A当院は耳鼻咽喉科ではないので喉の治療を直接行っていません。のど周りの筋肉を調整して発声能力を高める施術を行います。その手順を以下に示します。
1.丁寧な問診
2.精密な触診と喉検査
3.最先端の発声メカニズム伝授とあなたの喉状態の詳しい解説
4.特殊頚部前面筋牽引とオリジナル電療
5.究極のクリニカルマッサージ実行
6.術後チェックと今後の方針
7.素晴らしい声への扉を開く!
加えて、これらの施術が発声障害や嚥下障害に効果的なことも多々あるのです!


Qのどを楽器に例えて説明をしているそうですが、なぜですか?
Aはい、声はすべて筋肉で生成される純粋な物理現象です。呼気が声門下で圧力が高まり、ついに声帯部を通り抜けます。そのときベルヌーイ効果が生じて二枚の声帯は寄って振動します。このとき音程や音量を変えるために声帯の長さや厚さを変化させます。その変化をさせるのは、声帯そのものよりも周辺の内喉頭筋群や外喉頭筋群が大きく関与します。喉頭内部で作られた小さな音(喉頭原音)は咽頭や口腔、鼻腔で共鳴させ、皆さんが耳にする声となります。また、自分の本当の声は、音波として耳で聞くより先に下顎骨の骨伝導で聞くため、低音化しているのが普通です。録音した声を聞くと「私はこんな変な声じゃない」と思うかもしれませんが、実際はそのように他者に聞こえています。このように声は物性に基づいて作られているため、当院では喉を楽器に例えて説明することがあります。その一例として、過緊張性発声の場合:楽器としての“あなたの喉”を最高の状態に整備するのが會田茂樹の仕事。例えば…、優秀な演奏家がグランドピアノの反響版の上にコンクリートブロックの重石をしたり、ギターの胴部分にロープをグルグル巻きに巻いたりして演奏しますか? 偉大なピアニストやギタリストは楽器を大切にします。同様に、世界で唯一の“あなたの喉”を極上の状態に整備しましょう。そう、あなたが演奏家なら、50万円のピアノと5000万円のピアノのどちらを弾きたいですか? 1万円のギターと100万円のギターではいかがですか? あなたの喉は安物でよいのですか?
これまで数多くの喉を触診した経験から、90%以上の方々が秀逸な楽器を持っているにもかかわらず過緊張性発声による整備不良で発声しています。実際、100%発揮できる状態にすれば、もっと美声になるのを気付いていない人が非常に多いのに驚きます。お任せください、アイダボイスサロンは“あなたの喉”を傑出したコンディションに仕上げます。


Q本当に治るのですか?
A2007年上期に行った追跡調査
1.アンケートから… 施術満足率 92.3%
無作為に選んだ患者様(現&元)30名にアンケートを郵送 → 26名が返送 無記名による「施術に満足しましたか?」イエスorノー質問に、24名がイエスと回答 ※無返送の4名分を  全てノーに含めた場合は80%となる
2.カルテから… 効果てきめん率 100%
初めて喉頭クリニカルマッサージを受け、施術の直後に声の復調や発声能力のアップを感じ、さらに声を良くするために、次回(2回目)の予約を入れた方を集計
平成19年1月1日~4月30日までの受診者全員の再来院を確認!
上記のように、通院患者様からは高評価をいただいております。また、現在、皆さまの温かい口コミとメディア(テレビ・新聞・書籍)の紹介で患者様が急増し、北海道や沖縄など全国はもちろん海外からもいらっしゃるようになり、遠方ゆえの単発受診者も数名存在しています。
これらのことから、會田茂樹の施術でご満足いただける結果が残せているのではないかと考えております。さらなる貢献のために、ますます研鑽に励むことをお約束申し上げます。


Q施術を受けると必ず声が良くなるのですか?
A機械と異なり、声は軟部組織(筋肉や粘膜など)によって作られています。スポーツと同じで基礎能力高め、当院の施術や声のメンテナンスなどの努力をすれば高い率で必ず向上します。ただし、全員が売れるプロ歌手や役者になれるわけではありません。至高のレベルに達するのは、努力だけでは成し得ない大きな力があるのかもしれませんね。


Q歌のテクニックを教えてくれませんか?
A当院では音楽や歌そのものの練習や訓練は行っておりません。會田茂樹の施術で喉の状態が極上に仕上がったら、あなたに合ったレッスンをしていただけるボイストレーナーや教師から習うことが必要です。大切な点は、あなたの喉と声を熟知して、あなたの声を的確に向上させてくれる先生を注意深く選ぶことです。


Q私は歌を趣味にしてカラオケにちょくちょく行きます。楽しく歌っているといつも喉がヒリヒリして痛くなってきます。痛くならない歌い方を教えてください。
A推測するに、きっと喉を詰めて歌い続けているのではないかと思われます。最近、このような過緊張性発声で声をうまく使いきっていない方が大勢います。また、声を電気的に補助するマイクを使用していても、口腔や喉頭が狭い状態では、咽頭や周辺粘膜に負担がかかって痛みを生じてしまいます。痛みを堪えて無理をしていると、声帯結節などの病気に発展してしまいます。外喉頭等筋や声帯を柔和にして可動域を広げ、声帯への血流を増やし酸素や栄養を供給して、しなやかで強くスタミナのある喉を作り上げましょう。
ただし、痛みが続く場合は喉や声帯の病気も考えられますから、信頼できる優秀な耳鼻咽喉科のドクターに相談してください。


Q師事しているボイストレーナーに「君には、声に艶や響きや張りがない」と頻繁に言われますが、貴サロンの施療によって改善することができるのでしょうか?
A艶、響き、張りなどの構音や調音は、声帯より上位の喉頭室、前庭、咽頭、口腔などの形や作用によって決まってきます。ご質問の件の、艶や響きがないというのは、この構音部分の操作と軟部組織の筋硬度とそれを統括するタイミングが上手くいっていないと考えられます。構音に関与する空間を大きくする施術やトレーニング、そして、咽頭や舌骨周辺筋を強化して筋の柔軟性と反応性を高める綿密な施療が必要でしょう。共鳴空間と微細な筋運動が一致したとき、どのような場面でも聴衆が感動する艶と響きと張りが得られるはずです。
あなたの習っているボイストレーナーに、構音のための基礎トレーニングを教えてもらってください。もし、根性や気合だけの非論理的に声を出すことを求める先生ならば、あなたの喉をダメにしてしまうおそれが多分にありますので、早急に当院までお気軽にご相談ください。


Q私は痙攣性発声障害で悩んでいます。音声障害も治るのですか?
A当院では喉の治療を行っていません。外皮(皮膚上)からアプローチして喉頭にリラクゼーションを与え、発声能力や効率を高める施療です。これまで歌手やTVアナウンサーなど声を職業とする方々を施術してきました。しかしここ数年、優秀な耳鼻咽喉科医と共同研究して音声障害にも有効であることが分かってきたのです。個別疾患や詳しい内容は喉と声の事典「喉ニュース」をご活用ください。
喉ニュース
これまで音声障害の患者様を多く診てきました。さらには甲状腺疾患の手術後の声のトラブルも研究が進んでいます。(日本一有名な伊藤病院http://www.ito-hospital.jp/で講演済み) 「声が出辛い」「詰まる」「かすれる」など、周りの人はそれほど問題視してくれないが、本人しか分からない苦しい状態であることに私は心を痛めました。耳鼻咽喉科では声帯のみの観察で声の病状を把握します。当院は、その声帯が動く機能に重点を置いています。実際、声の生成には筋肉が大いに関与するため、声でお困りの皆さまのお役に立てるよう、この先も不眠不休で研究を重ねて参ります。


Q自分でメンテナンス(施術)することはできませんか?
A喉頭周辺には繊細な器官が多く存在します。頚動脈、迷走神経、反回神経、甲状腺、耳下腺、顎下腺、リンパ節、茎状突起、フラップマッスルなどです。適切なマッサージでないと血管神経性反射を起こして失神し、転倒時に頭部を打って大変なことになりかねません。また、甲状腺は濾胞にホルモンを溜めており、ダイレクトな強い刺激で甲状腺炎を発症することも考えらえます。その他も小さく弱い組織のため、組織破壊や筋断裂などがあります。したがって、頚部解剖学に熟知し、圧倒的多数の経験を積んだ會田茂樹にお任せください。


Q声に関する役に立つ本があれば教えてください。
Aこの世には、声に関連する職業に従事したり趣味に興じたりする人々が大勢います。歌を直接教える音楽教師やボイストレーナーも星の数ほどいらっしゃいます。喉の病気を診てくださる音声専門のドクターもいます。それにもかかわらず声や喉の書籍が少ないのに驚きます。その理由として、決定的な法則が確立していないことが挙げられます。「こうすれば絶対に完璧!」が無理なのです。もし、それが簡単に達成できてしまえば、全人類が同じ声質でかつ最高の歌い手になってしまいます。世の中は、マリア・カラスやパヴァロッティや宇多田ヒカルさんや平井堅さんのような偉大な歌手ばかり…。
冗談はさておき、用途に分けて、以下のような書籍を推薦します。

■最も推薦する書物
『声の不思議』 著者:一色信彦 出版社:中山書店
『発声のメカニズム』 著者:萩野仁志・後野仁彦 出版社:音楽之友社

■総論として
『声がよくなる本』 著者:米山文明 出版社:主婦と生活社
『美しい声・美しい歌声』 著者:梅田紘子・梅田悦生 出版社:裳華房
『ヴォイストレーニング基本講座&実践講座』 著者:福島英 出版社:シンコーミュージック・エンタテイメント

■歌謡曲を上手く歌いたい人向け
『奇跡のボイストレーニングBOOK』 著者:弓場徹 出版社:主婦の友社
『5分間でいい声になる本』 著者:上野直樹 出版社:青春出版社

■高い声で歌いたい人に
『高い声で歌える本』 著者:高田三郎 出版社:リットーミュージック

■本格的な声楽を目指す人向け
『はじめての発声法』 著者:ジャン=クロード・マリオン 出版社:音楽之友社

■さらに詳しく知りたい人に
『ことばと聞こえの解剖学』 著者:ジョンM・パーマー 出版社:学苑社
『音声生成の科学』 著者:Ingo R.Titze 出版社:医歯薬出版
『発音とその障害』 著者:新美成二
『人体解剖学アトラス』 著者:ヴォルフ 出版社:西村書店
『図説 筋の機能解剖 第4版』 著者:ジョンH・ウォーフィル 出版社:医学書院
『歌声の科学』 著者:ヨハン・スンドベリ 出版社:東京電気大学出版局


Q他にも貴殿のホームページや出版物があれば教えてください。
A他にはホームページを持っておりませんが、「喉ニュース」というブログを掲載しています。喉と声に関する最先端情報が満載です。ご覧くだされば幸甚です。また嚥下に関しては「嚥下ストレッチ」で情報を提供しています。この先、もっともっと研鑽を積み、皆さまに役立つ文献を脱稿できればと考えております。
喉ニュース
嚥下ストレッチ
また、声に関する書籍も出版しておりません。ただ、喉と声に関係ありませんが、接骨院・整骨院の経営の本を上梓したことがあります。
書籍名:患者を2倍に増やす法則
著書:會田茂樹、発行日:平成14年6月
出版社:名古屋丸善出版サービスセンター、定価:1,200円(税別)
です。すでに絶版して入手できません。唯一、国立国会図書館にありますので、相当お暇で強いご興味があればご覧くださいませ。(笑)

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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





追記:上記は、會田ボイス整骨院およびボイスケアサロンのHPからのQ&Aです。現在では若干時代遅れの内容もありますが敢えて載せました。ご参考までに・・・。






~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-07-19 11:37