2012年9月1日に、夏季の研究発表【最新最速情報】を行いました。
発表内容は以下の通り。

1:摘出喉頭触診による新しい事実
2:体感記憶発声について
3:連続した筋膜のリリースによる喉と胸郭のリラクゼーション
4:相反神経支配を利用した喉のリラクゼーション
5:最新版1/fの声への取り組みについて
6:アナログ声の魅力と獲得法

実は・・・、9月の段階で、まだまだ各種実験の検証が多く残っていたのです。
発表は不十分。
そこで、もう一度、補講することになりました。
その不足分を補う講義が間もなく(11月6日)開催されます。
わたしの準備も整いました。
膝を打つような鮮烈なお話をしたいと存じます。


追記:参加条件は9月1日に参加した方のみ限定です。(同じ席に座ってください)


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声を学ぼう!!!

by aida-voice | 2012-10-31 02:56

声の短問短答【17】


「歌が下手でも録音後の調整によってほぼカバーできるのは本当?」

「歌唱力が多少マズくても、最新の機器で直せるから大丈夫!」
確かに専門家は、そのように言っていますね。
レコーディング技術の進歩でしょう。
実際に、オリジナルと改変した数種のサンプルを聞き比べてみると、その変化の大きさに驚愕します。
「何でも出来てしまう・・・」これがわたしの素直な感想。
しかし、こうも言われています。
「どんなに録音が進歩しても変えていけない部分がある。それは声質。そこを変えてしまうと『個性』を失い、その歌手の歌でなくなる。つまり存在の意味がなくなってしまうから」
やはり最終的なポイントは声質にあるようですね。
そここそ歌手のアイデンティティ。
この先、もっともっと魅力的な音質のボイスが必要になってきます。
あなたも、あなたの存在をきわだたせるような、あなたらしい声の高音質化を目指してください。
応援していますよ!!!

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High-quality sound of voice



追記:コンサートやライブで歌を聴くと「えっ、CDとぜんぜん違うじゃないか!」と驚くことがあります。ナマ特有の高揚感と臨場感を加えたとしても、CDと比べ物足りないと感じたときは、もしかすると録音技術に頼りすぎている歌い手さんかも・・・


声の短問短答【続編】の詳解


さあ、もっと声を勉強しよう! ⇒ ニュース
by aida-voice | 2012-10-30 00:47

声の短問短答【続編】16


「のどの筋肉が柔らかい人は風邪ひきにくいって本当ですか?」

はい、その可能性が高くなります。
それは血流が関係します。
順に追ってみましょう。
①喉頭の筋肉の柔軟性がなくなる
②筋硬化
③喉頭周辺の筋肉は、主にベクトルが頚椎方向であることと、明確な拮抗作用が少ないため、LDP になる
④甲状軟骨舌骨間がせまくなる
⑤上喉頭動脈が圧迫される〔声帯周辺に血液を送り込む重要な血管〕
⑥血流量が低下する
⑦酸素や栄養の供給が減少し、免疫力の低下が懸念される
⑧さらに分泌液も減り、粘膜が乾燥しやすくなる
⑨粘膜の乾燥によって菌やウイルスの付着および感染の可能性が高まる
おわかりになったでしょうか?
実際に、十年来、6月(エアコン開始時期)と11月(寒くなってくる時期)に必ず風邪を引く歌手がいました。
調べてみると、喉頭の筋肉が硬く LDP の状態。
上喉頭動脈の血流も通常より少ない。〔超音波血流計を使用〕
各種アプローチで LDP を改善した一年後、報告をいただきました。
「これまで毎年二回は風邪ひいていたのが、まったくひかなくなりましたよ!」と。
風邪やインフルエンザに罹患する要因はさまざまあり、この内容だけがすべてではありませんが、予防の一つ(リスク回避)にはなり得るでしょう。
今年も寒くなってきました。
お風邪を召されませんように。


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追記:風邪を引いたとき、咳やくしゃみに気をつけてくださいね。咳やくしゃみによって、喉頭の筋硬化や LDP に向かいやすいこともわかっています。くしゃみの正しいやり方は、以前の記事に記しました。参考にしてください。


声の短問短答【続編】の詳解
by aida-voice | 2012-10-28 00:10

本物に触れよう!


あらゆる本物に触れ、真実を知ってください。
歌や音楽だけでなく、絵画でも食べ物でも。
さらには、風景や人物まで、その他なんでも。
そう、あなたは表現者なのです。
すべての感性が、あなたの声に活きてきます。
人生こそ芸術。
さあ、ご自身を高め、歌ってください。


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by aida-voice | 2012-10-27 12:31

TV出演要請


某TV局のプロデューサーから「カラオケ採点を高く出すコツ」を解説するべく、テレビ出演して欲しいとの連絡がありました。
過去に、高音発声に関する知識やデータをお教えした既知の御仁です。
この件に関して、フィジカルからのアドバイスは可能ですが、やはりこれはテクニックの問題。
もちろんマニアックな話や筋トレ・ストレッチの伝授はできますが、テレビ的には「おぉ、すごい!」と即時に効果が上がる手法を求めるはず。
その旨をお伝えし、丁重にお断りしました。
これは、カラオケに強い優秀な音楽教師やボイストレーナーの出番ですよね。
そう、あなたです!!!

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追記:カラオケの採点機は、声質ではなくリズムやピッチの正確さを機械的に判断します。アレンジは禁物。他者を魅了するステキな声でも、抑揚を変えるだけで減点されます。それゆえ、持ち歌であるはずの歌手が低い得点となることも少なくないのです。
by aida-voice | 2012-10-25 02:24


突然アップし、いつの間にか消えることも・・・

◆高音や最大音量を発したいときは〇の△を握ると求める声がでるよ!◆

〇と△の答えは、喉ニュース目次集に!



追記:これは某教授が提唱するスポーツ科学を応用した方法です。正確に検証していないため論拠は定かでありませんが、経験的に・・・、そう、歌唱時に何度も試していると効果があったのです。ポイントは、ここぞと言うとき、〇の△をギュッと力強く握ること。もちろん〇の△ですからやり難いです。他にひとに察知されないよう自然に行えるよう繰り返し練習しましょう。なお、この〇の△を握る最高音&最大音量発声法は、今後、研究課題の一つにしたいと思います。
by aida-voice | 2012-10-22 00:03

声の短問短答【続編】15


「しゃべり声はかすれるが、歌うとかすれがなくなるのは、なぜ?」

それは、ベルヌーイの定理が働くからです。
しゃべり声と歌声の大きな違いは、呼気の連続性です。
そう、歌っているときは、空気が流れ続けている。
すると声門間が陰圧になり、声帯ヒダが中央に寄ってくる。
声門がピタッと合わさり、かすれなくなります。
基本的に、かすれ声とは、声門の一部が開いた息漏れ現象を指しますからね。



追記1:ベルヌーイの定理は、二枚の紙の間に息を吹きかけると紙が寄ってくる現象で有名な定理ですね。息を吹きかけると、内側(紙間)の空気が薄くなって圧力が減り、外側の圧力が勝り中央に寄ってくるもの。学校等で習う物理の法則です。
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追記2:歌唱時、声帯ヒダをピタッと合わせるのは、①ダイレクトな動きの閉鎖筋(外側輪状披裂筋など)と、②ベルヌーイの定理の、二つの融合です。知っていただきたいのは、筋肉の動きだけで声帯が閉じるのではないこと。そして、ベルヌーイの定理を活用するには、やはり、『呼吸』が最重要事項となるのです・・・





声の短問短答【続編】の詳解


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by aida-voice | 2012-10-20 10:10

詩吟とわたし


小学4年生から自宅に先生が来て吟詠の個人レッスンを受けていました。
それは、わたしの喉が詰まる状態を克服するのが大きな狙い。
長続きするようにと、27年前に亡くなった父も一緒に学んでくれました。
それゆえ、日々、かなり練習しました。
詩吟の真骨頂はうなるような節回しにあります。
語尾の母音を延長発声させる重厚な声。
当時は、練習さえすれば、声も出やすくなり、魅力的な節調を吟じることができると信じていました。
しかし、できませんでした。
なぜか?
今だからわかる事実があります。
それは詩吟に適した発声が身体的に未発達であったことが一つ。
年齢の問題。
第二次性徴をむかえていない声帯ヒダは小さく、中低音を構築する共鳴腔の空間も子供サイズ。
もちろん、それらしく吟じることはできますが、他者を魅了するようなやや低めの渋い音声は物理的に無理ですよね。
もう一つは、その無理を強いてより良く吟じようとすればするほど、過緊張によるわたしの喉の詰まり感が増悪したのです。
このときは、自身の発声障害〔当時の医学では病気とは認定はされませんでした〕も足かせとなったのです。
結局、一年少々で諦めてしまいました。
今でも覚えていますよ、「山川(さんせん)~ 草木(そうもく)~ 轉(うたた)~ 荒涼(こうりょう)~・・・」【金州城】
とっても懐かしいです。





追記:詩吟をうまく吟じるコツは、呼気に対する喉頭腔と舌体の移動にあります。詩吟を吟じると気持ちがゆったりします。ストレス解消に良いかも。先人の想いがふんだんに含まれた伝統芸能の詩です。皆さんもお試しください。
by aida-voice | 2012-10-18 06:07

声の短問短答【続編】14


LDP は鼻にかかった声になりやすいと感じていますが、どうでしょう?」

はい、正しいと考えます。
まず、基本中の基本として「声帯を振動させるには空気が流れなければならない」の大原則があります。
空気、つまり、呼気が肺から気管支を通り、声帯を振動させ、口または鼻から体の外へ抜けていく。
この一連の動きにより声を生み出します。
さて、この質問は中川啓太先生からいただいたものですが、この大原則の的を射た素晴らしい問いだと思います。
LDP によって喉頭が深奥化しているひとは、舌奥が頚椎方向へ押しやられ、口腔への空気の流れが減ります。
その分、鼻腔へ向かいます。
鼻腔共鳴のコントロールに慣れたひとなら問題ありませんが、多くはハミングのような鼻にかかった声になりやすいのです。
さらにアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に罹患してしる場合、完全な鼻声になります。
これでは、魅せる声が不可となるでしょう。


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上は喉頭の深奥化と呼気の通り道を模した絵図です。
赤矢印が LDP 現象です。
黄色が呼気。
太さは流量を示しています。
太い線が鼻腔から鼻へ、細い線が口腔から唇へ流れる様子です。



声の短問短答【続編】の詳解


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追記1:耳鼻科的な問題がなく鼻にこもった声が続く場合は、一度、LDP (喉頭深奥ポジション)の有無を調べると解決の糸口がつかめるかもしれませんよ。



追記2:LDP は病気ではありません。手足の筋肉と違う感性を有する喉の筋肉の特異な“癖”です。LDP 状態でも、会話や歌が困難になることはありません。ただ、ほんの少し発声し辛かったり、歌唱でコントロールし難かったり感じる程度。放置してもOK。絶対的解決は必要ありません。けれども、他のひとを魅了し、感動させる声質からは遠のきます。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2012-10-14 06:04

松任谷由実さんの喉と声


松任谷由実さん(ユーミン)が40周年を迎えましたね。
長く歌い続けるって、スゴイことです。
わたしは高校生のときからの大ファンで、旧姓の荒井由実さん時代からすべてのレコード盤とCDを購入しています。
その中には、心がしめつけられるような青春の思い出となっている曲もあります。
今日は松任谷由美さんの外喉頭と声を、わかる範囲で分析してみましょう。
なお、実際に触診したり検査したりした訳ではありません。
音声と映像からの推測となりますことを申し添えます。
まず何よりも曲が良い。
心身に染み込むようなメロディ。
楽曲や歌唱力の解析は他の専門家に任せるとして、喉と声の科学に関して。
声質と喉の映像から、口腔共鳴腔と鼻腔共鳴腔を多用していることがわかります。
逆に咽頭共鳴腔はかなり絞り気味。〔清水みちこさんがユーミンのモノマネをしているとき確信しました〕
これによって声道を通過する空気量(声量)が少なくなります。
しかし、口腔および鼻腔の精緻な共鳴コントロールにより、個性的かつ魅惑的な歌声に仕上げているのです。
加えて輪状甲状関節の動きも確認できました。
すなわち輪状甲状筋を十分に収縮させ、音声に張り感と高音を組み込んでいる。
さすがユーミンですね。
この先も長きにわたるご活躍を心より願っております。
間もなくリリースされる40周年記念アルバム「日本の恋と、ユーミンと。」がとても楽しみ!
2012年11月20日発売だそうです。
皆さんもお買い求めいただきユーミンの歌声に心酔してください。


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by aida-voice | 2012-10-10 00:02