2009年 05月 03日
声を守る・・・ アルコール(酒)の飲み方
百薬の長とも言われるアルコールは、適量なら人生に潤いを与えます。
飲み過ぎには十分注意しなければなりませんが、ここで喉と声を大切にする人へ、アルコールの飲み方をお教えします。
アルコールを摂取すると1つの良いことと、2つの残念なことが起こります。
良いことは、アルコールによって声帯が若干充血します。
これは血流量が増して可動性をアップさせます。
カラオケのとき、少し飲みながら歌うと良い声になるのはこのためです。
次に、2つのダメなことです。
1つ目は、アルコールを飲むことによって、梨状陥凹および声帯周囲までアルコールが到達し、声帯粘膜に刺激を与えます。
酷い場合は、声帯粘膜を傷つけ、声帯振動を阻害します。
ハードリカーのようなアルコール度数が高い酒ほど危険です。
2つ目は、呼気にアルコール成分が混じって、声門下および声帯を乾燥させます。
呼気にアルコールが検出されるのは、飲酒運転の検査で周知だと思います。
乾燥によって、声帯の鳴りは劇的に低下します。
さて、喉や声に影響を少なくするアルコールの飲み方です。
①まず、飲む前にボイスケアサロン声専用キャンディをなめてください。
高精度のヒアルロン酸で声帯粘膜を保護します。
②酒を飲む段階でチェイサーを準備しましょう。
チェイサーとは、アルコール度数の高い酒をストレートで飲むとき、口直しの目的で飲む水のことです。
強い酒だけでなくビールのときも同じです。
常温の水が良いでしょう。
和食や寿司のときは温かいお茶でも構いません。
常に、交互に飲んでください。(チェイサーは少量を口に含むだけでOKです)
こうすれば、アルコール成分を多少なりとも洗い流すことができます。
乾燥して充血し過ぎた声帯を酷使するとポリープ様声帯になってしまいます。
ご注意くださいませ。
お酒… 特にワインとスコッチウイスキーが大好きで、趣味が高じて飲食店経営を行い、フランスやスコットランドへ頻繁に往来していました(苦笑)
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-05-03 16:00