2009年 04月 19日
あなたの輪状甲状関節は動いていますか?
高音発声に重要な役割を担う輪状甲状筋。
この筋肉を100%活動させるには、やはり輪状甲状関節がしっかり動かなければなりません。
これまで多くの喉頭を触診および検査した結果、輪状甲状関節の動きが悪かったり全く動きが無かったりと、完璧に良い動きをしている人は少ないことが分かっています。
輪状甲状関節は、ヒンジ運動とスライド運動のダブルアクションです。
ヒンジ運動はOKだが、スライド運動がいま一つであったり、スライド運動は完全だが、ヒンジ運動域が狭かったりするケースが多いのです。
簡単な検査法として、母指と示指で甲状軟骨をはさみ、反対手指で輪状軟骨をサポートして甲状軟骨と輪状軟骨の間を狭めます。
この動きが緩慢であったり、動かなかったりした場合は、輪状甲状関節が可動していません。
次に、適当な音域で「アー」とロングトーンで発声しながら、このチェックを行います。
輪状甲状関節が正しく動いている人は、スルッと高い音に移行しますが、動いていない人は音域が変わらないか、または、咽てしまいます。
あなたの輪状甲状関節は動いていますか?
輪状甲状関節が動かなければ、どんなに裏声発声や各種ボイストレーニングしても、思い通りの自由な高音は獲得できません!(物理的に不可能であることは自明の理ですね)
長い期間、どんなに練習しても高音が出難い人は、必ず検査を受けてくださいね。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-04-19 15:05