正しく声の出る機会


正しく声の出る機会を、一度、作ってあげましょう。 

発声は運動です。

そう、筋肉運動。

筋肉には反応する特性と記憶する特性があります。

まずは良い声にして、その身体状態を覚えちゃいましょう。

例えば、自転車に乗れるようになったり、鉄棒で逆上がりができるようになったり・・・

これと同じ。

そうすれば、どんな音域や音色でも
「声って、こんな簡単に出ちゃうんだぁ!」と実感するはず。

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ボイスケアサロン声専用キャンディのキャラクター達







追記:正しく声の出る機会とは、声を出す環境と考えても差し支えないでしょう。この喉の環境が整っていないために、「声に響きがない」「高音が出ない」「滑舌が悪い」など、思い通りにならないケースが多々あります。どんなに過酷な練習や修練を積んでも発声が向上しない場合は、喉の環境状態をチェックしてみましょう。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-09-30 09:50


中鉢幸樹先生(ボイスアドバイザー)から論文が届きました。
ここに供覧します。〔一切手を加えず原文そのままです〕
中鉢先生は発声学の知識と実績の豊富な先生です。
ますますの活躍を確信しております。
論文提供ありがとうございました。







フィジカルに対する考察



純粋にフィジカル(発声能力)が優れている人は、表現力という点から見ても得をしていると思います。

ステージ全体に響き渡るように声で歌いたい!

思いを全てこの台詞に凝縮して観客の皆に伝えたい!このような気持ちがあっても、声が自分のイメージのラインにそったものでなければ、全てを表現しきれないでしょう。

それに近づけようとするあまり、喉の筋肉を締め付けるような発声で、硬質な音を出している人も沢山います。

ここで1番大事なことは、声には無駄な力は全く必要ないということです。

今まで喉周りの筋肉を上手く使えなかった人の想像以上に、必要な部分がピンポイントに稼動するだけで、爆発的な声のエネルギーが出ます!

無駄なパワーを必要としないということは、言い換えればスタミナも長続きするし、その為余裕が出てきますので、作品の世界を表現することだけに集中出来るのではないでしょうか。

そして何より自然体でいられて本来の自分の力が出せる確率もグンと上がると思います。

何事もそうですが、頑張ることは大変に素晴らしい行為です。

しかし時に、一生懸命過ぎてしまうと(必死に無理矢理発声をしたり等)、見ている人が安心しにくいことが多いのも事実です。

リラックスをして表現している時は、その人本来の魅力を感じやすくなる時だと思います。

また、やはり単純な理由で、声が自由自在に出るというそれだけで、人生が楽しいのではないでしょうか!楽しめているということは、その楽しさを人に届けることも可能であり、声が出るそれだけで幸せが一つその人の中に存在しているといっても過言ではないのではないでしょうか。



声には無駄な力は一切必要がないことをしっかり理解し、そしてそれを実際に体感してみることがフィジカルを向上させる1番の近道だと思います。

筋肉の緊張がとけてリラックスする度に、それに呼応するかのように声のエネルギーは右肩上がりにどんどん上がっていく…考えてみれば不思議です。

使うものが減っているのに、それに反比例して出るものの質が上がります。

これに納得すると、声が良くなる可能性は高くなると思いますね。



求める声を出すには。

それを出す為に必要な場所の筋肉が適度な力で正常に動く、それが良い声を出す全てです。







追記で

本日施術終わりに會田先生と話したところ、こんなことをおっしゃっていました。

「歌や声、食事、呼吸は相容れないもので、矛盾している。生きる為の第一が呼吸だからその為には甲状軟骨等がへばり付くような状態が良いのだけど、でも望むような声を出したり歌を歌うには甲状軟骨や他の部位が前に出ていなければならない。」

ここで考えました。

人間の細胞は全てが生命維持の為に存在して動いている。

自分と同じ甲状軟骨が奥に入りやすい人は、体全体が生命維持の為にそれが必要だと求めた結果、脳や筋肉をそのようにコントロールしているのだと。

仮定ですが、喘息を患ったことがある人は、喉頭の筋肉が硬い傾向にあるのではないのでしょうか?

それは、喘息になる度、体が呼吸をする為に甲状軟骨を奥に押し込んで、その癖が治らない人が多いからなのだと思います。

病状が快復した後も、脳や体や筋肉がそのことを記憶しているので、生命維持を優先し声を二の次にするような状態を保っているのだと考えられます。

全力で走った後も呼吸の為に一時的にしろ同じ状態になりますね。

ここで再び考えました。

昔から、「声を良くする為には腹式呼吸だ!」と声高に叫ばれてきました。

何故でしょうか?

「腹式呼吸をマスターした結果、声も枯れなくなったし、何より楽に歌や演技が出来るようになったよ♪」よく聞かれる台詞ですが、これにも色々わけがあると思います。

そもそも元々喉頭の筋肉が柔らかかったり、自分の状態を把握出来る先天的なセンスや素質に恵まれていた場合。

しかしそうでなく、元々喉頭の筋肉に変な癖がついていたりしていた人でも、腹式呼吸を含む発声練習をして良くなった例は沢山あるのではないでしょうか。

それは、修練していくうちに体のリミッターが外れたのだと思います。

生命維持の為の呼吸が楽に出来ると体が判断した…体はまずそこの心配をする必要はないという訳です。

その為甲状軟骨や舌骨のポジションが奥である理由がなくなります。

結果として、喉頭がリラックスし、楽に声が出るような状態に自然となると思われます。

これに関する余談ですが、私が声が出なくなったきっかけは、「レントゲンに変な影が写っているから調べてもらった方がいい」と言われ、精神的にかなりまいってしまったことに端を発します(幸いなことに結果は何でもありませんでした)。

トラウマというものがありますが、それは、まともにそれを受けてしまってはあまりの精神的ダメージによりおかしくなるかもしれないことを、体が無意識に回避しようとすることですが、それが声にも当てはまると思います。

声の不調の原因になったことが解決した後も声が快復しないのは、体や脳や筋肉がそのままでいることが良いのだと勘違いしているのではないでしょうか(敢えて勘違いと書きました)

さて、ではどうすれば良いのか?と再び考えました。私なりの答えは、体と脳と筋肉に、

『喉頭が発声に適しているこんな状態でも大丈夫だ!生きていけるよ!!!!』そう、理解してもらうこと(理解という単語が適切かわからないのですが…)

その為に會田先生に施術してもらい、喉周りの筋肉が楽なことを体全体で覚えるのが1番の近道だと自分は考えています。

これだけで終わってはあまりに他人任せというか會田先生任せになってしまいますので(笑)、自助努力としましては、先程から何度も出てきた『呼吸』という存在から自分はアプローチしてみようと思います。



あくまで素人の想像で何処まで正しいのかわかりませんが、やっぱり結局のところ声が出ないと自分は嫌ですね。

逆に出ればハッピーですし♪

もし自分のこの理論が間違っていたとしても、兎に角求める声が出るようになれば良いやって思う勝手な気持ちもあります(笑)

信じていれば必ず良い声が出るなんて迂闊なことは言えません。

でも、自分を含むそう念じている人達にはそうなって欲しいです。

誰かが出来て自分が出来ないなんて悔しいですもん。それを才能やセンスと人は呼ぶのかもしれませんが、そんな今まである一般論はこの際無視したいですね。何故なら自分は、声の可能性は無限大だと信じているから。

それに向かい進んで行こうと思いますので、よろしく御鞭撻御指導と施術をお願い致します。



そう遠くない未来、皆が思うがままに声が出るようになれば最高なんですけどね☆






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by aida-voice | 2011-09-26 10:06


以下の先生がボイスアドバイザー更新試験に合格されました。
おめでとうございます。
今回の更新試験は非常に難しい。
大川原先生の声に対する知識と愛情は、誰にも負けないでしょう。
合格(認定)…、ご立派です!



大川原貴先生



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by aida-voice | 2011-09-25 19:25


いいえ、違いません。

同じ喉の筋肉を使用します。

では、何が違うのか?

それは、筋肉の動くパワーとスピードが異なるだけ。

例えてみましょう。

歩くときと走るときに使う筋肉も同じです。

大腰筋や腸骨筋を使って股関節を屈曲させ(つまり足全体を上げる)
大腿二頭筋や半腱様筋を使って膝関節を屈曲させ(つまり膝を曲げる)・・・
その他の筋を連動させて歩行します。

そして、走るときも同じ個所の筋肉を使います。

筋肉にかかる力が増大し、動く速度が速くなる。

歩いていて、走り出したとたん、筋肉の数が増えたり
足の本数が増えたりはしませんよね。

多くの日本人は、とくに声楽家に大勢いるのですが
話すときと歌うときをまったく違うものと考えています。

「いざ歌わん!」と構えてしまいます。

これは誤り。

そう、しゃべるときと歌うときに使う筋肉は同じなのです。

しゃべり声に、呼気圧を高めて呼息を促し、メロディを添加すれば歌。

是非、しゃべり声も歌声も素晴らしくなってください。

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追記:発声に関係する喉周辺の筋肉 = 声帯筋、後輪状披裂筋、外側輪状披裂筋、横披裂筋、斜披裂筋、甲状披裂筋、披裂喉頭蓋筋、輪状甲状筋、甲状舌骨筋、肩甲舌骨筋、胸骨舌骨筋、オトガイ舌骨筋、舌骨舌筋、顎舌骨筋、顎二腹筋、茎突咽頭筋、茎突舌骨筋、咽頭収縮筋(中・下・輪状咽頭部)、その他






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by aida-voice | 2011-09-25 00:03



突然アップし、いつの間にか消えることも・・・


◆美しいビブラートは〇〇〇〇筋と△△圧のコラボで決まる!◆


この二点の割り合い変化が重要です。
美しいビブラートは〇〇〇〇筋と△△圧の比率が1:1。
細く柔らかいビブラートは〇〇〇〇筋を優位に。
重厚なビブラートは△△圧を中心とすれば完成します。



〇〇〇〇、△△の答えは、喉ニュース目次集に!







追記:△△圧のコントロールは、横隔膜だけでなく体幹の筋群を十二分に活用してください。






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by aida-voice | 2011-09-23 08:18

最新の胸郭プッシュ法


今回もタレントのJOY君にご協力いただき
最新の胸郭プッシュ法で呼気の素晴らしさをお伝えします。
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動画もありますが、簡単なアプローチではないと
考えるため、静止画の供覧となります。

「なぜ動画を見せてくれないの?」

それは・・・、真似して肋骨骨折、肋軟骨離解、椎骨脱臼、脊髄損傷などの
ケガをするひとが続出するからです。


これまで数々の喉頭の筋トレ、ストレッチ、訓練法を載せてきました。


すると、必ず、「力の加減を間違えて肉離れを起こした」
「回数をやり過ぎて筋膜炎になってしまった」などと報告をいただきます。

したって今後、専門テクニックに関することは掲載しません。

知りたい方は、当サロンの施術の中でご堪能ください。

さて、今年の初夏から、この胸郭プッシュ法を積極的に取り入れています。

喉をリラックスしたまま、①声の量感が増す、②高音発声が楽々、となります。

8割以上の方々が「おぉ、すごい!」と仰天します。(残りの2割のケースは
声帯の病気・喉頭周辺筋の超過緊張・肋椎関節の硬さなどによります)

「本当の呼吸って、このことだったんだ!!!」

まずは、「こんな簡単に思い通りの声が出るんだ…」と身体に覚えさせてください。

自転車を乗るにも、鉄棒の逆上がりも、一度でもできれば、きっと覚えていくはず。

さあ、皆さんも胸郭プッシュ法で、真の呼吸を知って、極上の声を身につけてください。

なお、当サロン内で、このJOY君の胸郭プッシュ法を聞いていた
他の患者さまも「JOY君ってとても良い声をしているのね」と感心しきりでした。


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赤線がプッシュベクトル、緑曲線が声の様子(イメージライン)







追記1:単に背中を押さえているのではありません。
次の項目に注意してください。
①胸郭の形状は?
②後正中線と頚椎傍線との距離は上位と下位で一定か?
③肋間筋の柔軟性はあるか?
④肋椎関節に動きがあるか?
⑤不正呼吸を行っていないか?
⑥声門閉鎖不全がないか?
⑦上部胸郭と下部胸郭のプッシュ圧耐久性の違いを知っているか?
⑧鎖骨の動きを制限しない方法を知っているか?
⑨プッシュする場合の肩甲骨の位置と角度を知っているか?
⑩頚椎に負担をかけない工夫を施しているか?
これらを確認したうえで開始しましょう。
やはり、胸椎12個の正確な位置と、その横突起間の靭帯の硬度差を、指先で探し出すことができなければなりません。
あなたにはできますか?







追記2:《過去に通院していた方へ》
当サロンのアプローチは即時効果はあるものの、発声フィジカル能力が定着するかどうかは、個人差が大きいのも事実です。アッと言う間に「声が自由自在になった。歌うのが楽しくて仕方がない」とおっしゃる方から、長期間通ったにもかかわらず「ちっとも良くならないよ。騙されているのさ」と苦言を述べる方まで。そこで・・・、過去に通院していたが、思い通りにならず、結局、あきらめてしまった皆さまに朗報です。胸郭プッシュ法を試したことがないひとは、是非とも、もう一度お越しください。とくに、適応するのは、大きな声が出ない、歌うときのブレスが短い、高音が出ない、声にスタミナがない、呼吸が小さい、声が震える(痙攣性発声障害など)です。もしかすると、あなたに最適なアプローチになるかもしれませんよ。休まずたゆまず研究を続けて続けて続けている結果、外喉頭のボイスケアは毎日進化しています。それも驚くほどのスピードで。







~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-09-22 12:20

新規ご予約に関して


現在、新規のご予約は、2か月近くお待ちいただいております。

即時にご来院いただけず、誠に申し訳ございません。

新規の場合、念入りな検査と懇切丁寧な説明に2時間近くお時間をいただきます。

そして、わたしの持てる最大のパワーで、皆さまの「喉と声」に対峙しております。

このようなことから新規の施術は一日お一人様となってしまいます。

最近の研究の成果がさらに発揮され、お越しになった方々のほぼ全員に
声の変化や改善の予兆を感じ取っていただくことができるようになってきました。

多少お待たせしますが、是非、ご来院くださいませ。

新しい発見が必ずあると断言できます。

外喉頭からのボイスケアを、自信を持ってお薦めします!

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追記:再来院の場合は、枠数が多くありますので、最短2週間以内のご予約が可能です。よろしくお願いします。
by aida-voice | 2011-09-21 00:06


常に、過去の記事に訂正を加えたり追記文を書いたりしています。

【方針】
最新の正確な情報と大きく間違っている内容に関しては、文章を書き換えたり削除したりしています。
また、当時としては最先端であったが今となっては古い内容に関しては、その旨を記載して追記しています。

喉ニュースは日々進化しています。
是非、過去の記事も参考にしてください。
求める内容は目次集のご利用が便利です。

さあ、一緒に学びましょう。
さあ、良い声を構築しましょう。


ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)


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よく「どのくらい(時間)研究しているの?」と訊かれます。
「喉ニュースの作文や画像制作を含め、概ね毎日4時間から6時間
お休みの日は最長16時間くらいですね…」と答えています。
喉(医科学)と声と歌(音楽)とHi-Fiオーディオが大好きですから
研究や実験を続けることは苦じゃありません。 〔微笑〕








追記:この8月は研究三昧で楽しい夏を過ごしました。
●触診技術の進歩
●高音発声の高度な科学
●歌唱のための完全な呼吸法
●痙攣性発声障害の根本追及
上記四つが主題。
それぞれ好結果がありました。
触診ではハイパーアクティブタッチをさらに研究練磨しました。
高音発声では輪状甲状関節の運動を中心とした新研究が完成しました。
最大限に呼吸効率を高める訓練法を見つけました。
痙攣性発声障害ではジストニア症状発症のきっかけを「肩こり」や「寝違い」の視点から研究しました。
これらは、喉ニュース内でも徐々に発表しますね。
お楽しみに!
by aida-voice | 2011-09-20 14:02


優秀な喉頭と知識を有するボイスアドバイザーの鈴木駿先生からの質問です。



鈴木:高音の発声時に滑舌は悪くなりますか?

會田:答えはイエスでしょう。

鈴木:それは、ハイ・ラリンクスと関係がありますか?

會田:なかなか良い視点ですね。さすがボイスアドバイザー。まず、高音発声時の声帯・外喉頭・内喉頭の様子を順に考えてみましょう。声帯の様子は?

鈴木:第一に、輪状甲状関節の屈曲またはスライド伸展によって声帯筋および声帯粘膜が伸ばされています。第二に、輪状甲状関節に頼らず声帯筋の厚みを薄くする方法。第三に、声帯筋の硬度を高めることが挙げられます。この複合でしょうか。

會田:お見事です。その他の様子を簡単にお伝えしましょう。外喉頭に関しては、個人差がありますが、懸垂機構の Tension up、舌骨下筋群の High motion、嚥下関連筋の hyperstrain などが起こります。そう、どれも筋肉をしっかり使うことにほかなりません。やはり、高音発声を運動に例えるなら、ジャンプするようなものですね。高く飛ぼうとすればするほど、各部位(筋肉や関節)の負荷が大きくなります。高音発声も、他のピッチより大変なんですよ。そして、おわかりのようにハイ・ラリンクスと密接にかかわり合っているのは懸垂機構です。最後に内喉頭。これは共鳴腔を示します。人間の共鳴腔は五つあり、声帯直上から喉頭室・梨状陥凹・咽頭共鳴腔・口腔共鳴腔・鼻腔共鳴腔。どれも軟部組織から成り、硬度と空間率を変化させて高音の声質を決定していきます。高音発声の場合、おおむね硬度を高めます。空間率は、求める音色によって異なります。シャープな高音やホイッスルボイスのような超高音は咽頭共鳴腔の空間を狭くします。質感あふれる高音は咽頭共鳴腔の多少の広さを必要とします。これらのことから、「高音発声時に滑舌は悪くなる?」は正解ですね。ただし、稀有ですが、甲状軟骨が極小かつ超広角(超鈍角)による短声帯ならびに声帯粘膜潤沢の傾向にあるひとは、単純高音発声を得意とするため滑舌に影響を与えていないケースを確認しています。よって、絶対ではないことを付け加えておきます。

鈴木:よくわかりました。ありがとうございました。


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追記:当記事を読んだ知人女性から「難しすぎてわかんない」とやんわりクレーム…。ならば、簡単に。低音・中音・高音を出すとき、どれが一番大変かを考えてみてください。きっと「高音でしょ!」とほとんどが答えるはず。そう、誰もが体感している通りで正解。上述のジャンプそのものなのです。高く飛ぼうとすればするほど、パワーが要ります。さらに、「高く飛べるかな?」「高く飛ぶって怖いな」と感じるがごとく、高音発声も恐怖心を誘発します。高い声を出すにはフィジカルもメンタルも精一杯なのです。そのような必死の状況で流暢な構音(言葉を作ること)が難しくなるのは想像に難くないでしょう。このようなことから「高音を出しているときは滑舌が良くない」と言えるのです。これでいかがでしょうか???





~メッセージ~
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by aida-voice | 2011-09-19 00:11


メイヨークリニック(アメリカ合衆国)喉頭機能外科教室から
セミナーのお知らせ葉書が届きました。
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わたしが喉頭解剖させていただく機関ですね。

今回は、内喉頭の経口手術に関する実践セミナー。

これは医師の範疇ゆえ、参加しません。

ところで、メイヨークリニックですが、日本でクリニックは診療所のことですが
このメイヨークリニックは大学病院まで持つ大きな病院です。

それもアメリカどころか世界の最先端の研究を行っています。

アメリカ合衆国ミネソタ州ロチェスター市にあります。

ロチェスター???

きっと聞いたことがないでしょう。

日本からは飛行機を複数回乗り継いで行く小さな街です。

しかし、その都市全体が病院・大学・研究機関で、ほとんどの
棟が地下でつながっている未来型医療都市。

そして、驚くほどきれいな建物や街並み。

ここの病院には貧しい方から大富豪まで、世界中から
さまざまな患者さんが集まると聞きました。

お金持ちのひとは病気が快癒すると、多額の寄付をするそうです。

アメリカでは寄付がステイタスという話は本当だったのですね。

そう、繊細かつ正確な喉頭触診の技術が生まれたのは
メイヨークリックのおかげなのです。

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追記:この喉頭機能外科教室に登録したのが2006年で、当時、一色クリニック(京都)に所属していました。そのため、住所は東京でも団体名は一色クリニックになっているのです。
by aida-voice | 2011-09-18 00:25