フォルマント考察


ボイスアナライザを用いて声紋やフォルマントを研究しています。
まだまだ仮説の域を出ませんが、少しずつ判明していることがあります。

概要
★楽器で例えるところの和音に匹敵する
★各フォルマントの波形間隙がクリアなほど「良い声」または「美声」と評価されている
★各フォルマントの波形間隙が不明瞭なほど粗雑な音色になる(だみ声もこの範疇)
★第4フォルマントが、第1と第2へも影響を与えている
★各フォルマントの初音部および終音部も「聞こえ」にとって重要な役割がある

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これらのグラフから多くのことが分かります。
秘匿部分があるため、残念ながら詳しい内容の説明や質問にはお答えできませんのでご了承ください。
やはり声は楽器とスポーツを足して二で割ったようなものですね。
喉頭能力が高まったとき、最高の音楽性や芸術性が発揮できるのです。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:痙攣性発声障害(SD)の音声フォルマントにも特徴が存在することがわかりました




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-06-29 14:22


再び、カラオケ愛好家にご協力をいただきました。(2009/06/09の続き)
まず、同じ歌を何度も歌い、難しいと思われる部分を探し出します。
高音であったり高速リズムであったりする場所でした。
次に、その部分の前小節から歌ってもらいます。
数度、繰り返します。
そしてボイスケアサロン声専用キャンディをなめます。
なめ終わり、同じようにように歌ってもらいました。
すると、それまで上手く歌えなかった部分が、いともたやすく歌えたのです!
この変化に、歌っている本人がビックリ。
このキャンディによって、声帯振動が滑らかになり発声力が即時に向上します。
コンサートやリサイタルの本番前、レコーディング前、会議やプレゼン前にお使いください。
極上の声をあなたに・・・
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《ボイスケアサロン声専用キャンディは薬やサプリメントではなく食品(飴)です》



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會田茂樹(あいだしげき)




~メッセージ~
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by aida-voice | 2009-06-25 00:13

真偽はいかに・・・?


見知らぬボイストレーナー(かなり著名な女性音楽教師と思われる)の先生からメールをいただきました。
私は常に「声は、声帯を含め、すべて筋肉が担っている」と言ってきました。
しかしこの先生は、會田の考えは間違っているとのご見解でした。
「声は人知をはるかに超えた存在で、ノドの中、特に声帯の奥には人間には見る事の出来ない妖精さんがいて、これが声の源を作っているのです」
いろいろな意見があって良いと思います。
また、諄々と諭してくださり感謝申し上げます。
このボイストレーナーの先生のご見解も、夢があってステキだと思います。
そう、月にはウサギがいて餅つきをしている・・・。
喉頭の機能は声のためではなく、呼吸や嚥下を第一に考えられていますから、ミステリアスな部分があるのも事実です。
しかし、少しずつでも科学が発達した現代において、あまりに非論理的な考えではこの先の進歩性を阻害しかねません。
声に携わるたくさんの方々に会いますが、その多くは残念ながら思い込みや個人的経験則による偏った発声理論をお持ちです。
「歌って歌って歌い続ければ高音は必ず出る」
「思い通りの声が出ないのは単なる練習不足だ」
「血を吐くまでノドを使ってからでないと良い声は生まれない」
「歌には心とイメージだけが必要で、その他は何もいらない」
「横隔膜の動きが声の良し悪しを左右する」
もちろん、上記に基づくレッスンで、納得できる声を獲得できた人もいます。
しかし、どんなに過酷な練習をしても、どんなに優秀なボイストレーナーについて習っていても、どんなに長期間練習しても、声や歌が良くならない人がいるのも事実です。
何が理由で良くならないかを正確に知らなければ、すべて無駄な努力になってしまいます。
自転車のチェーンが外れているのに、ペダルをこいでも進みません。
チェーンがはずれていることに気づいていないのです。(ちょっと大胆な例えですが・・・)

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會田茂樹(あいだしげき)




追記1:発声医学をかじったボイストレーナーの先生の多くは「輪状甲状筋が重要」とおっしゃいます。まさしく正論です。しかし、輪状甲状筋が正確に動くには幾つかの条件があります。それをご存知ないような気がします・・・。輪状咽頭筋の硬度と可動範囲、下咽頭収縮筋の緊張率、茎突咽頭筋および茎突舌骨筋による甲状軟骨挙上割合など、輪状甲状筋が動くための各種の必須条件を知りません・・・。あなたが習っている先生に「輪状甲状筋を動かす条件を聞いてみましょう!」



追記2:「ノドを整備してもらうのは、へたなやつのすることだ」と決めつけている先生もいらっしゃいましたが、プロ野球選手やJリーガーで基礎的な運動能力をないがしろにしている選手は一人もいません。皆、さらなる上をめざして身体を整備しています。喉頭の能力が最高に達したとき、聴く人を魅了する声が可能になるのです。





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by aida-voice | 2009-06-24 14:17


食いしばりや噛みしめをする人は過緊張性発声しやすい可能性がわかってきました。
起床時に顎関節周辺が硬く疲れている人は要注意です。
そう、気付かぬ間に食いしばりや噛みしめを起こしているかもしれません。
さて、食いしばりや噛みしめを訴える患者様の喉頭を詳しく調査すると、二つのある共通の事実にたどり着きます。
一つは、甲状軟骨の位置より舌骨が頚椎方向に深く存在していることです。
二つ目は、茎突咽頭筋、茎突舌骨筋、顎二腹筋、舌骨舌筋、オトガイ舌骨筋、顎舌骨筋などいわゆる舌骨上筋群がTonusになっています。
ほぼ漏れなく、この傾向にあります。
したがって、食いしばりや噛みしめがある人は声に影響します。
喉頭周辺筋の感受性豊かな人は「食いしばりがあった朝は、声が平坦でかすれている」「噛みしめで顎関節が痛いときは、やたらと滑舌が悪い」「歯ぎしりをした翌日は、高音が出ない!」と訴えます。
当サロンでは、食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりを治す治療はしていません。(それらを専門とする歯科や口腔外科で診てもらいましょう:治療法としてマウスピース・プレート・ボトックス注射・手術などがあるようです))
ここでは、声を良くするために、咬筋および顎二腹筋のマッサージとストレッチングをお伝えしましょう。
実際、この二つのアプローチで、声に関してはかなりの改善が期待できます。




咬筋のマッサージ

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食いしばりや噛みしめの人が行うマッサージとして、多くは顎関節周辺を行っています。
これは疼痛を除去したり顎関節の動きを良くしたりするには最適な方法です。
しかし声にはあまり影響しません。
そこで咬筋を緩めてスムーズな開口を促すことで声に好影響を与える趣旨です。
咬筋の位置をしっかり確認しましょう。
下顎角より後方でないことを頭に入れてください。
筋線維はもちろんのこと筋腱移行部のマッサージが重要なポイントになります。
頬骨下縁からニ横指下を中指と示指の二本で円を描くようにしっかり揉みほぐします。
そのまま下顎体下縁までゆっくり下がっていきましょう。
痛くない程度で多少強めが効果的です。

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次に顎二腹筋です。
この筋肉は連続して筋腹を二つ持つ変わった筋ですね。(前腹と後腹)
起始停止をしっかり把握してください。
耳の後ろにボコッと膨れた骨がありますよね。
これが乳様突起です。
ここが起始です。
そこから舌骨の小角に向かいます。
そして前腹となって下顎骨体の下縁裏面にあるニ腹筋窩に付着します。
さあストレッチング手技です。
乳様突起に母指を押し当てましょう。

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そのままゆっくり圧をかけながら舌骨に向かっていきましょう。

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舌骨小角から方向転換しオトガイに進みます。

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じっくり力強く行ってください。
これも強めが効果的です。(リンパ節が多く存在する部位なので十分注意してください。また後腹中央部近辺では頚動脈洞がありますから血管神経性反射を起こし失神しないよう十分に留意しましょう)

頻度・程度・回数は個人で異なります。(その人に見合った具体的方法は、喉頭を詳しく検査した後となりますので、ボイスケアサロン施術中にお気軽にお尋ねください)
多くは、寝る前と起床時がベターでしょう。



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追記:過緊張発声でお悩み方は、一度、食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりの有無も確認してください。これらが緩和したとたん過緊張性発声が良くなった症例もありました。




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by aida-voice | 2009-06-22 14:48

声のための呼吸


発声にとって、呼吸は避けて通ることのできない重要な要素の一つです。
今回は呼吸関連のなかでも、声門通過量に関してお伝えしましょう。
ご存知のように呼気は横隔膜を駆使した胸郭内圧によって能動的に行われますが、吸気は主に物理的現象である陰圧によって行われます。
つまり、思いっきり息をはいたら、自然に息が入ってくることです。
さて、その際、管としての喉頭が狭かったら空気の流れは阻害され自由度を失います。
この狭いケースが多いことに驚いています。
チェックしてください。
イスにすわり両手は膝の上に置いて姿勢を正し、肩の力を抜いてリラックスしてください。
ゆっくり落ち着いて呼吸してください。
そして自分の呼吸を感じてください。
特にノドの中を流れる息の流れを。
深呼吸までは必要ありません。
次に、舌骨前縁部あたりの皮膚を前に引っ張り出してください。(舌骨のラウンド部分から舌骨そのもを経皮的に直接引っ張り出してもOKですよ ← D難度のテクニックです!)

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その状態で同様に息の流れを感じてみましょう。
どう感じましたか?

ⅰ呼吸が楽になった・息の流れがスムーズになった・呼吸が太くなった・異物感がとれた
ⅱ変わらない

まずⅰの人の分析です。
若干の喉頭周辺筋の硬さがある人です。
そして感性豊かでもあります。
ⅱの人は二通り考えられます。
一つは過緊張性発声が強い、あるいは、喉頭周辺筋がめちゃくちゃ硬いため、舌骨を引っ張り出せない人。
≪痙攣性発声障害や音声振戦症の患者様もこの傾向が強いですね・・・≫
もう一つは喉頭がしなやかで発声に関して全く問題のない人。
トランペットを吹いているとします。
マウスピースから続くマウスパイプが細くて、空気の通りが悪かったらどうでしょう。
吹きやすいと思いますか?
上手くなると思いますか?
人間のノドも同じです。
どんなに横隔膜を稼動させても、喉頭の管としての流れる空間が狭かったら、最適な呼吸は不可能なのです。
より良い声になるためにも、正しい呼吸機能を真剣に考えてください。
さあ、声門通過量をコントロールできる極上の喉頭に整備してください。



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追記:喉頭の声門通過量が増えると・・・
ピッチのコントロールが上手くなる (つまり高音発声が楽ちん)
ファルセットが繊細かつ綺麗になる (声帯粘膜振動が安定する)
サ行・ハ行の言葉がはっきり聞こえるようになる (舌の運動性にも関与)
母音のフォルマントが大きくなる (声に艶がでてくる)
ビブラートがかけやすい (呼気の増減がスムーズ)
声が響く (単純に呼気量/時間が増加するため)
痙攣性発声障害の症状が緩和する (詳しい理由は未解明ですが・・・)



追記2:「舌骨あたりの皮膚を強く引っ張り続けると、喉頭の筋肉は柔らかくなるか?」の質問の回答は「NO」ですね。残念ながら皮膚の伸び率が筋伸度に勝ることはないと考えます。やりすぎると、きっと皮膚がたるんでしまいますよ。ご注意ください。 



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by aida-voice | 2009-06-21 16:17


痙攣性発声障害の方の多くは【初音が詰まって出難い】とおっしゃいます。
そこで 「おはようございます」 を発するときの喉頭をビデオで録画し、徹底的に検証してみました。
初音発声時の特徴としては・・・
①甲状軟骨が奥に入り込む (喉頭隆起の見え方を細かくチェック)
②肩甲舌骨筋が浮き上がる (当該筋がギュッと硬くなる)
③舌骨が奥に入るタイプと上にあがるタイプとその混合の3タイプにわかれる
④甲状軟骨をやや反転させた状態で内筋を触診していると後輪状披裂筋が急激に収縮する
⑤鎖骨下筋を緊張させ肩峰が若干カールする
絶対的ではありませんが、多くの痙攣性発声障害 (SD) 患者様がこれらいずれかの状態を呈していました。
今回は特に⑤に注目し、声を発する瞬間に胸骨を持ち上げると初音が楽に出ることが判明しました。
これは特別な呼吸法に属すでしょうか。
胸骨上端部から斜め約45度にベクトルパワーが出るような姿勢です。
このとき僧帽筋や起立筋の力を抜いてリラックスしていなければなりません。
力を入れるのは胸骨柄だけです。
また、上手くタイミングが合わなければ効果はありません。
そう、発声する瞬間だけ力を入れてグッと持ち上げることが大切なのです。
慣れてくると無意識でも出来てしまいます。
さらに姿勢も良くなり息の流れがスムーズになります。

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完全快癒にはつながりませんが、発声が多少楽になるためお試しください。
お大事になさってください。





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追記1:あがり症発声 (人前でしゃべる際にあがって声が出難い) の人にも有効でした。



追記2:歌唱にとっても理想に近い呼吸形態の一つと言えるかもしれません・・・



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この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-06-20 12:24


J-POP歌手にとって喉頭はまさに楽器です。
楽器が整備不良であったり不具合があったりすれば音楽表現性が低下してしまいます・・・
決められたメソッドや方法が確立している声楽と異なり、自由度合いが大きい分、喉頭のポテンシャルが歌に大きく影響してきます。
では、どの動きや筋肉が重要なのでしょうか。
J-POPの多くはマイクを使用します。
したがって 『マイクのり』 が良くないとコンサートでもCDでも活躍できません。
これは声帯筋と声帯粘膜の複合的稼動効率が主体となります。(ミックスボイスや美声ビブラートにも大いに関与しますよね!)
つまり声帯筋の柔軟性から硬化性のレスポンスと、それに伴う声帯粘膜の振動率のバランスです。
さらには喉頭室および梨状陥凹部共鳴腔の活動度合いでしょうか。
やはり披裂軟骨の操作性を獲得しなければと思います。
それもシンメトリーな動きを。

そして最も良い状況のときに、超越した歌声が出てきます。
これらを使いこなせる段階になれば、自分の熱い想いやメッセージをこめた魂を 『声にのせる』 ことが可能になります。
聴衆を感動させたりメジャーで活躍したりしているJ-POP歌手は、もれなく喉頭の能力が高いのです。
そう、やはり一流のスポーツ選手と同じです。
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難しい内容のようですが、つまるところ、もしカーレースに参加するなら・・・
「極上にメンテナンスされたマシンに乗りましょう」 ということです。        058.gif



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追記1:当院では歌唱方法はお教えしておりません。喉頭の身体能力を高めて、より良い歌い手になるお手伝いをしています。歌を上手く歌うためのあなたに合った歌唱法や発声法は、音楽教師やボイストレーナーから習ってください。(発声医学に長けた優秀な先生にネ!)



追記2:喉をケアすれば、歌うことだけに集中できます!
必要なことは・・・
①喉の運動能力が最高潮に達したとき、そこに歌唱技術と歌心がのって、本物の歌となる。
②声は、声帯を含め、すべて筋肉から成りたっている。
③筋肉は、柔軟性があってこそ、運動能力が上がる。
④喉をケアすれば、喉周辺の筋肉の柔軟性を得て、運動能力が向上する。
⑤喉の運動能力が向上して自由に動けば、歌も思い通りに歌える。
⑥声を出すことでなく、歌そのものに集中してこそ、人の心を打つ歌が完成する。
⑦さあ、あなたの素晴らしい歌声を待っているひとのためにも、喉を極上に整備しましょう!




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by aida-voice | 2009-06-17 16:27


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オペラ・声楽・音大・J-POP・カラオケ・詩吟・歌舞伎・TV局アナウンサー部など様々な団体や組織に呼ばれ、発声医学に関する講習を時々しています。
いつも感じることなのですが、旧態依然の発声医学や論理に縛られている人が大多数です。
一番多いケースが、喉頭の筋不良や関節可動不全があるにもかかわらず、死に物狂いの練習をすれば良くなると・・・
例えれば、ギターの糸巻部が不良で絃が一本弛んでいたり、バイオリンの胴内部に異物が入っていたり、ドラムのヘッド(膜)に不可逆性のシワがよっていたり、クラリネットのリングキーが音孔とずれていたり・・・
それらの状態を正確に把握して改善すれば簡単にOKです。
楽器演奏者は常に心掛けていることでしょう。
しかし、多くの歌手は違います。
残念ながら、自分のノド状態について知ろうともしません。
そして、ボイストレーナーや歌唱教師について習っていれば、「いつの日か必ず良くなるさ!」と、叶わない夢を強く信じています。
あなたは、整備不良や傷んだ楽器で、弾いて弾いて弾き続ければ、壊れた部分が直ると本気で思っていますか?



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追記:声は 【声帯の動き】 だけで決まるものではありません。声帯は、若干の低音生成以外、能動運動に一切関与していません。(声帯は自身で自動的に伸長することはできません!)そう楽器の絃が勝手に伸びないと同じなのです。より素晴らしい歌唱のためにも正しい発声医学を身につけましょう。




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by aida-voice | 2009-06-16 15:27


甲状腺手術、大動脈手術、頚部前面手術、喉頭外傷、無知かつ過激な喉頭マッサージ、原因不明などによって、声帯の動きを司る反回神経が切れたり圧迫されたりして麻痺を起こすことがあります。
反回神経は再生しても縄状構造ゆえ、正しく元に戻ることが皆無です。
その結果、声帯が動かず開いたままとなり、そこから息が漏れてひどい 「かすれ声」 になります。
会話で聞き取るのが難しいほどの嗄声です。
これでは健康的な社会生活が送れませんし、声を職業にしている人は転職を余儀なくされます。
さて、当サロンには全国から多くの反回神経麻痺で困っている患者様が来ます。
甲状軟骨形成術Ⅰ型や自家脂肪注射などの処置をしても、残念ながら思い通りにならない人も大勢います。
そのようなとき当サロンでは、喉頭機能改善施術を行います。
つまり動かなくなった声帯の、もう一方の運動能力をアップさせ、ギュッと大きく内転することができるようにするのです。
これを代償性運動といいます。
声帯の代償性運動には①血流増加と②披裂軟骨の動きが必須です。
①血液循環が悪いと声帯筋および外側輪状披裂筋への酸素と栄養の供給が減ってしまい、運動能力が低下します。
②輪状咽頭筋や下咽頭収縮筋がTonusになっていると、披裂軟骨尖や小角軟骨が軟部組織に阻止され、スライド性能が奪われ、声帯の代償性運動が不可能になってしまいます。
これらの改善によって、かなりの確率で 「かすれ声」 が良くなり、健全な日常生活を過ごすことができるようになります。(症状や個人差によって回復率は異なります)
この疾患になられた患者様は不可逆性ゆえ大変なご病気だと心中お察し申し上げます。
しかしながら、あきらめなければ改善の可能性が大いにあります。
まずは喉頭の状態を詳しく調べましょう。
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追記1:反回神経 ⇒ 輪状甲状筋以外のすべての内喉頭筋を支配し、迷走神経から分岐して左枝は大動脈弓まで、右枝は鎖骨下動脈まで下行し向きを反対に変えて上行します。このことから反回神経と呼ばれます。基本的に神経は伝達速度を最速にしたいため最短距離を呈しています。しかし反回神経だけは異なるのです。不思議な存在です・・・



追記2:この代償性運動は、反回神経麻痺に罹患していない場合【健常者】の歌唱力向上や発声能力促進にも活かせます。声は、声帯も含め、すべて筋肉が担っています。喉頭運動能力を高めた状態で歌唱や台詞の練習をすれば、これまでになくグングン上達することは間違いありませんよ。実際、何年もボイストレーナーを変えて習っていたにもかかわらず上手くならなかった人が、喉頭機能を高めてから練習したところ、周囲が驚くほどアッと言う間に歌が上手くなり、遂に念願のプロ・デビューを果たしました!



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by aida-voice | 2009-06-14 12:47


痙攣性発声障害(SD)や音声振戦症の方々にお願いして「寝かた」によって症状に変化がないか試してもらいました。
種類は三つ。
仰向け(仰臥位)、横向き(横臥位)、うつ伏せ(腹臥位)です。
もちろん睡眠時間中は誰でも寝返りを打つため、朝まで同じ格好で寝られるわけではありませんが、寝入るときに意識してもらいました。
その結果、朝起きたとき、仰向けのときに「詰まる」感覚が最も多いことがわかりました。
これは、他の寝かたに比べての個人の感想であり、具体的に再検証したものではありません。
考えるに、仰向けのときは喉頭が重力によって落ち込みます。
つまり、頚椎前面により近くなり、中および下咽頭収縮筋ならびに輪状咽頭筋を圧迫します。(MR写真楕円付近)

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気道も閉塞傾向になるでしょう。
この状態で6~8時間経過すると、圧の力は小さくとも、はやり起床時に詰まった感覚を得るのは当然です。
これは健常な喉にも当てはまりました。
音声疾患を持たない人にも同様のお願いをして試しました。(會田茂樹自身もチェックしてみました)
喉頭にトラブルの無い人は「詰まる」感覚を感じたことがないので変化の度合いがわかりません。
そこで、起床してすぐにコップ1杯の水を一気に飲んでもらいます。
その違いや変化を報告してもらいました。
すると横向きやうつ伏せのときは何も感じなかったのに、仰向けで寝て起きたときに水を飲むと「ノドがゴクゴク音がした」「何となく飲みこみにくい」と!
日々、同じように確定的ではないことも付話しています。
私自身も試しました。
私の喉頭は日々整備しているため、非常にフレキシブルで発声ポテンシャルを保っています。
また、仰向けで寝ても、目が覚めると横向きになっていることが多いため(笑)正確ではありませんが、確かに起床直後の喉頭は、触診で仰臥位のときにしばしば若干硬いように感じました。(硬いといっても筋硬度計では20トーン程度の数値でした)
したがって、できる範囲で構いませんので、積極的に横向きやうつ伏せで寝たほうが、翌日の症状が好結果につながる可能性が高くなるでしょう。(残念ながら効果絶大の決定的処方ではありませんが・・・)
個体差も大きく、何より正確な実験ではないため、公的な発表はできませんが、痙攣性発声障害や音声振戦症で苦しむ皆さまの少しでもお役にたてればと願っております。




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追記1:痙攣性発声障害などの音声障害の患者様だけでなく、声を大切にする方にも当てはまりますので、可能ならオーディション・レコーディング・ライブ・コンサート・リサイタルなどの本番の前夜は仰向けを避けると良いかもしれませんね。ただし、寝かたに固執するあまり、寝付けなくては元も子もありませんのでご注意ください。声にとって睡眠不足は最大の敵ですからね!



追記2:声に良い『枕』やその使用法を開発中です。首・肩だけでなく、声のためにも枕選びは重要と考えます。



追記3:甲状軟骨の大きさにも関係があるようです。概して頚周に比して甲状軟骨が大きい人が「詰まる」感を訴えることが多いように思います。甲状軟骨は軟骨組織で形成され、声帯を入れるケースのようなものですが、大きさと厚みに比例して重量が増します。それゆえ仰向けの際、大きな甲状軟骨はより落ち込んでしまうのでしょう。しかしながら、大きな甲状軟骨は内部体積が大きいため、聴き心地の良い音色に重要な第4フォルマント構成には欠かせない事実もわかっています・・・



追記4:もちろん、病気でない(発声時の悪い癖のような)過緊張性発声の人にも当てはまります。なお、低緊張性発声障害および痙攣性発声障害内転外転混合型のデータは入っておりませんことを付記いたします。




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-06-11 19:28