声の疲労1の続きです。
じっくり読んで理解してくださいね。
自分の喉を正しく知れば、長期にわたって、さらに良い声を獲得できる可能性がグンと高くなるでしょう。
さて、当サロンでは、声の過使用によって外喉頭筋群の疲労を生じた声を「ファティーグ・ボイス」、略して FV と称しています。
FV を繰り返すと、声が悪くなったり、音声障害(器質的疾患:声帯結節や声帯ポリープなど、機能的疾患:過緊張性発声障害や低緊張性発声障害など)に罹患しやすくなったりします。
FV の改善方法です。
声の使用後に行います。
1:頚部の緩やかなストレッチと共に真呼吸(本当に正しく効果のある深呼吸)
2:仰臥位でぬるめのホットタオルを喉に5分間当てる
3:十分な休息、または、睡眠を取る
慢性的、および、病的になっていなかったら、この3つでOK。
是非、お試しいただき、健やかなボイスライフを楽しんでくださいね。


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追記:声を戻すための緩やかな頚部ストレッチと真呼吸の仕方は、施術後の防音室内でお尋ねください。この方法の質疑応答は、2012年5月限定ですからね!
by aida-voice | 2012-04-30 00:13

声の疲労 FV ①〔概要〕


体が疲れると声の質が低下する話題はすでにお伝えしました。
体調や精神が、声に影響する。
今回は、声を使い過ぎて(歌い過ぎて)、つまり声の乱用によって、喉(声帯や外喉頭)はどのように変化するのかお話ししましょう。
最大変化は、声の乱用によって、声帯が充血することと、声帯を動かすための喉頭各筋が乳酸代謝障害を呈することの二つ。
声帯の振幅が大きく、かつ、振動時間が長いと、声帯筋内部の毛細血管が拡張して血液が増加します。
この結果、声帯ヒダの重量が増します。
声帯がダバダバ重くなる。
声は、若干の低音化となります。(自分の思った高さを狙っているのだが、数~数十ヘルツ落ちている)
この場合の気をつける点は、筋組織のみであって、粘膜組織には血管が存在しないため粘膜は充血しないこと。
ただし、乱用が続くと、ラインケ腔に組織液(毛細血管からしみ出す血球を除いた液:血漿)が溜まって、声帯ヒダ全体が重くなることもあります。
それでも無理して使い続けると、非角化扁平上皮が焼き餅のように膨れ上がって・・・・
そう、声帯ポリープですね。
声帯ポリープは、声帯の一部分に限局されますが、さらに使い続けると、声帯全体がブヨブヨ膨れてしまうポリープ様声帯となります。
ここまで達すると、無声や投薬だけでは完治しないため、確実に手術となります。
病気に関しては、お医者さんにお任せするとして、声を使い過ぎて疲れたときの見分け方は「地声のピッチは下がるが、裏声の変化は少ない」です。
地声にも裏声にも変化が生じたときは、過労と言えるので、できるだけ早く優秀な音声専門医にかかりましょう。

ここまでのまとめ
~声の疲れレベル~
1度 《疲労》「声の質は低下しない」「地声のピッチはやや下がるが、裏声の変化は少ない」
2度 《過労》「声の質は低下しない」「地声も裏声もピッチが下がる」
3度 《病気》「声の質が低下した(ガラガラ声)」「ピッチのコントロールが難しくなる」

次に、喉頭各筋に関して。
発声は運動です。
声帯や喉頭の形状と言った楽器の要素と、筋肉による声帯活動や共鳴腔構築の要素の、掛け算(×)で声が作られてきます。
どのスポーツでも、やり過ぎれば、筋肉(ここでは骨格筋)や骨が疲労を起こします。
これと同じ。
とくに、喉頭周辺筋は、①細かく小さい、②補完形態が複雑、③曖昧性、④組織感知の難しさ、によって過度の使用に弱いと考えられます。
筋内に乳酸が溜まっても、その感覚を捉えることができないため、結局、過発声となり、声に変化が生じてから初めて使いすぎに気づくのです。
さて、筋肉は特性があり、自己の力で縮むことはできますが、伸びることができません。
つまり、他動的に伸ばさなければ、筋運動が正しく完成しないのです。
シーソーのような拮抗の作用ですね。
この拮抗運動が明確でない喉頭周辺筋では、過使用によって筋収縮が恒常的になり、ときに〔病気ではない〕過緊張性発声や LDP (喉頭深奥ポジション)を誘発し、発声運動の性能が落ちていきます。
ピッチのコントロールが困難になり、声量が落ち、嗄声(かすれやガラガラ)も出現する・・・
こうなる前に、自分の喉の状態や環境を正しく知って、じょうずに使いこなしてくださいね。
次回は、声の疲労2〔改善方法〕をお届けします。


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追記1:当サロンでは、声の過使用によって外喉頭筋群の疲労を生じた声を「ファティーグ・ボイス」、略して FV と称しています。






追記2:声の乱用後の LDP による上喉頭動脈の血流低下などによって、内喉頭の分泌液が減る報告も受けています。つまり、喉が乾燥すること。これによって、さらに声は出辛くなりますよね。(なお、甲状軟骨舌骨間の膜厚の個人差によって、この症状に違いがあることもわかっています!)






~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2012-04-28 00:52


今日は A to No Record で講演を行いました。
優秀なボイストレーナーの先生方が対象。
やや難しい話(声帯の最新情報)もすんなりご理解いただき、わたしも気合いが入って、楽しくステキな時間を過ごすことができました。
それと言うのも、わたしの講義の前に、柿添実先生(上席ボイスアドバイザー)が、1時間も外喉頭に関してプレ講義をしていただいたから。
本当にありがとうございました。
日々、進歩する発声に対し真摯に向き合う講師陣のいる A to No Record では、きっと素晴らしいレッスンが期待できますよ。
田中社長と柿添先生に御礼申し上げます。


ボイスケアサロン
會田茂樹
by aida-voice | 2012-04-26 19:00


ダイナミックストレッチで使用するスコアと、その様子の動画を供覧します。
これで発声のための運動性能と共にスタミナも獲得!


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浜谷隆行先生ありがとうございます。
なお、ここでは、発声アプローチ中に良い声を出すのが目的ではありません。
動的なストレッチを正確に行うのが主ですからね。
by aida-voice | 2012-04-24 00:08

講演

◆専門家向けの講演◆

A to No Record の田中直人社長に依頼され、同社の教師陣に対する講演を行います。
期日 2012年4月26日17:00
場所 A to No Record (恵比須)
内容 声帯に関する最新情報
対象 A to No Record の教師のみ〔?〕

※音楽教師のプロを納得させるハイレベルな講義を目指します!


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追記1:A to No Recordで講演するのは二回目ですね・・・





追記2:過去の情報は ⇒ 講習会情報
by aida-voice | 2012-04-23 16:55


当サロン独自の評価基準で算定しました。
簡単に述べれば「声の特徴」の総数ですね。
チェック法です。
まず、そのひとの音域帯を調べます。
これは、FFTアナライザーのパワースペクトルを用いて、音圧と周波数を観察します。
以下が、赤飯さんのグラフです。
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詳しい解説は割愛しますが、音域が超広い・・・
なお、注意点があります。
楽曲の場合は、バックミュージックの影響を考慮すること。
この計測結果と、鍛えられた耳とによって、おおまかな音域の数を決めます。
一般的なひとは、2~3つ。
エリートボイスユーザーならば3~5つ。
ただし、声種を頑なに守っている歌手は3~4つ。
赤飯さんは5つですね。
次に、各音域の音を取り出し、その違いを探っていきます。
声の出し方や歌唱テクニックではありません。
音色や音質です。
ここに、地声・裏声・ミックスボイス・バタフライボイス・リングボイス等も含まれます。
やはり、耳だけが頼り。
したがって、主観要素ですから、絶対的に正確なものではありません。
それはそれは多くの声を聴き、莫大な時間を音楽に費やし、音を検証する能力を養っていかなければなりません。
今般、それらの合計数が、赤飯さんの場合、25個(色)と評価したのです。
ただし、最低音域の音色分類数を3つか4つで迷っています。
このような最低音や最高音は、聞き取り辛さとバックミュージックに翻弄されるきらいがありますので、とても難しい音域帯ですね。
それにしても、25の数値はスゴイです。
赤飯さん、お見事!!!





追記1:赤飯さんのスゴサは、喉の柔軟性と運動性だけではありません。呼吸が上手いのです。良声獲得の半分は呼吸が占めていると言っても過言ではありませんよ。







追記2:この結果を出すまでに、3日間ほぼ徹夜状態でした。明けても暮れても聞き取り。しかし、赤飯さんのCDや録音した声は飽きることがありませんでした。それほど魅力的。本当に必聴の一枚ですね。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2012-04-21 00:03


現在、ボイスケアサロンの商品は、施術後の限定販売です。
来院者には、超お得な情報をご提供しています・・・


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《ボイスケアサロン声専用キャンディは薬やサプリメントではなく食品(飴)です》
by aida-voice | 2012-04-19 14:52


赤飯さんが最新アルバム(3rdアルバム:EXIT TUNES PRESENTS SEKIHAN the TREASURE )を持ってお越しになりました。
もちろん Present していただきました。
アリガトウゴザイマ~スゥ。
下の写真をご覧ください。
このパフォーマンス・・・
まさに、CDの素晴らしい出来を表していますね。
さっそく拝聴しました。
赤飯さんの独自の世界が繰り広げられ、聴く者を圧倒します。
とくに、2曲目のデスボイスの完成度は必聴!
この音域で、この安定感。
非角化重層扁平上皮と声帯靭帯と声帯筋のすり合わせ方がバッチリ。
想像をはるかに超えた喉頭能力を得たようです。
一般のひとが真似すると喉を痛めてしまいますので、良い子の皆さんは真似しないでくださいね(笑)
それに続く、3曲目のアイドルポップ調の妙曲。
選曲も楽しく面白いのが特徴です。
そう、一転して女声。
ここまでくると、女似の声でなく、女そのもの声です。
これは、①声帯粘膜の振動効率、②輪状甲状筋の運動性、③咽頭共鳴腔の自由度、の三位一体が叶ってこその離れ技。
全体を通し、この分野に疎いわたしでも、音声と楽曲に魅了された秀逸なCDでした。
皆さんも、是非、ご購入いただいて聴いてください。
なお、この極上の声を出すために、赤飯さんは常に超人的な努力をしています。
本当に頭の下がる思いです。
さらなるご活躍を確信しています。。。。


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写真を撮ろうと決めた瞬間、赤飯さんは頭蓋骨の模型を持って寝ころび、CDを股間部に置いて、わたしに指差して欲しいと・・・。この仰天感性の豊かさに驚愕し、わたしは喜んで従いました。流石です、赤飯さん





赤飯さんのHP
↓↓↓
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追記:赤飯さんのような十色(最新の研究結果ではの素晴らしい声を出したい方は、当サロンへ来てください。さまざまなアプローチによって、きっと何らかのお手伝いができますよ!

お知らせ:赤飯さんの最低音域の音質(音色)分類を、3つにするか4つにするかで迷っています。それによって合計26種類となります。さあ、耳の肥えたあなたは、どう思いますか?





赤飯さんの評価(施術録からピックアップ)

●喉頭の形状の良さは全国で3本の指に入るだろう
●典型的なV字舌骨
●小音量から大音量まで快感
●外喉頭筋Tightにより声の質感のフラットさが気になる
●高音域と中低音域のバランスが取れている
●質感とスピード感のエネルギー効率が優れている
●浸透力ある音声
●かなりの柔軟性を獲得した
●味わい深い積極的なボイスサウンド
●声に輪郭がありながら変化して遠くへ飛んでいく
●喉頭疲労のときは声の解像度が低下してノイズインする
●ピュアだがときに妖艶に感じさせる喉頭筋運動のテクニシャン
●軽めの波動だが存在感ある固有音が醸し出されている
●第3~8肋椎関節の可動範囲をもっともっと増やそう
●喉から音が溢れ出てくる
●甲状軟骨板の厚みが音声の質を高めている
●喉頭性能が高まるにつれダイナミックレンジが広く偏りがなくなった
●彼の良さを確認するには高感度のマイクによる録音が必要
●高音のレスポンスはデヴィッド・フェルプスを超えている
●パッサージョのブラッシュアップが欲しい
●どの音域も安心して聴ける共鳴腔の構築が最終目標
●声の中に繊細さと力強さが同居している
●あとは舌骨後端の中咽頭筋の自由な前方移動のみ
●克明であでやかな声は喉頭蓋の開閉性能が秀逸だからである
●呼気の使い方に堂々たる風格があらわれてきた
●歌い過ぎは軟部組織の肥厚を伴って声の艶(つや)を損なう
●共鳴腔の自由度が増すにつれ曇りのない清澄な声が可能になっている
●輪状甲状筋の筋腹が蒲鉾(かまぼこ)のようにぷりぷりしてきた
●声の音像の焦点がピタッと定まってきた
●ときに燃え盛る炎のように熱く、ときに氷のように冷たく、ときに羽毛にくるまれたような
 優しさ、ときにそよ風のような穏やかさ、そんな心地の良い声に仕上がりつつある
●とうとうオールマイティな声を獲得して鳥肌ものになってきた
●彼の声には間違いなく「1/f のゆらぎ」が入っている
●この先、さらに喉頭の運動性能を高め、日本だけでなく
 世界で活躍して欲しい(それが出来る喉頭形状であることは、わたしが保証する)
●あぁ、なんて色気のある声なんだ
●喉頭の動きが自然そのもの
●無駄な動きは一切排除された
●完成形に近づいた
●「至高」とは彼の喉のを指すのだろう・・・
by aida-voice | 2012-04-18 03:40

JOY君の歌


JOY君が来ました。
配信限定ファーストシングル「あの紙ヒコーキくもり空わって」のプロモーション用CDをいただいたのです。。
今回は、CEC(アンプ)・マランツ(CDプレーヤー)・ソナスファベール(スピーカー)のハイエンドオーディオ機器で視聴させていただきました。
CDから流れるJOY君の音声には質感があり、ハートフルなサウンドがサロン内に響きわたって、誰もが聴き入ってしまいました。
素晴らしい出来です。
お見事!!!
でも・・・、JOY君の声はさらに向上するでしょう。
その余地があることは、わたしが保証します。
そう、彼の喉の大きさと形状、つまり、楽器は極上だから。
ますますのご活躍をお祈りします。
ステキなCD、ありがとうございました!

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by aida-voice | 2012-04-15 08:38


筋肉は、放置しておくと縮もうとします。(自動的に伸びる機能を有していないため)
とくに喉頭周辺筋には明確な拮抗筋が少なく、後方ベクトルが優位に働き、固着化や深奥化しやすいこともわかってきました。
今般、発声を良くするためのアプローチ(手技)が、さらに繊細かつ大胆になりました。
そう、これまで一種類だったピンポイント・マイクロ・ストレッチは、血流を増やすダイナミック(動的)ストレッチと、筋肉を伸ばすスタティック(静的)ストレッチの二種類に細分化されたのです。
きっと、効果の大きさに驚くはず。
ボイスケアサロンは止まりません。
進化し続けます。
さあ、本物の声を Get してください。


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協力:優秀なボイスアドバイザー浜谷隆行先生





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
by aida-voice | 2012-04-12 08:49