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声の短問短答【続編】347


「中居くんの喉の病気って大丈夫ですか?」

通院者だけでなく、メディア(テレビ局など)からも複数の問い合わせがありました。
スマップの中居正広さんの喉に関してはお話しできません。
いろいろ事情がありますからね。
そう、当サロンは病院ではありません。
喉の病気は専門の医師にお尋ねくださいませ。

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by aida-voice | 2015-06-30 02:43

声の短問短答【続編】346


「LDPにボトックスは効きますか?」

ボトックス注射のことですね?
美容整形のシワ取りや痙攣性発声障害を含む身体痙攣の緩和に用いられています。
神経筋伝達の阻害によって筋肉を弛緩させます。
LDPはLarynx(喉頭)・Deep(深い)・Position(位置)の意味で、喉頭が深奥化している“状態”を刺すもの。
病気の意味は持ちません。
当サロンでは、このLDPの状態を、喉頭周辺の軟部組織特有の“癖”と考えて取り扱っています。
なお、病気の場合は、ボトックス注射が有効かもしれません。
この病気とは、一例として発声時頚部ジストニアや痙性斜頚などが挙げられます。
注射後、3か月程度、効果が持続します。
つまり、完治が目的の治療ではありません。
また、ボツリヌストキシンはタンパク質が主成分ゆえ、まれに抗体ができて効果が減るケースもあります。〔複数回の注射で効果がなくなっていった痙攣性発声障害の患者様を多く知っています〕
さらに詳しくは、専門の医師にお尋ねください。
繰り返します。
LDPは病気の意味ではなく、喉頭が深い位置の状態を意味します。
そして、そのLDPのとき、もれなく発声関与筋が硬くなっているのが特徴。
つまり、一般的によく言われる「体が硬い」と同じようなもので、正しく理解しているなら、「喉が硬い」と表現しても良いのかもしれませんね・・・

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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2015-06-25 05:11

声の短問短答【続編】345


「良い喉の絵を見せてください」

承知しました。
以下が、秀逸な形状の喉頭の一例です。
ビデオ検査と触知検査により〔共に外皮から〕、外喉頭予想図として作成したもの。
何より甲状軟骨板が大きく角度も広い。
舌骨の形状から推察すると咽頭共鳴腔の空間も大きいと考えます。
輪状軟骨の形もGOOD。
輪状甲状関節の可動域も広そうです。
いわゆるハンサム喉の典型ですね。
ご本人の許可を得て供覧します。
当サロンにお越しになる声を職業としているひと(これからプロになるひとも含む)の9割が、大きさや形の良い喉頭を持っています。
喉頭形状は、残念ながら、生まれつきの産物。
つまり個性です。
素敵な喉をお持ちの方は、ご両親に感謝してくださいね。
さあ、じっくりご覧ください。

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追記1:どんなに秀逸な喉頭を持っていても、それを動かす軟部組織がしっかり活動しなければ、良い声には到達できません。そう、声は、楽器としての喉頭の形状と運動としての発声関与筋の掛け算で決まるのですから。重要なのは、発声関与筋の柔軟と筋力。それらが培われてはじめて歌唱テクニックも有効に開花します。



追記2:ビデオを撮る位置や角度によって、喉頭の見え方が多少変わります。以前は、かなり下位から撮っておりました。その位置から見ると甲状軟骨が全面に現れ、甲状軟骨翼が大きく描かれることになります。最近は、ビデオカメラの高さを喉頭隆起に合わせています。この方が正確な状況を把握できるためです。したがって、過去の予想図と最近の予想図では、喉頭形状は変わらないものの、見え方の違いが生じています。この点をご確認ください。
by aida-voice | 2015-06-24 14:03


フジテレビ系「ヨルタモリ」で、ある売れない歌手に対し、なぜ売れないのかとの質問に対し、タモリさんは的確に答えています。
それは「完璧すぎるから。真似ができない」と。
さらに、2014年11月には、松たか子さんに対し「完璧主義でやや作りこみすぎている。もっと力を抜いて歌ってもいい」「歌うことは歌うことをやめること」と指南したそうです。
この番組を伝聞で知り、わたしは「さすがタモリさんだな~」と感心すると共に唸りました。
あまりに的を射ているからです。
タモリさんの音への造詣の深さに頭が下がる思いです。
そう、歌は無意識の世界で開花させてこそ、他者の心を奪うのです。
そのためには、喉が自由に動かなくてはならない。
柔らかさと強さ。
つまり、外喉頭筋群の柔軟性と発声関与筋(声帯を含む)の筋力の最重要性を再確認すべき!
圧倒的な歌声を奏でてください!


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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2015-06-23 15:29


TVの生歌番組が増えてきたのは良い兆候だと思います。
とりわけ歌や音楽が大好きなわたしには素敵な傾向。
やっぱり歌って最高ですよね。
当サロンにも、その番組に出演する直前にお越しになるアーチストもいるため、欠かさず観るよう心がけていますが、ちょっと思うこと〔苦言〕があります。
多くのエリートボイスユーザーは最高のパフォーマンスを提供しています。
しかし、ときどき、「えっ? 本当にこんな歌声で良いの?」と目を疑うような・・・、いいえ、耳を疑うような歌声で歌っていらっしゃる歌手がいます。
ご存知のように、当サロンにお越しになったプロおよびプロ志望者には漏れなく次に二点を申し上げています。
① 聴いていただくための方々に、常に最高の声を提供すること
② 10年も20年も30年も、極上の声で末永く活躍し続けること
これこそがプロフェッショナルの真骨頂!
TV歌番組を観ながら「CDを買って聴いたときは感動したのに、このテレビ番組の歌はつまらない・・・」と家族が言い放ったのが心に残ります。
そう、日本人J-POP歌手は、海外のプロ歌手に比べ、プロ根性が足りない。
参考にならないかもしれませんが、以前、わたしが経験した話です。
オペラ歌手として世界的に有名なフィオレンツァ・コッソットさん。
何度か楽屋挨拶にも行くような関連性。
2007年のリサイタルに出かけたときのことです。
午前中までのリハーサルは上出来だったにもかかわらず、本番直前で声が不調になり、コンサートをドタキャン!
この当時のわたしは、「自分の仕事を放棄するのはプロではない」と感じていましたが、いまは多少異なる考えを持っています。
確かに、観客はお金を支払い、時間を作って会場に来たため、いきなりのドタキャンは許せません。
でも、ここでアーティスティックの観点から考えれば「劣悪な歌声を聴いて、あなたは本当に満足できますか?」なのです。
CDでは素晴らしかったのに、ライブは最悪の歌声。
結局「来なきゃよかったよ・・・」と感じては寂し過ぎますよね。
不調なら安逸に休み、調子の良い時だけ歌うことに、賛否は分かれると思います。
人間ですもの、仕方ありません。
けれどもプロは、いつでも最高の歌を提供してこそプロの意味を成すのです。
答えは、歌と声でお金を稼いでいるから。
したがって、日ごろから、最高の状態にキープする努力を惜しんではいけません。
続いて、なぜ?
歌は、聴くひとのためにあるからです!

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追記1:自己の芸術性を探求しない歌手の劣悪なコンサートに出掛けたりCDを買ったりするのは、それは宗教のようなもの。少なからず固定ファンさえいればそれで良いのでしょうね。曲の出来や歌声の良し悪しなんてどうでもいい。あなたがその歌手を好きならそれはそれで問題ありません。さあ、その歌手にいっぱいお布施しましょう。



追記2:ファンはもちろん、歌を聴いていただくひとのために、常に喉と体調を整え、常に歌唱テクニックを高める努力をしているJ-POPシンガーも大勢います。これぞ真のプロフェッショナルですね。本当に頭が下がります。
by aida-voice | 2015-06-23 15:21


渡辺真理子さんから素晴らしいメッセージをいただきました。
ご許可をいただき、ここに供覧します。
渡辺様の声のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます・・・


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いつもお世話になっております。
体験談です。長文失礼します。

声帯に違和感を生じたのは今から5年前、20歳になる春のことでした。
そのうち治るだろうくらいにしか捉えておらず、数ヶ月放置しておりましたが一向に治る気配はなく…。
ついには仕事に支障を来す程までに悪化してしまいました。
声を使う仕事に就きたいと思っていた私は
そこで漸く、病気かもしれないと焦り動き始めました。(自覚から半年後)
誰に聞いたら良いのかも分からず、手当たり次第耳鼻科へ行き、音声科へ回され。診断結果は反回神経麻痺。

しかし処置の方法に納得が行かず東京のとある病院に駆け込み、そこで手術(甲状軟骨形成術1型)を受けました。(自覚から4年)

リハビリをしていく中で治るだろうと思っていましたが、リハビリとは名ばかりの経過観察。
術前と比べると格段に変化は見えますが、半年間リハビリをしても音に変化はなく…。

これではプロはおろか、アマチュアにだってなれない。

インターネットで声帯の仕組みや、反対側の声帯を強くしていくことでの音の改善など独学で調べ尽くしましたが担当医にどんな質問をしても「麻痺自体は治らないのよ」と返されるだけでした。

それでも諦めることが出来ず、術後のアプローチについて書かれている記事がないか毎日インターネットで探していたところ、辿り着いたのが此方の医院でした。(自覚から5年)

昨年12月に初診、LDPと診断され
半年で9回通院しております。
新規枠で會田先生とお話ししたことを鮮明に憶えています。私が知りたかったこと訊きたかったこと全て、模型を使って丁寧に教えて頂けたことが何よりも嬉しくて「信頼できる」と感じました。

東海地区に住んでいるため、金銭的に厳しいと思うこともありますが
毎回術後に自覚が出来、それが数字でも判ることが何より自分の支えになっています。
再来枠にて、他に通院される方もみえる中できちんと一人一人に向き合ってアプローチしてくださる姿には感動しました。

アプローチのひとつ、チーズが蕩けるのを想像して…という文句に最初は疑問を抱いたものの、体が理解することで ああそういうことか!と納得出来ました。
チーズを想像するのとしないのとでは、術後に違いがあります。(本当です)
それほどまでに無意識に喉が緊張していたのだと、半年掛けて漸く理解出来ました。

なるべく通院のスパンを空けないこと。
また、會田先生の技術に頼りきるだけでなく自らも向上する気持ちを持って通院すること。

早く治すにはどうしたら良いか、
今の私の、個人的な考えです。

通院される総ての方が、それぞれに夢を叶えられますようにと願いながら
またその皆様に背中を押されながら今後も通院しようと思っております。


纏まりの無い長文申し訳ありません。
by aida-voice | 2015-06-23 14:57


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知識および感性の豊かなボイスアドバイザーが生まれました。
彼の名は西川陽大先生。
名前で気をつけていただきたいのは「太」ではなく「大」です。
そして美しく大きな喉頭の持ち主でもあります。
これからが楽しみな逸材。
西川陽大先生の活躍を期待しています‼‼‼

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by aida-voice | 2015-06-23 10:38


青年期の変声障害でご苦労されたKYさん。
喉頭矮小による声は辛かったと思います。
本当に大変でしたね。
しかし、咽頭共鳴腔を拡大し、発声運動能力を高めれば、きっと過去を払拭でくるほどの良声を獲得できるものと信じています。
わたしも誠心誠意、全力でお手伝いします。
さあ、声を良くして、いじめた輩を見返してやりましょう!





會田先生へ



前日はありがとうございました。


歌手とか声優とかには興味ないですが、ふつうの声が出せればと貴院を選び行きました。


最終判断です。


行って良かったと思っています。


何より最初に會田先生が「あなたにとって不利益な事実でも、真実を話してもよいか?」と問われたこと。


僕は「ああ、この人は信頼できる」と感じた一瞬でした。


ビデオ検査の結果、悔しいですが小さい甲状軟骨で、思うような声は出せないことがわかりました。


ホントに悔しく残念。


でも、真実を知って、何だかせいせいしました。


それもこれも會田先生のおかげです。


ありがとう。


そのあと會田先生は、こんな僕でも声が良くなる秘伝を教えてくれました。


効く効かないはあるようですが頑張って続けたいと思います。


黒く暗い曇り空に一筋の光が見えてきました。


ほんのちょっとでも声が良くなれば・・・。


学生時代「変な声」でいじめられた過去が改変されることを祈っています。


會田先生、心の内から感謝しています。


今後もよろしく御願いします。


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by aida-voice | 2015-06-22 19:38

声の短問短答【続編】344


「會田先生が、今、一番よく聞く好きなクラシック音楽(歌を除く)は何ですか?」

かなり個人的な質問ですがお答えしましょう。
中学生のとき、ベートーヴェン交響曲第6番『田園』にはまって以来、それは多くのクラシック音楽を聴いてきました。
当時はレコード、次にCD、そして現在はハイレゾ音源。
昔から収集癖があるのか、レコードもCDもデータファイルもたくさん集め、飽きることなく、次から次へと聴き込みました。
そして、今のメインはPC音楽となっています。
クラシック音楽だけでも10000曲以上ありますね。〔2015年6月現在〕
容量は1TB以上。
この頃、よく聞く好きな曲(歌を除く)は、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲でしょうか。
聴くたびに、毎度、涙があふれてきます。
小難しい評価なんてできません。
ただ、好きなだけです。
それだけ・・・

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追記:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲だけでも、指揮者や楽団が異なる作品を8曲所有しています。その中でもヘルベルト・フォン・カラヤン指揮=ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、わたしの最もお気に入り。皆さんも、指揮者や楽団による音楽性の違いを、是非、感じ取ってください。ジャンルを問わず、歌の勉強にもなりますよ。
by aida-voice | 2015-06-22 00:13

声の短問短答【続編】343


フジテレビ系「ノンステップ!」で市原悦子さんが、声がかすれて困っていたとのコメントがありました。市原さんの声の状況はどのようになっていますか?」


過去に、ひとを惹きつける魅力的な声の研究題材として、アニメ「まんが日本昔ばなし」(TBS)を選び出し、市原悦子さんと常田富士男さんの喉と声を深く研究しました。
直接の検査は行っていませんが、画像と録音された声から、いろいろわかっています。
研究報告書は秘匿ゆえ、ここでは一般的な加齢と声に関し、短答にお伝えしましょう。
まず、人間(動物)は歳を取ります。
絶対に避けられません。
加齢と共に、①声帯筋を含む発声関与筋の筋力低下、②声帯粘膜や喉頭内の乾燥、③発声関与神経の機能低下、などによって発声力と声質は低下します。
さらに、女性の場合、閉経後、声帯ヒダの浮腫みを生じやすく、低音化と同時に、声門開大によって嗄声(させいと読み、意味はかすれ声)となりやすくなります。
そう、勝手に息が漏れ、かすれてしまうのです。
とくに甲状軟骨舌骨間が狭くなっているケースでは、上喉頭動脈の血流が減ったり上喉頭静脈の静脈還流が滞ったりして、かすれ声が顕著になります。
これらは外皮からの喉頭観察でも十分に判断できます。
ただし、相当な知識と経験と観察眼が必須。
喉頭そのものの加齢は阻止できません。
しかし、血流の正常化や発声関与筋の運動性アップで、加齢を遅らせたり改善したりすることは可能です。
相手の心のひだに触れて分け入る市原悦子さんの素敵な声は至宝です。
この先も、末永くご活躍くださいますよう心よりお祈り申し上げます。

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追記:この記事を書いていて過去の記憶がよみがえりました。「まんが日本昔ばなし」の監修は川内康範先生。作曲家としても有名ですよね。お亡くなりになるほんの少し前、川内先生のパーティに招待され、CDをいただいたのを思い出します・・・





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2015-06-17 11:53